ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

原始仏典コミュの因縁相応 「縁起」14  二つの極端

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(続き 『南伝大蔵経13 相応部経典2』大蔵出版 P111−115 に相当)





「   第六 あるバラモン

46.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・
 ときに一人のバラモンが先生を訪ねた。訪ねて先生と互いに挨拶した。挨拶して記憶すべき会話を交わして一方に座った。一方に座ってそのバラモンは先生にこう言った。

 ゴータマさん、為すその人が感受するのですか。
 バラモン、「為すその人が感受する」ということ、これは一つの極端である。
 ゴータマさん、それならば為す人と感受する人は別々のものですか。
 バラモン、「為す人と感受する人は別々のものである」ということ、これは第二の極端である。
 バラモン、この二つの極端を離れた中によって如来は法を説く。

 無明を縁として行がある。
 行を縁として識がある。
 識を縁として名色がある。
 名色を縁として六処がある。
 六処を縁として触がある。
 触を縁として受がある。
 受を縁として愛がある。
 愛を縁として取がある。
 取を縁として有がある。
 有を縁として生がある。
 生を縁として老死と悩み・号泣・苦痛・苦憂・苦悶が現れる。
 このようにして完全に苦しみのまとまりが生起する。

 しかし無明を残りなく離貪し滅することによって行が滅する。
 行の滅によって識が滅する。
 識の滅によって名色が滅する。 
 名色の滅によって六処が滅する。
 六処の滅によって触が滅する。
 触の滅によって受が滅する。
 受の滅によって愛が滅する。
 愛の滅によって取が滅する。
 取の滅によって有が滅する。
 有の滅によって生が滅する。
 生の滅によって老死と悩み・号泣・苦痛・苦憂・苦悶が滅する。
 このようにして完全に苦しみのまとまりが滅する。

 このように言うとそのバラモンは先生にこう言った。
 先生、素晴らしい。先生、素晴らしい。
 先生、たとえば倒れた者を起こすように、あるいは覆われたものを開くように、あるいは迷うものに道を教えるように、あるいは「目ある者は色を見るだろう」と暗闇で油の灯火を差し出すように、このようにゴータマさんは様々な方法によって法を明らかにしました。
 先生、この私はゴータマさんとダンマと比丘サンガに帰依します。
 今日以後、ゴータマさんは私を命あるかぎり帰依する優婆塞とさせてください。


 註 為すその人が感受する ‘So karoti so paṭisaṃvedayatī’
   為す人と感受する人は別々 ‘Añño karoti, añño paṭisaṃvedayatī’



   第八 ジャーヌッソーニ

47.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・
 ときにジャーヌッソーニ・バラモンが先生を訪ねた。訪ねて先生と互いに挨拶した。挨拶して記憶すべき会話を交わして一方に座った。一方に座ってジャーヌッソーニ・バラモンは先生にこう言った。

 ゴータマさん、一切は存在するのですか。
 バラモン、「一切は存在する」ということ、これは一つの極端である。
 ゴータマさん、それならば一切は存在しないのですか。
 バラモン、「一切は存在しない」ということ、これは第二の極端である。
 バラモン、この二つの極端を離れた中によって如来は法を説く。

 無明を縁として行がある。
 行を縁として識がある。
 識を縁として名色がある。
 名色を縁として六処がある。
 六処を縁として触がある。
 触を縁として受がある。
 受を縁として愛がある。
 愛を縁として取がある。
 取を縁として有がある。
 有を縁として生がある。
 生を縁として老死と悩み・号泣・苦痛・苦憂・苦悶が現れる。
 このようにして完全に苦しみのまとまりが生起する。

 しかし無明を残りなく離貪し滅することによって行が滅する。
 行の滅によって識が滅する。
 識の滅によって名色が滅する。 
 名色の滅によって六処が滅する。
 六処の滅によって触が滅する。
 触の滅によって受が滅する。
 受の滅によって愛が滅する。
 愛の滅によって取が滅する。
 取の滅によって有が滅する。
 有の滅によって生が滅する。
 生の滅によって老死と悩み・号泣・苦痛・苦憂・苦悶が滅する。
 このようにして完全に苦しみのまとまりが滅する。

 このように言うとジャーヌッソーニ・バラモンは先生にこう言った。
 先生、素晴らしい。先生、素晴らしい。
 先生、たとえば倒れた者を起こすように、あるいは覆われたものを開くように、あるいは迷うものに道を教えるように、あるいは「目ある者は色を見るだろう」と暗闇で油の灯火を差し出すように、このようにゴータマさんは様々な方法によって法を明らかにしました。
 先生、この私はゴータマさんとダンマと比丘サンガに帰依します。
 今日以後、ゴータマさんは私を命あるかぎり帰依する優婆塞とさせてください。


 註 一切は存在する  ‘Sabbamatthī’
   一切は存在しない ‘Sabbaṃ natthī’



   第八 世間論者

48.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・
 ときに一人の世間論者が先生を訪ねた。訪ねて先生と互いに挨拶した。挨拶して記憶すべき会話を交わして一方に座った。一方に座ってその世間論者は先生にこう言った。

 ゴータマさん、一切は存在するのですか。
 バラモン、「一切は存在する」ということ、これは第一の世間論である。
 ゴータマさん、それならば一切は存在しないのですか。
 バラモン、「一切は存在しない」ということ、これは第二の世間論である。
 ゴータマさん、一切はただ一つのものですか。
 バラモン、「一切はただ一つのものである」ということ、これは第三の世間論である。
 ゴータマさん、それならば一切は多くのものですか。
 バラモン、「一切は多くのものである」ということ、これは第四の世間論である。
 バラモン、この二つの極端を離れた中によって如来は法を説く。

 無明を縁として行がある。
 行を縁として識がある。
 識を縁として名色がある。
 名色を縁として六処がある。
 六処を縁として触がある。
 触を縁として受がある。
 受を縁として愛がある。
 愛を縁として取がある。
 取を縁として有がある。
 有を縁として生がある。
 生を縁として老死と悩み・号泣・苦痛・苦憂・苦悶が現れる。
 このようにして完全に苦しみのまとまりが生起する。

 しかし無明を残りなく離貪し滅することによって行が滅する。
 行の滅によって識が滅する。
 識の滅によって名色が滅する。 
 名色の滅によって六処が滅する。
 六処の滅によって触が滅する。
 触の滅によって受が滅する。
 受の滅によって愛が滅する。
 愛の滅によって取が滅する。
 取の滅によって有が滅する。
 有の滅によって生が滅する。
 生の滅によって老死と悩み・号泣・苦痛・苦憂・苦悶が滅する。
 このようにして完全に苦しみのまとまりが滅する。

 このように言うと世間論者は先生にこう言った。
 先生、素晴らしい。先生、素晴らしい。
 先生、たとえば倒れた者を起こすように、あるいは覆われたものを開くように、あるいは迷うものに道を教えるように、あるいは「目ある者は色を見るだろう」と暗闇で油の灯火を差し出すように、このようにゴータマさんは様々な方法によって法を明らかにしました。
 先生、この私はゴータマさんとダンマと比丘サンガに帰依します。
 今日以後、ゴータマさんは私を命あるかぎり帰依する優婆塞とさせてください。


 註 一切はただ一つのものである ‘Sabbamekatta’
   一切は多くのものである   ‘Sabbaṃ puthutta’





(『南伝大蔵経13 相応部経典2』大蔵出版 P111−115 に相当)



   続く

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

原始仏典 更新情報

原始仏典のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング