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原始仏典コミュの第3僧残 「下ネタの禁止」

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下ネタを女性に言うことの禁止の学足です。ウダーイ尊者が初犯者です。







(『南伝大蔵経1 律蔵1』大蔵出版 P213−217 に相当)


律蔵>経分別

「   第三 粗悪語の学足

283.そのとき覚った者である先生はサーヴァッティのジェータ林、アナータピンディカの園に住んでいた。
 またそのとき尊者ウダーイは人里離れたところに住んでいた。その尊者の住居は立派で見るに値する建物だった。
 それゆえそのとき多くの女性たちが住居を観るために園に来ていた。そしてその女性たちは尊者ウダーイを訪ねた。訪ねて尊者ウダーイにこう言った。
 「先生、私たちはこの住居を観たいと思っています」。
 そこで尊者ウダーイはその女性たちに住居を観せて、その女性たちの肛門と女性器を話題にし、「良い形だ」とも言い、「良い形ではない」とも言い、要求したり、要求されたり、質問したり、返答したり、教えたり、指導したり、罵ったりした。
 その女性たちの中で堕落していて性質が悪く慚(は)じのない者たちは尊者ウダーイとともに嘲笑したり、談笑したり、高笑いしたり、黄色い声を挙げた。
 しかしその女性たちの中で慚じのある者たちはそこから出て比丘たちに不快を述べた。
 「先生、これは適切ではなく、相応しくないことです。
 私たちは夫からでさえもこのように言われることを欲しません。ウダーイにいたっては言うまでもありません」。
 その比丘たちの中で少欲の者たちは・・・彼らは不機嫌になり、不満を持ち、悪く言った。
 「どうして尊者ウダーイは女性に粗悪語を語るのか」。
 そこでその比丘たちは尊者ウダーイを様々な方法で叱責して先生にこの義を告げた。
 そして先生はこれを原因としてこれを機会として比丘サンガを集めて尊者ウダーイに質問した。
 
 ウダーイ、あなたが女性に粗悪語を語ったというのは真実なのか。
 先生、真実です。
 覚った者である先生は叱責した。
 愚か者よ、これは適切ではない。随順行ではない。威儀ではない。沙門行ではない。浄行ではない。為してはならないことである。
 愚か者よ、どうしてあなたは女性に粗悪語を語るのか。

 愚か者よ、私は様々な方法によって離貪のために法を説き、有貪のためではない。
 離結のために法を説き、有結のためではない。
 無取のために法を説き、有取のためではないのだ。
 愚か者よ、それなのにあなたは私が離貪のために説いた法を有貪のためとし、
 離結のために説いた法を有結のためとし、
 無取のために説いた法を有取のためにしている。

 愚か者よ、私は様々な方法によって貪を離貪するために法を説いたのではないのか。
 驕慢を破るために、
 渇きを制御するために
 アーラヤを根絶するために
 基礎を打ち断つために
 渇愛を尽くすために
 離貪のために
 滅のために
 涅槃のために法を説いたのではないのか。

 愚か者よ、私は様々な方法によって欲を断つことを教え、
 欲の想を遍知することを教え、
 欲の渇きを制御することを教え、
 欲の尋を根絶することを教え、
 欲の熱を静めることを教えたのではないのか。
 
 愚か者よ、これは信じていない者を信じさせ、信じている者を増大させるものではない。
 愚か者よ、これはむしろ信じていない者をより信じなくさせ、信じている者の一部を他(の教え)に住させることになるものだ。
 ときに先生は尊者ウダーイを様々な方法によって叱責し・・・・・・

 比丘たちよ、それではこれをもってこのように学足を唱えなさい。


284.「いかなる比丘であっても欲情し、変心して女性に粗悪語を語るならば、即ち若い男性が若い女性にそうするように性行為を伴う言葉を語るならば、僧残である」。


285.「いかなる」とはいかなる者をも・・・
 「比丘」とは・・・
 「欲情して」とは貪着し、恋し、結ばれた心を言う。
 「変」とは欲情に心が変わることもあり、悪に心が変わることもあり、愚かさにも心が変わることもあるが、欲情の心がここにおいて「変」が意味する義である。
 「女性」とは人間の女性である。ヤッカの女性ではなく、餓鬼の女性ではなく、畜生の女性ではない。善説・悪説・粗悪語・非粗悪語を認識することができる知がある人間の女性である。
 「粗悪語」とは肛門・女性器・性行為の法に関連した言葉を言う。
 「語る」とは犯行を言う。若い男性が若い女性に、少年が少女に、男児が女児に、性交中の男性が性交中の女性に言うようにである。
 「性行為を伴う」とは性行為の法に関連してということである。
 「僧残」とは・・・・・・それゆえにも「僧残」と言われる。
 
 二道を語り、「良い形だ」とも言い、「良い形ではない」とも言い、要求したり、要求されたり、質問したり、返答したり、教えたり、指導したり、罵ったりすること。
 「良い形だ」と言うのは二道を褒めて讃えて称賛するのである。
 「良い形ではない」と言うのは二道を嘲り軽蔑し非難するのである。
 「要求する」とは「私にやらせろ」「私にやらせるのは価値があることだ」ということである。
 「要求される」とは「いつその母は都合がいいのか」、「いつその父は都合がいいのか」、「いつその神は都合がいいのか」、「いつが楽しむのに善い時刻・善い頃だろう」と、「いつ私は性行為の法を得れるだろうか」ということである。
 「質問する」とは「どのようにあなたの夫はやるのか」、「どのように愛人はやるのか」ということである。
 「返答する」とは「このようにあなたの夫にしなさい」、「このように愛人にしなさい」ということである。
 「教える」とは「このようにやりなさい。このようにやれば夫に愛され可愛がられるだろう」と優しく言うのである。
 「指導する」とは「このようにやりなさい。このようにやれば夫に愛され可愛がられるだろう」と厳しく言うのである。
 「罵る」とは「形がない」、「形だけだ」、「血がない」、「いつも出血している」、「いつも布がある」、「漏れている」、「陰唇が長い」、「女性の去勢者だ」、「男みたいだ」、「性器が壊れた女だ」、「両性具有者だ」ということである。

 ・・・・・・
 (ここまでが主な因縁と罪と罰に関する記述です。
 これに引き続いて様々なケースの粗悪語について言及が続きますが省略します)
 ・・・


 註 粗悪語 ドゥットゥッラ・ヴァーチャー duṭṭhulla vācā
       ドゥは悪い、トゥッラは粗い、ヴァーチャーは言葉
       言葉の戒律の第三である離粗悪語と同じ語
       トゥッラッチャヤ(粗い罪)のトゥッラは同じ粗いの語
       アッチャヤaccayaは罪。でthullaccayaは粗罪」

   『南伝大蔵経1 律蔵1』大蔵出版 P213−217 に相当




女性に欲情して比丘が女性の肛門と女性器について善し悪しを語ればサンガーディセーサ。

女性に欲情して比丘が女性の肛門と女性器以外の首から下、膝から上について善し悪しを語ればトゥッラッチャヤ。

女性に欲情して比丘が女性の首から上、膝から下について、あるいは服装について善し悪しを語ればドゥッカタ。

義のために説く者、
法のために説く者、
教誡するために説く者、
発狂者、初犯者は不犯。


赤く染められた服を着ていた女性に比丘が言った。
「妹よ、実にあなたは赤く染められている」
女性は理解せずに「そうです、先生。赤く染められた服です」と言った。
僧残ではない。ドゥッカタを犯す。

粗い毛の服を着ていた女性に比丘が言った。
「妹よ、実にあなたの毛は粗い」
女性は理解せずに「そうです、先生、粗い毛の服です」と言った。
ドゥッカタ。

同様に「妹よ、あなたの毛は実に多い」。
女性は理解せずに「そうです、先生。多いです」と言った。

硬い毛についても。長い毛についても同様の話。

田んぼに種をまいた女性に比丘が言った。
「妹よ、あなたに種はまかれた」
女性は理解せずに「そうです、先生。種を蒔き直しました」と言った。
ドゥッカタ。

前の道から来る一人の出家女性に比丘が言った。
「妹よ、あなたの道は終わったのか」
理解せずに「そうです、比丘よ。あなたは(今から私が歩き終わったその道に)入るでしょう」
トゥッラッチャヤ。

比丘が欲情して女性に言った。
「妹よ、あなたはよく信心している。
 しかしあなたが夫に与えているものを私には与えない」
「先生、それは何ですか」
「性行為の法である」
サンガーディセーサ。

「妹よ、あなたはよく信心している。
 しかしあなたは最上の布施を私には与えない」
「先生、それは何ですか」
「性行為の法である」
サンガーディセーサ。

女性が仕事をしていた。比丘が言った。
「妹よ、立ちなさい。私がしよう」
理解せず。ドゥッカタ。

女性が仕事をしていた。比丘が言った。
「妹よ、座りなさい。私がしよう」
理解せず。ドゥッカタ。

女性が仕事をしていた。比丘が言った。
「妹よ、寝なさい。私がしよう」
理解せず。ドゥッカタ。

  以上で第三僧残の全事例は終わりです。






第一波羅夷のところでも明らかですが、この当時から原始仏教教団はもとより世界的にもフェラチオ(口淫)やアナルセックス(肛門性交)は普通に行なわれていたようです。アナルセックスやフェラチオであっても原始仏教の律では性行為の法(メートゥナ・ダンマ methuna dhamma)と見なされ、パーラージカ・破門であるということは注意が必要です。「挿入」という行為に関してはごま粒一つほどの深さであっても破門とされます。「性行為」はいかがわしい行為全般を意味し、「性交」は女性器に男性器を挿入するという限定的な意味だと思います。


耳の穴や鼻の穴はお触りのサンガーディセーサです。
手淫(手コキ)・素股(男性器を女性の股にはさんで行なう)で射精した場合は、故意の射精のサンガーディセーサです。この場合、お触りと射精の罪を二つ犯しているようですが、どうも一サンガーディセーサでいいようです。二人にお触りした場合は二サンガーディセーサとなるのですが。そのあたりの解釈は少し難しくて僕も自信を持って言い切れません。

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