ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

原始仏典コミュの慈心の多修命令

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ゴータマによる慈心の多修命令。





相応部経典>2 因縁篇>第九 譬喩相応


「   第三 家
225.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・
 比丘たちよ、たとえばいかなる家であっても女性が多くて男性が少ないならば、その家は暴力団や泥棒に襲われやすい。
 比丘たちよ、このようにいかなる比丘であっても慈心解脱を修習せず多く為さないならば、彼は人間でない者たちに襲われやすい。
 比丘たちよ、たとえばいかなる家であっても女性が少なくて男性が多いならば、その家は暴力団や泥棒に襲われにくい。
 比丘たちよ、このようにいかなる比丘であっても慈心解脱を修習し多く為すならば、彼は人間でない者たちに襲われにくい。
 比丘たちよ、それゆえこのように学ぶべきである。
 「私は慈心解脱を修習し、多く為し、乗物と為し、土地と為し、慣れ親しみ、積み上げ、善く正しく努力されたものとしよう」と。
 比丘たちよ、実にあなたたちはこのように学ぶべきである。


   第四 釜
226.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・
 比丘たちよ、朝に百釜の布施を与え、昼に百釜の布施を与え、夕に百釜の布施を与えるよりも、
 朝にほんのわずかな瞬間だけでも慈心を修習し、昼にほんのわずかな瞬間だけでも慈心を修習し、夕にほんのわずかな瞬間だけでも慈心を修習するならば、
 この方がそれよりも大きな成果がある。
 比丘たちよ、それゆえこのように学ぶべきである。
 「私は慈心解脱を修習し、多く為し、乗物と為し、土地と為し、慣れ親しみ、積み上げ、善く正しく努力されたものとしよう」と。
 比丘たちよ、実にあなたたちはこのように学ぶべきである。

 註 釜 オッカー okkhā 辞書に載っていませんでしたがオッカームカー[okkamukhā]が
     「溶鉱爐、るつぼ」を意味し、ムカ[mukha]は口や顔を意味するだけですので
     南伝の記述通り「釜」でいいと思います。百釜は「okkhāsata」。サタが数字の百。
   ほんのわずかな瞬間だけ antamaso[間]gadduhana[ほんのわずかな瞬間]mattam[だけ]pi[でも]  


   第五 剣
227.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・
 比丘たちよ、たとえば鋭い切っ先の剣がある。そこに人が来る。
 「私はこの鋭い切っ先の剣を手やこぶしによって軟らかくし、曲げて、折ってしまおう」と。
 比丘たちよ、これをどう思うか。その人はこの鋭い切っ先を手やこぶしによって軟らかくし、曲げて、折ることができるだろうか。
 いいえ先生、できません。
 それはなぜか。
 先生、その鋭い切っ先の剣を手やこぶしによって軟らかくし、曲げて、折ることは善く為すことができないからです。またその人は疲労し、悩み、嫌になるでしょう。
 比丘たちよ、このようにいかなる比丘であっても慈心解脱を修習し、多く為し、乗物と為し、土地と為し、慣れ親しみ、積み上げ、善く正しく努力するならば、もし人間でない者が彼の心を荒そうと思っても、その人間でない者は疲労し、悩み、嫌になるだろう。
 比丘たちよ、それゆえこのように学ぶべきである。
 「私は慈心解脱を修習し、多く為し、乗物と為し、土地と為し、慣れ親しみ、積み上げ、善く正しく努力されたものとしよう」と。
 比丘たちよ、実にあなたたちはこのように学ぶべきである」

(『南伝大蔵経13 相応部経典2』大蔵出版 P390−393)

コメント(12)

私は日本テーラワーダ協会が推奨している「慈悲喜捨の瞑想」しか知らないのですが、典拠が不明です。

そこで、慈心修習法の経典を探しているのですが、なかなか見つけることができません。
どこにあるのかよかったら教えて下さい<(_ _)>。


あと、四正勤、四神足、五根、五力の修習方法が載っている経典も探しています。よろしければ、それも教えて下さい。
正式な四無量心の修習法のトピックを作成しました。日テラの「慈悲の瞑想」は原始仏典の記述にはないものですので、上座仏教の日本対応の新作メソッドだと思います。ただオリジナルでなくとも効果はあると思います。



klausさんに言われるまで正式な慈心の修し方を書いたつもりになっていたのが迂闊でした。古いトピックの「教義の集成」に四無量の記述があるのですが、埋もれていてわかりづらくなっていました。

長部経典の第13経は四無量心によってブラフマーに転生する方法が書いてある重要な経典なのですが、内容が長いのでずっと紹介していないままでした。今でも翻訳を試みるのは煩わしいので、四無量心のホラ貝のたとえ付きの箇所だけ紹介しました。





三十七道の修行法は不完全ですが以下のリンクを参照してください。四正勤については中部経典に若干の記述があります。定式はこうです。

 悪を生じさせない精勤 律儀勤 → 六根防御
 悪を断つ精勤     断勤  → 三不善尋の断 正思に相当
 善を生じさせる精勤  修習勤 → 七覚支の修習
 善を完成させる精勤  随護勤 → 不浄想(死体)の維持

四神足は光の修行が大果大功徳があるものとして推奨されています。
五根と五力は四預流支[信]・四正勤[精進]・四念処[念]・四禅那[定]・四諦考察[慧]が定式です。




・5 大篇   [全12相応]
 第1 道相応   「八正道」   (南伝16上 P139–245) 
 1 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29226398&comm_id=951429
 2 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29328610&comm_id=951429
 3 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29375390&comm_id=951429
 4 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29375663&comm_id=951429
 5 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29429684&comm_id=951429
 6 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29429798&comm_id=951429 
 7 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29429944&comm_id=951429
 8 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29471184&comm_id=951429
 9 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29474460&comm_id=951429 完
 第2 覚支相応  「七覚支」    (南伝16上 P246– ) 
 1 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29678874&comm_id=951429
 2 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=31580289&comm_id=951429
 第4 根相応   「五根・他」   (南伝16下 P1−  )
 1 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39163300&comm_id=951429
 2 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41342304&comm_id=951429
 第7 神足相応  「四神足」    (南伝16下 P99–155)
 1 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28837425&comm_id=951429
 2 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28935237&comm_id=951429
 3 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28970299&comm_id=951429
 4 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29041980&comm_id=951429
 5 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29066187&comm_id=951429
 6 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29074262&comm_id=951429
 7 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29074304&comm_id=951429 完
 第8 アヌルッダ相応 「四念処2」 (南伝16下 P156−173)
  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=36227518&comm_id=951429 完
 第12 諦相応   「四諦」    (南伝16下 P329− )
 1 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=36783066&comm_id=951429

                    相応部経典 全5篇



この相応部経典の大篇は重要経典群なのでいずれ全訳したいと考えていますが、だいぶ先になりそうです。
凄いです!
私は片山さん著の経典を持っているのですが、独りで勉強していますと検索にとても時間がかかっていて、しかも、長部・中部だけですので、見つけられないことが結構ありました。

でも、ぺこちゃんさんのおかげで仏教の勉強が飛躍的に進みそうです!!

しかも私の質問に間髪いれずに対応して下さったご様子。
感謝でいっぱいです。有難うございます<(_ _)>
それはとてもよかったです。klausさんの熱心さは素晴らしいです。
慈心を多く修せば、邪霊や魔神などの非人からの攻撃を受けないようになるという教えと一瞬の慈心が100釜の布施以上に相当するという教えです。たまに読み返すと改めて慈心の利益に思いを運べます。

この三つの経は慈心の多修命令の経としてもとても重要です。もしも一瞬の慈心で100釜の布施以上の功徳があるならば、確かに慈心だけでも生計が立ちそうです。出家の乞食は基本的にそれで食べていけるということも示唆していると思います。慈心にそれだけの威力があるならば、単独修行者の生存に厳しい日本でも業の報いだけで食べて行けるかも知れません。もしもこの慈心の効果を実験と観察による検証する方がおられるのであれば、報告してくださると多くの人の参考になると思います。日々の慈心量に対して衣食住がどれだけ提供されるかなどの相互関係を継続的に観察するということです。



僕はたまに自分に利益を与えてくれる存在と彼らの属する場に対して段階的に慈心を修します。


 1.家族親族(家族親族に関係する神的霊的存在者たちも)
 2.市内(普段の自分の行動範囲。町内・村内でも)
 3.地方(県内や旧国名の範囲など)
 4.日本
 5.地球
 6.太陽系
 7.銀河系
 8.全宇宙


これとは別にシンガーラへの教え同様に六方礼拝を対象としても可です。


 東.両親  に慈心を修する
 南.目上  に慈心を修する
 西.家族  に慈心を修する
 北.友人  に慈心を修する
 下.目下  に慈心を修する
 上.修行者・宗教家  に慈心を修する


先の僕のやり方と分類法は原始仏典に記されていないもので僕が勝手にやっていることです。しかしこうすれば自分の暮らしの土台となっているところの根幹に近づけば近づくほど、多く慈心を修することになり自分の生活の安定に資すると考えています。これとは別に害虫や犯罪者や暴力団や悪霊や悪神などにも慈心を修すれば、彼らからの被害を避ける原因の蓄積になると思います。これは上の二経とゴータマの蛇への慈心の法門の応用です。

慈心の効果を実験と観察によって検証するための対象としては家族が最適です。家族ならば反応がわかりやすいし、観察がしやすいです。しかし人によっては家族に慈心を修することに乗り気でない場合もありますので、ペットや友人や好きな異性などに修して実験と観察を継続することも良いと思います。市内や地方への慈心の効果は犯罪傾向の推移や日々の地方ニュース、街の人たちの表情などを継続的に観察して確認するのもよい方法だと思います。


自分が住んでいる市内に慈心を修するならば、そこがより住みやすくなり、災害や人災も減ると思います。もしこれを読んでいる方々が自分の地元や現住所の地域に慈心を修するならば、結果的に日本全体がよい方向に向かうと思います。色々と厳しい時代であり、年度末の時期ですので、気が向いたら地域や日本全体に慈心を修してみてください。そのときは「この善業の報いは一滴残らず自分が相続するだろう」と念頭に置くと気も進むと思います。もし慈心も業の報いも実在するならば、それは楽しい業の報いが結果されるに違いないと思います。
それはよかったです。Dr.オズさんは良い心をお持ちなのだと思います。
「三宝}はどこに出ているのですか?
上の質問はブッダとサンガにも慈心を修するということでよいでしょうか。

原始仏典中にはブッダやサンガに慈心を修するとよいという記述はありません。在家に対してはブッダとサンガへの財施を賞讃し、出家者同士については慈を伴う身業・語業・意業の三と、得た衣食住を惜しみなく分け合うことと同戒・同見の三、この六和合法によって和合して住するのは不退法であるという記述はあります。互いに慈心を修せとは書いてはありませんが、実際は出家者同士が互いに慈心を修していたということはあり得ると思います。

原始仏典には預流以上の存在者たちに慈心を修すると大利であるという記述はありませんが、しかし修すれば大利であると思います。凡夫への布施よりも預流以上への布施のほうが圧倒的な功徳があるということは以前紹介した経にも書いてあります。復習のために一応貼っておきます。


 ・第142経 「施分別経」 布施の功徳       (全訳)
  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48236052&comm_id=951429 完



[十四の個人への布施]

1.畜生             百功徳
2.破戒の凡夫          千功徳
3.戒ある凡夫          十万功徳
4.欲を離貪した外の者      一兆功徳
5.預流果の実証のために行道する者 計算できない無量の功徳
6.預流者             計算できない無量の功徳
7.一来果の実証のために行道する者 計算できない無量の功徳
8.一来者             計算できない無量の功徳
9.不還果の実証のために行道する者 計算できない無量の功徳
10.不還者             計算できない無量の功徳
11.阿羅漢果の実証のために行道する者 計算できない無量の功徳
12.阿羅漢              計算できない無量の功徳
13.単独ブッダ           計算できない無量の功徳
14.如来・阿羅漢・正覚者      計算できない無量の功徳

 (サンガへの布施は如来個人への布施よりもさらに無量の功徳があります)


この記述に従えば、凡夫や凡夫サンガに慈心を修するよりも預流以上の者や聖サンガへ慈心を修するほうが大功徳であることになります。


流れに入っている者同士が互いに慈心を修するとより一層の和合が実現できそうです。ブッダやサンガに慈心に修するのは大変、結構なことだと思います。
一応ですが、ブッダやサンガへの慈心は入れるとすれば六方礼拝における上方、修行者・宗教家への摂事となると思います。

また特定の存在に慈心を修するとすれば、それぞれの領域(地方・国・星など)の長(人間)や最高神に修するのも良いと思います。地球の最高神、太陽系の最高神、銀河系の最高神などです。全宇宙の最高神はいませんから、大梵天たちや五浄居天たちなどになると思います。肉体を捨てた如来や単独ブッダや漏尽者たち、ブラフマブータとかダンマブータと呼ばれるものたちに慈心が効果するかどうかは無記の領域だと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

原始仏典 更新情報

原始仏典のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング