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原始仏典コミュの第1僧残 「自慰行為の禁止」

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僧残(サンガーディセーサ)の罪に関する原始仏典の記述です。





  サンガーディセーサ saṅghā disesa 僧残(そうざん)

   ・・・六日間の別住[マーナッタ]を行なう罪。
      罪を隠した場合、隠した日数だけさらに別住する。
      マーナッタが終わったら20人以上の比丘がいれば復帰。
      19人の場合は復帰できず、その比丘たちはなぜ所定の
      人数を集めなかったのかと叱責されなければいけない。







第一僧残は「自慰による射精の禁止」です。自慰の常習者ウダーイ尊者が因縁です。







(『南伝大蔵経1 律蔵1』大蔵出版 P185−189 に相当)


律蔵>経分別


「     第二 僧残


   尊者ら長老たちよ
   ここにサンガーディセーサの法は
   誦出される



   第一 射精の学足

234.そのとき覚った者である先生はサーヴァッティのジェータ林、アナータピンディカの園に住んでいた。
 またそのとき尊者セッヤサカは梵行を行じることを楽しんでいなかった。それゆえ彼はやせていて、貧相で、顔色が悪く、黄ばみが現れ、血管が広く浮き上がっていた。尊者ウダーイは尊者セッヤサカがやせていて、貧相で、顔色が悪く、黄ばみが現れ、血管が広く浮き上がっているを見た。見て尊者セッヤサカにこう言った。

 友セッヤサカ、どうしてあなたはやせていて、貧相で、顔色が悪く、黄ばみが現れ、血管が広く浮き上がっているのか。
 友セッヤサカ、あなたは梵行を行じることを楽しんでいないのか。
 友よ、その通りだ。
 友セッヤサカ、それならばあなたは欲するだけ食べ、欲するだけ眠り、欲するだけ入浴しなさい。
 欲するだけ食べ、欲するだけ眠り、欲するだけ入浴しても梵行を楽しむことができず、貪りが生じて心を悩ませるならば、その手で行じて不浄を出しなさい。
 友よ、そのようなことを為すことが許されているのか。
 もちろんだ、友よ。私もそうしている。

 こうして尊者セッヤサカは欲するだけ食べ、欲するだけ眠り、欲するだけ入浴した。
 欲するだけ食べ、欲するだけ眠り、欲するだけ入浴しても梵行を楽しむことができず、貪りが生じて心を悩ませたときは、その手で行じて不浄を出した。
 そして尊者セッヤサカは後になって、美しい容姿となり、諸根は満ち、顔色は輝き、肌は清浄で美しくなった。
 ときに尊者セッヤサカと共にいる比丘たちは尊者セッヤサカにこう言った。

 友セッヤサカ、以前のあなたはやせていて、貧相で、顔色が悪く、黄ばみが現れ、血管が広く浮き上がっていた。
 それなのに今やあなたは美しい容姿となり、諸根は満ち、顔色は輝き、肌は清浄で美しくなった。
 友セッヤサカ、あなたは何か薬を服用しているのか。
 友よ、私は薬を服用しているのではない。
 ただ私は欲するだけ食べ、欲するだけ眠り、欲するだけ入浴している。
 欲するだけ食べ、欲するだけ眠り、欲するだけ入浴しても梵行を楽しむことができず、貪りが生じて心を悩ませたときは、私はその手で行じて不浄を出している。
 友セッヤサカ、あなたは信によって与えられたものを食べる手であるその手で行じて不浄を出しているのか。
 その通りだ、友よ。
 その比丘たちの中の少欲の者たちは不機嫌となり、不満を持ち、悪く言った。
 「どうして尊者セッヤサカは手で行じて不浄を出すのか」と。

 そしてその比丘たちは尊者セッヤサカに様々な方法で叱責し先生にこの義を告げた。
 ときに先生はこれを原因としこれを機会として比丘サンガを集めて尊者セッヤサカに質問した。
 セッヤサカ、あなたが手で行じて不浄を出したということは真実なのか。
 先生、真実です。
 覚った者である先生は叱責した。
 愚か者よ、これは適切ではない。随順行ではない。威儀ではない。沙門行ではない。浄行ではない。為してはならないことである。
 愚か者よ、どうしてあなたは手で行じて不浄を出すのか。

 愚か者よ、私は様々な方法によって離貪のために法を説き、有貪のためではない。
 離結のために法を説き、有結のためではない。
 無取のために法を説き、有取のためではないのだ。
 愚か者よ、それなのにあなたは私が離貪のために説いた法を有貪のためとし、
 離結のために説いた法を有結のためとし、
 無取のために説いた法を有取のためにしている。

 愚か者よ、私は様々な方法によって貪を離貪するために法を説いたのではないのか。
 驕慢を破るために、
 渇きを制御するために
 アーラヤを根絶するために
 基礎を打ち断つために
 渇愛を尽くすために
 離貪のために
 滅のために
 涅槃のために法を説いたのではないのか。

 愚か者よ、私は様々な方法によって欲を断つことを教え、
 欲の想を遍知することを教え、
 欲の渇きを制御することを教え、
 欲の尋を根絶することを教え、
 欲の熱を静めることを教えたのではないのか。
 
 愚か者よ、これは信じていない者を信じさせ、信じている者を増大させるものではない。
 愚か者よ、これはむしろ信じていない者をより信じなくさせ、信じている者の一部を他(の教え)に住させることになるものだ。
 ときに先生は尊者セッヤサカを様々な方法によって叱責し・・・・・・

 比丘たちよ、それではこれをもってこの学足を唱えるべきである。

 「意思して精液を出せば僧残である」。

 このように先生は比丘たちにこの学足を設定した。


235.それからしばらく経ったとき、比丘たちは優れた食を食べて、念を失い、自覚せず、眠りに入った。
 彼らは念を失い、自覚せず、眠りに入って、夢によって不浄を出した。彼らは後悔した。
 「先生は学足を設定した。『意図して精液を出せば僧残である』と。
 私たちもまた夢によって不浄を出した。
 そのとき意思(性欲)が有って得たのだ。
 私たちは僧残の罪を犯したのではないのか」
 先生にこの義を告げた。

 比丘たちよ、意思が有ったとしても、その場合は断罪されない。
 比丘たちよ、それではこれをもってこの学足を唱えなさい。


236.「意思して精液を出せば、夢によるものを除いて僧残である」と。


237.「意思して」とは知って、自覚して、思って、留意して違反することである。
 「精液」とは十の精液である。
 黒・黄・赤・白・バターのようなもの・水のようなもの・油のようなもの・牛乳のようなもの・酥のようなものである。
 「出す」とは本処から離すことを「出す」と言う。
 「夢によるものを除いて」とは、夢によるものを措くのである。
 「僧残」[サンガーディセーサ]とは、サンガはその罪に別住を与え、元に戻して(隠した日数分も足して)、マーナッタを与え、出罪させるのである。数人ではなく、一人ではない。
 それゆえに「サンガーディセーサ」(サンガから残らされる)と言われる。
 それはその罪の部類へのカンマ[羯磨 kamma]の別名である。
 それゆえにも「サンガーディセーサ」(サンガによって残らされる)と言われる。

 ・・・・・・


 註 その手で行じて不浄を出す  tadā hatthena upakkamitvā asuciṃ mocehī’
    upakkamatiは着手するの意味。 mocetiは「解脱させる」の意味」

   『南伝大蔵経1 律蔵1』大蔵出版 P185−189 に相当




ここまでが主な因縁と罪と罰に関する記述です。
これに引き続いて様々なケースの射精について言及が続きますが省略します。




《まとめ》


  第一僧残 「故意に射精する」 → 六日間の別住


  【原則】
   意図して + 行なう   + 射精した  → サンガーディセーサ
   意図して + 行なう   + 射精しない → トゥッラッチャヤ
   意図して + 行なわない + 射精した  → 無罪
   意図せず + 行う    + 射精した  → 無罪
   意図せず + 行なわない + 射精した  → 無罪
   
   排便しやすくするために射精する   → サンガーディセーサ
   布施や祭祀や健康に射精する     → サンガーディセーサ
   子孫を残すために射精する      → サンガーディセーサ
   白・黄・黒の精子が出るか実験した  → サンガーディセーサ
   手でなくてアイテムを使用して射精  → サンガーディセーサ
   快楽を欲して人に手淫させて射精した → サンガーディセーサ
   自慰したが射精しなかった場合    → トゥッラッチャヤ
   夢精した場合            → 無罪
   排便とともに射精した場合      → 無罪
   性欲を念じただけで射精した場合   → 無罪
   
   

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