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原始仏典コミュの解脱の境地 「阿羅漢の心境」

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解脱の境地の記述。



相応部経典>2 因縁篇>第九 譬喩相応

「   第十一 ジャッカル
233.サーヴァッティに住んでいた。・・・・・・ 
 比丘たちよ、あなたたちは夜の未明に老いたジャッカルが吠えたのを聞いたか。
 はい、先生。
 比丘たちよ、ここに疥瘡(はたけがさ)という名前の病気が皮膚に生じた老いたジャッカルがいる。
 彼はどこであっても欲するがままにそこへ行き、
 どこであっても欲するがままにそこに住し、
 どこであっても欲するがままにそこに座り、
 どこであっても欲するがままにそこに臥し、
 涼しい風も彼を吹く。
 比丘たちよ、ここにあるサキャ族を自認する者がいて「実に善いことだ。私もこのような状態を獲得し感受するとしたら」と思う。
 比丘たちよ、それゆえこのように学ぶべきである。
 「私は不放逸に住そう」と。
 比丘たちよ、実にこのように学ぶべきである。」

   『南伝大蔵経13 相応部経典2』大蔵出版 P400−401



阿羅漢の境地、漏尽の境地、解脱の境地、悟りの境地に関する原始仏典の記述で、この記述よりも具体的な記述を僕は見いだしません。皮膚病になって年老いているので仲間のジャッカルから見捨てられて自由になったということだと思います。そもそも「解脱」とは「離脱」「解放」を意味します。

「欲するがままに行き、
 欲するがままに住し、
 欲するがままに座り、
 欲するがままに臥し、
 涼風、彼を吹く」

これが真の聖者の境地だと思います。これを達するために「私は不放逸に住そう」(直訳すると「私たちは不放逸に住そう」)と学べとゴータマは言っています。つまり、「この素晴らしい自由な境地を体験したいなら、怠けずに修行しようと一念発起すべきである」という主旨だと思います。そんなに解脱の境地が素晴らしいのならば、「さぁ頑張ろう」とやる気も出て来ます。






[パーリ語原文]
11. Siṅgālasuttaṃ
233. Sāvatthiyaṃ viharati…pe…
‘‘assuttha no tumhe, bhikkhave, rattiyā paccūsasamayaṃ jarasiṅgālassa vassamānassā’’ti?
‘‘Evaṃ, bhante’’.
‘‘Eso kho, bhikkhave, jarasiṅgālo ukkaṇḍakena nāma rogajātena phuṭṭho.
So yena yena icchati tena tena gacchati;
yattha yattha icchati tattha tattha tiṭṭhati;
yattha yattha icchati tattha tattha nisīdati;
yattha yattha icchati tattha tattha nipajjati;
sītakopi naṃ vāto upavāyati.
Sādhu khvassa, bhikkhave, yaṃ idhekacco sakyaputtiyapaṭiñño evarūpampi attabhāvapaṭilābhaṃ paṭisaṃvediyetha.
Tasmātiha, bhikkhave , evaṃ sikkhitabbaṃ –
‘appamattā viharissāmā’ti.
Evañhi vo, bhikkhave, sikkhitabba’’nti. Ekādasamaṃ.

コメント(2)

ありがとうございます、メサさん。

疥瘡という病気も改めて調べたり、どうして老いたジャッカルでしかも皮膚病のたとえなのだろうと、僕自身、疑問に思っていたことが役に立っているようで、ありがたく思います。

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