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原始仏典コミュの見相応  「成見の原因」2

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(続き 『南伝大蔵経14 相応部経典3』大蔵出版 P331−339 に相当)




   第六 行為
211.サーヴァッティ因。
 比丘たちよ、何が存在し何を取り何に住することによってこのような見解が生じるのか。
「為し為させ、切断し切断させ、焼き焼かせ、悲しませ悲しむようにさせ、疲労させ疲労するようにさせ、恐れさせ恐れるようにさせ、生き物を殺し、与えられていないのに盗み、壁を壊し、略奪して奪い、泥棒をし、スリをし、人妻に通い、やったのに悪いことはしていないと嘘をつき、さらに周囲がカミソリになっている輪でこの地の生き物を一つの固まり・一つの山と為しても、それを原因とする悪はなく、悪が還って来ることもない。
 もしガンガー川の南に行き、殺し殺させ、切断し切断させ、焼き焼かせても、それを原因とする悪はなく、悪が還って来ることもない。
 もしガンガー川の北に行き、布施をし布施をさせ、祭祀を行ない祭祀を行なわせても、それを原因とする福はなく、福が還って来ることもない。
 布施・訓練・自制・真実の言葉による福はなく、福が還って来ることもない」と。
 先生、私たちは先生を法の根とし・・・先生はこう言った。

 比丘たちよ、色が存在し、色を取り・・・
 比丘たちよ、受が存在し、受を取り・・・
 比丘たちよ、想が存在し、想を取り・・・
 比丘たちよ、行が存在し、行を取り・・・
 比丘たちよ、識が存在し、識を取り、識に住することによってこのような見解が生じる。
「為し為させ、切断し切断させ、焼き焼かせ、悲しませ悲しむようにさせ、疲労させ疲労するようにさせ、恐れさせ恐れるようにさせ、生き物を殺し、与えられていないのに盗み、壁を壊し、略奪して奪い、泥棒をし、スリをし、人妻に通い、やったのに悪いことはしていないと嘘をつき、さらに周囲がカミソリになっている輪でこの地の生き物を一つの固まり・一つの山と為しても、それを原因とする悪はなく、悪が還って来ることもない。
 もしガンガー川の南に行き、殺し殺させ、切断し切断させ、焼き焼かせても、それを原因とする悪はなく、悪が還って来ることもない。
 もしガンガー川の北に行き、布施をし布施をさせ、祭祀を行ない祭祀を行なわせても、それを原因とする福はなく、福が還って来ることもない。
 布施・訓練・自制・真実の言葉による福はなく、福が還って来ることもない」と。

 ・・・色は永遠か永遠ではないか。
 ・・・受は永遠か永遠ではないか。
 ・・・想は永遠か永遠ではないか。
 ・・・行は永遠か永遠ではないか。
 ・・・識は永遠か永遠ではないか。
 ・・・所見・所聞・所思・所識・所得・所求・所意伺、これらは永遠か永遠ではないか。
 先生、永遠ではありません。
 では永遠でないものは苦か楽か。
 先生、苦です。
 では永遠でなく苦であり変化する法であるもの、それを取ることがないのにこのような見解が生じるだろうか。
「為し為させ、切断し切断させ、焼き焼かせ、悲しませ悲しむようにさせ、疲労させ疲労するようにさせ、恐れさせ恐れるようにさせ、生き物を殺し、与えられていないのに盗み、壁を壊し、略奪して奪い、泥棒をし、スリをし、人妻に通い、やったのに悪いことはしていないと嘘をつき、さらに周囲がカミソリになっている輪でこの地の生き物を一つの固まり・一つの山と為しても、それを原因とする悪はなく、悪が還って来ることもない。
 もしガンガー川の南に行き、殺し殺させ、切断し切断させ、焼き焼かせても、それを原因とする悪はなく、悪が還って来ることもない。
 もしガンガー川の北に行き、布施をし布施をさせ、祭祀を行ない祭祀を行なわせても、それを原因とする福はなく、福が還って来ることもない。
 布施・訓練・自制・真実の言葉による福はなく、福が還って来ることもない」と。
 いいえ、それはありません、先生。

 比丘たちよ、聖なる弟子がこれら六つの処において疑いを断ち、
 苦においても疑いを断ち、
 苦集においても疑いを断ち、
 苦滅においても疑いを断ち、
 苦滅に行く修行道においても疑いを立つならば、
 比丘たちよ、こう言われる。
 「聖なる弟子は流れに入った。
  堕落しない法である。
  決定した。正覚に趣く」と。


   第七 原因
212.サーヴァッティ因。
 比丘たちよ、何が存在し何を取り何に住することによってこのような見解が生じるのか。
「生ける者たちが汚れる原因は存在せず縁は存在しない。
 生ける者たちは原因なく縁なく汚れる。
 生ける者たちが清浄となる原因は存在せず縁は存在しない。
 生ける者たちは原因なく縁なく清浄となる。
 力は存在せず、精進は存在せず、人の勢力は存在せず、人の努力は存在しない。
 一切の生ける者・一切の生き物・一切の存在・一切の命は自在なく力なく精進なく、結合の状態に応じて決まったところに行き着き、六種の生まれにおいて楽苦を感受する」と。
 先生、私たちは先生を法の根とし・・・先生はこう言った。

 比丘たちよ、色が存在し、色を取り・・・
 比丘たちよ、受が存在し、受を取り・・・
 比丘たちよ、想が存在し、想を取り・・・
 比丘たちよ、行が存在し、行を取り・・・
 比丘たちよ、識が存在し、識を取り、識に住することによってこのような見解が生じる。
「生ける者たちが汚れる原因は存在せず縁は存在しない。
 生ける者たちは原因なく縁なく汚れる。
 生ける者たちが清浄となる原因は存在せず縁は存在しない。
 生ける者たちは原因なく縁なく清浄となる。
 力は存在せず、精進は存在せず、人の勢力は存在せず、人の努力は存在しない。
 一切の生ける者・一切の生き物・一切の存在・一切の命は自在なく力なく精進なく、結合の状態に応じて決まったところに行き着き、六種の生まれにおいて楽苦を感受する」と。

 ・・・色は永遠か永遠ではないか。
 ・・・受は永遠か永遠ではないか。
 ・・・想は永遠か永遠ではないか。
 ・・・行は永遠か永遠ではないか。
 ・・・識は永遠か永遠ではないか。
 ・・・所見・所聞・所思・所識・所得・所求・所意伺、これらは永遠か永遠ではないか。
 先生、永遠ではありません。
 では永遠でないものは苦か楽か。
 先生、苦です。
 では永遠でなく苦であり変化する法であるもの、それを取ることがないのにこのような見解が生じるだろうか。
「生ける者たちが汚れる原因は存在せず縁は存在しない。
 生ける者たちは原因なく縁なく汚れる。
 生ける者たちが清浄となる原因は存在せず縁は存在しない。
 生ける者たちは原因なく縁なく清浄となる。
 力は存在せず、精進は存在せず、人の勢力は存在せず、人の努力は存在しない。
 一切の生ける者・一切の生き物・一切の存在・一切の命は自在なく力なく精進なく、結合の状態に応じて決まったところに行き着き、六種の生まれにおいて楽苦を感受する」と。
 いいえ、それはありません、先生。

 比丘たちよ、聖なる弟子がこれら六つの処において疑いを断ち、
 苦においても疑いを断ち、
 苦集においても疑いを断ち、
 苦滅においても疑いを断ち、
 苦滅に行く修行道においても疑いを立つならば、
 比丘たちよ、こう言われる。
 「聖なる弟子は流れに入った。
  堕落しない法である。
  決定した。正覚に趣く」と。


   第八 大見
213.サーヴァッティ因。
 比丘たちよ、何が存在し何を取り何に住することによってこのような見解が生じるのか。
「これら七つの身体は為されたものではなく、為されたものの類いでもなく、化作したものではなく、化作されたものでもない、妊娠によるのでもなく、不動の柱が立つように住する。それらは動かず、変化せず、互いに損害することはない。互いに楽や苦や不苦不楽とするに十分ではない。何が七か。
 地身・水身・火身・風身・楽・苦・命の七である。
 これらの七つの身体は為されたものではなく、為されたものの類いでもなく、化作したものではなく、化作されたものでもない、妊娠によるのでもなく、不動の柱が立つように住する。それらは動かず、変化せず、互いに損害することはない。互いに楽や苦や不苦不楽とするに十分ではない。
 鋭い剣によって頭を切断しても、彼には何もせず、彼の命を奪うわけでもない。ただ七つの身体の隙間に剣が近づくだけである。
 これら百四十万の胎に向かう六千と六百、五百の業と五つの業、三つの業、一つの業と半分の業、六十二の修行道と六十二の中劫、六の種姓、八つの人の性格[地]、四千九百の生活者、四千九百の遍歴者、四千九百のナーガの住処、二千の根、三千の地獄、三十六の不浄界、七つの想胎、七つの無想胎、七つのニガンタの胎、七つの神々、七つの人々、七つの鬼、七つの湖、七つの山、七つの深淵、七百の深淵、七つの夢、七百の夢がある。
 八百四十万の大劫のあいだ愚者も賢者も流転し輪廻して苦の寂静を為す。
 この間において「この私は戒により、禁により、苦行により、梵行により熟していない業を熟させ、熟した業に触れて触れることによって終滅させよう」ということはない。量られた楽苦が輪廻の中で終わるということはなく、減少したり増大することもなく、道を外れることもない。
 たとえば、糸まりを投げるとほどけながら転がって行くように、このように愚者も賢者もほどけながら楽苦に転がって行く」と。
 先生、私たちは先生を法の根とし・・・先生はこう言った。

 比丘たちよ、色が存在し、色を取り・・・
 比丘たちよ、受が存在し、受を取り・・・
 比丘たちよ、想が存在し、想を取り・・・
 比丘たちよ、行が存在し、行を取り・・・
 比丘たちよ、識が存在し、識を取り、識に住することによってこのような見解が生じる。
「これら七つの身体は為されたものではなく、為されたものの類いでもなく、化作したものではなく、化作されたものでもない、妊娠によるのでもなく、不動の柱が立つように住する。それらは動かず、変化せず、互いに損害することはない。互いに楽や苦や不苦不楽とするに十分ではない。何が七か。
 地身・水身・火身・風身・楽・苦・命の七である。
 これらの七つの身体は為されたものではなく、為されたものの類いでもなく、化作したものではなく、化作されたものでもない、妊娠によるのでもなく、不動の柱が立つように住する。それらは動かず、変化せず、互いに損害することはない。互いに楽や苦や不苦不楽とするに十分ではない。
 鋭い剣によって頭を切断しても、彼には何もせず、彼の命を奪うわけでもない。ただ七つの身体の隙間に剣が近づくだけである。
 これら百四十万の胎に向かう六千と六百、五百の業と五つの業、三つの業、一つの業と半分の業、六十二の修行道と六十二の中劫、六の種姓、八つの人の性格[地]、四千九百の生活者、四千九百の遍歴者、四千九百のナーガの住処、二千の根、三千の地獄、三十六の不浄界、七つの想胎、七つの無想胎、七つのニガンタの胎、七つの神々、七つの人々、七つの鬼、七つの湖、七つの山、七つの深淵、七百の深淵、七つの夢、七百の夢がある。
 八百四十万の大劫のあいだ愚者も賢者も流転し輪廻して苦の寂静を為す。
 この間において「この私は戒により、禁により、苦行により、梵行により熟していない業を熟させ、熟した業に触れて触れることによって終滅させよう」ということはない。量られた楽苦が輪廻の中で終わるということはなく、減少したり増大することもなく、道を外れることもない。
 たとえば、糸まりを投げるとほどけながら転がって行くように、このように愚者も賢者もほどけながら楽苦に転がって行く」と。

 ・・・色は永遠か永遠ではないか。
 ・・・受は永遠か永遠ではないか。
 ・・・想は永遠か永遠ではないか。
 ・・・行は永遠か永遠ではないか。
 ・・・識は永遠か永遠ではないか。
 ・・・所見・所聞・所思・所識・所得・所求・所意伺、これらは永遠か永遠ではないか。
 先生、永遠ではありません。
 では永遠でないものは苦か楽か。
 先生、苦です。
 では永遠でなく苦であり変化する法であるもの、それを取ることがないのにこのような見解が生じるだろうか。
「これら七つの身体は為されたものではなく、為されたものの類いでもなく、化作したものではなく、化作されたものでもない、妊娠によるのでもなく、不動の柱が立つように住する。それらは動かず、変化せず、互いに損害することはない。互いに楽や苦や不苦不楽とするに十分ではない。何が七か。
 地身・水身・火身・風身・楽・苦・命の七である。
 これらの七つの身体は為されたものではなく、為されたものの類いでもなく、化作したものではなく、化作されたものでもない、妊娠によるのでもなく、不動の柱が立つように住する。それらは動かず、変化せず、互いに損害することはない。互いに楽や苦や不苦不楽とするに十分ではない。
 鋭い剣によって頭を切断しても、彼には何もせず、彼の命を奪うわけでもない。ただ七つの身体の隙間に剣が近づくだけである。
 これら百四十万の胎に向かう六千と六百、五百の業と五つの業、三つの業、一つの業と半分の業、六十二の修行道と六十二の中劫、六の種姓、八つの人の性格[地]、四千九百の生活者、四千九百の遍歴者、四千九百のナーガの住処、二千の根、三千の地獄、三十六の不浄界、七つの想胎、七つの無想胎、七つのニガンタの胎、七つの神々、七つの人々、七つの鬼、七つの湖、七つの山、七つの深淵、七百の深淵、七つの夢、七百の夢がある。
 八百四十万の大劫のあいだ愚者も賢者も流転し輪廻して苦の寂静を為す。
 この間において「この私は戒により、禁により、苦行により、梵行により熟していない業を熟させ、熟した業に触れて触れることによって終滅させよう」ということはない。量られた楽苦が輪廻の中で終わるということはなく、減少したり増大することもなく、道を外れることもない。
 たとえば、糸まりを投げるとほどけながら転がって行くように、このように愚者も賢者もほどけながら楽苦に転がって行く」と。
 いいえ、それはありません、先生。

 比丘たちよ、聖なる弟子がこれら六つの処において疑いを断ち、
 苦においても疑いを断ち、
 苦集においても疑いを断ち、
 苦滅においても疑いを断ち、
 苦滅に行く修行道においても疑いを立つならば、
 比丘たちよ、こう言われる。
 「聖なる弟子は流れに入った。
  堕落しない法である。
  決定した。正覚に趣く」と。





(続く  『南伝大蔵経14 相応部経典3』大蔵出版 P331−339 に相当)

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