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原始仏典コミュの第2僧残 「お触りの禁止」

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「お触り禁止」の学足です。人妻の身体を触ったウダーイの話です。





(『南伝大蔵経1 律蔵1』大蔵出版 P200−203 に相当)




律蔵>経分別

「   第二 身体を触ることの学足

269.そのとき覚った者である先生はサーヴァッティのジェータ林、アナータピンディカの園に住んでいた。
 またそのとき尊者ウダーイは人里離れたところ[アランニャ]に住んでいた。
 その尊者の住居は立派で見るに値する建物で、中央に内室があって周囲に飾りを巡らし、寝台と椅子と寝具と長枕が善く調えられており、優れた食も善く調えられており、室内は善く掃除されていた。
 多くの人々が尊者ウダーイの住居を観るためにやって来た。一人のバラモンもまた妻を伴って尊者ウダーイを訪ねた。訪ねて尊者ウダーイにこう言った。
 「私たちはウダーイさんの住居を観たいと思います」。
 「どうぞバラモン、観ていってください」
 と鍵を取って錠を開けて、扉を開いて住居に入った。そのバラモンも尊者ウダーイの後ろについて入った。そのバラモン女性もそのバラモンの後ろについて入った。
 そして尊者ウダーイは一つの窓を開け一つの窓を閉じて、内室を歩き回って来客であるそのバラモン女性の後ろに行き、身体のあちこちを触った。
 それからそのバラモンは尊者ウダーイと互いに挨拶して去った。
 ときにそのバラモンは満足し満足の言葉を発した。
 「このような人里離れたところに住んでいるこのサキャ族の沙門たちは高貴なことだ。
 ウダーイもまたこのような人里離れたところに住んで高貴だ」。
 
 このように言うとそのバラモン女性はそのバラモンにこう言った。
 「どうして彼が高貴でしょうか。
 あなたが私の身体のあちこちを触るように沙門ウダーイも私の身体のあちこちを触りました」
 ときにそのバラモンは不機嫌になり、不満を持ち、悪い言った。
 「このサキャ族の沙門たちは恥知らずで破戒者であり嘘つきだ。
 彼らは実に法行者・正行者・梵行者・真実を語る者・戒ある者・善法者と自称する。
 しかし彼らに沙門たるところはなく、彼らにバラモンたるところは存在しない。
 彼らの沙門たるところは破れ、彼らのバラモンたるところは破れている。
 彼らのどこに沙門があるのか。彼らのどこにバラモンがあるのか。
 彼らは沙門から離れており、彼らはバラモンから離れている。
 どうして沙門ウダーイは私の妻の身体のあちこちを触るのか。
 実に尊敬すべき良家の女性・良家の娘・良家の少女・良家の嫁・良家の女性の使用人は園にも住居にも行くことはできない。
 もし尊敬すべき良家の女性・良家の娘・良家の少女・良家の嫁・良家の女性の使用人は園にも住居にも行けば、彼女たちもまたサキャ族の沙門たちに汚されてしまうだろう。

 比丘たちはそのバラモンが不機嫌になり、不満を持ち、悪く言うのを聞いた。
 その比丘たちの中で少欲の者たちは・・・彼らは不機嫌になり、不満を持ち、悪く言った。
 「どうして尊者ウダーイは女性と互いに身体で触れ合うということをするのか」。
 ときにその比丘たちは尊者ウダーイを様々な方法で叱責して、先生にこの義を告げた。
 ときに先生はこれを原因としこれを機会として比丘サンガを集めて尊者ウダーイに質問した。

 ウダーイ、あなたが女性と互いに身体で触れ合ったということを真実なのか。
 先生、真実です。
 覚った者である先生は叱責した。
 愚か者よ、これは適切ではない。随順行ではない。威儀ではない。沙門行ではない。浄行ではない。為してはならないことである。
 愚か者よ、どうしてあなたは女性と互いに身体で触れ合うのか。

 愚か者よ、私は様々な方法によって離貪のために法を説き、有貪のためではない。
 離結のために法を説き、有結のためではない。
 無取のために法を説き、有取のためではないのだ。
 愚か者よ、それなのにあなたは私が離貪のために説いた法を有貪のためとし、
 離結のために説いた法を有結のためとし、
 無取のために説いた法を有取のためにしている。

 愚か者よ、私は様々な方法によって貪を離貪するために法を説いたのではないのか。
 驕慢を破るために、
 渇きを制御するために
 アーラヤを根絶するために
 基礎を打ち断つために
 渇愛を尽くすために
 離貪のために
 滅のために
 涅槃のために法を説いたのではないのか。

 愚か者よ、私は様々な方法によって欲を断つことを教え、
 欲の想を遍知することを教え、
 欲の渇きを制御することを教え、
 欲の尋を根絶することを教え、
 欲の熱を静めることを教えたのではないのか。
 
 愚か者よ、これは信じていない者を信じさせ、信じている者を増大させるものではない。
 愚か者よ、これはむしろ信じていない者をより信じなくさせ、信じている者の一部を他に住させることになるものだ。
 ときに先生は尊者ウダーイを様々な方法によって叱責し・・・・・・

 比丘たちよ、それではこれをもってこのように学足を唱えなさい。


270.「いかなる比丘であっても欲情し、変心して女性と互いに身体で触れ合い、あるいは手をつかみ、あるいは髪をつかみ、あるいは他の身体の部分に触れば僧残である」。


271.「いかなる」とはいかなる者をも、すなわちいかなる生まれ・名・姓・戒・住宅・行動範囲であっても、あるいは長老、あるいは新参、あるいは中位であってもである。これらが「いかなる」と言われる。
 「比丘」とは乞う比丘、乞食を行じることに従事する比丘、破れた衣を着る比丘、比丘と呼ばれる者、比丘を自称する者、「来たれ比丘よ」と言われた比丘、三帰依によって具足した比丘、善賢なる比丘、精髄である比丘、有学である比丘、無学である比丘、和合しているサンガが白四羯磨(びゃくしこんま)によって反対されずに即座に価値ありとされて具足した比丘。それらのうちで和合しているサンガが白四羯磨によって反対されずに即座に価値ありとされて具足した比丘、これがここにおける比丘が意味する義である。
 「欲情して」とは貪着し、恋し、結ばれた心を言う。
 「変」とは欲情に心が変わることもあり、悪に心が変わることもあり、愚かさにも心が変わることもあるが、欲情の心がここにおいて「変」が意味する義である。
 「女性」とは人間の女性である。ヤッカの女性ではなく、餓鬼の女性ではなく、畜生の女性ではない。生まれたての少女をも含む。長じてからは言うまでもない。
 「互いに」とは一緒にである。
 「身体を接触し合う」とは犯行を言う。
 
 ・・・・・・


   『南伝大蔵経1 律蔵1』大蔵出版 P200−203 に相当





ここまでが主な因縁と罪と罰に関する記述です。
これに引き続いて定義と様々なケースの接触について言及が続きますが省略します。





《まとめ》


 第二僧残 「故意に女性を触る」 → 六日間の別住


 【原則】
  意図して + 身体を動かす   + 享受する  → サンガーディセーサ
  意図して + 身体を動かす   + 享受しない → ドゥッカタ
  意図して + 身体を動かさない + 享受する   → 無罪
  相手から触ってきて逃れるつもりがある + 享受しても → 無罪   

  〔自分から触る〕
  女性 + 女性だと思う + 身体で身体に触る → サンガーディセーサ
  女性 + 女性だと思う + 一方が服で触る  → トゥッラッチャヤ
  女性 + 女性だと思う + 服同士で触る   → ドゥッカタ

  〔相手が女性か疑ったり、勘違いの場合〕
  女性 + 女性か疑う    + 欲情して触る → トゥッラッチャヤ
  女性 + 女性でないと思う + 欲情して触る → トゥッラッチャヤ
  女性以外 + 勘違いでない + 欲情して触る → トゥッラッチャヤ
  女性以外 + 勘違いする  + 欲情して触る → ドゥッカタ
   *女性以外・・・去勢者・男性・動物
   *勘違い ・・・実際の性別と予想した性別が違う

  〔相手から触ってくる〕
  女性に触られて享受した      → サンガーディセーサ
  女性に一方が服で触られて享受した → トゥッラッチャヤ
  女性に服同士で触られて享受した  → ドゥッカタ

   *二人を触った場合は罪が二倍になる。



  死んだ女性に欲情して触ればトゥッラッチャヤ。
  ヤッカの女性に欲情して触ればトゥッラッチャヤ。
  木像や動物のメスに欲情して触るればドゥッカタ。
  母・娘・妹を慕って触るのはドゥッカタ。


  欲情して触ったり、触られて感じたりすれば同性でも有罪。
  

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