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原始仏典コミュのガンダッバ相応

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(『南伝大蔵経14 相応部経典3』大蔵出版 P405−410 に相当)

相応部経典>第3 犍度篇



     第十 ガンダッバ身相応

   第一 清浄
438.あるとき先生はサーヴァッティのジェータ林、アナータピンディカの園に住んでいた。・・・先生はこう言った。
 比丘たちよ、ガンダッバの身である神々について説こう。それを聞きなさい。
 比丘たちよ、何がガンダッバの身である神々か。
 比丘たちよ、根の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、心材の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、辺材の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、樹皮の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、芽の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、葉の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、花の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、果実の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、液の香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、香りの香りによって住する神々が存在する。
 比丘たちよ、これらがガンダッバ(香り)の身の神々と言われる。

   第二 善行
439.サーヴァッティ因。一方に座ったその比丘は先生にこう言った。
 先生、何を原因とし何を縁として、ここにある者は身が破れ死して後にガンダッバの身である神々の仲間に生じるのですか。
 比丘よ、ここにある者は身善行を行じ、語善行を行じ、意善行を行じる。
 彼は聞く。「ガンダッバの身である神々は寿命が長く、容姿が美しく、楽しみが多い」。
 彼はこのようにある。「ああ、実に私は身が破れ死して後にガンダッバの身である神々の仲間に生まれよう」。
 彼は身が破れ死して後にガンダッバの身である神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後にガンダッバの身である神々の仲間に生じる。

   第三 根香布施聞
440.サーヴァッティ因。一方に座ったその比丘は先生にこう言った。
 先生、何を原因とし何を縁として、ここにある者は身が破れ死して後に根の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。
 比丘よ、ここにある者は身善行を行じ、語善行を行じ、意善行を行じる。
 彼は聞く。「根の香りによって住する神々は寿命が長く、容姿が美しく、楽しみが多い」。
 彼はこのようにある。「ああ、実に私は身が破れ死して後に根の香りによって住する神々の仲間に生まれよう」。
 彼は根の香りを布施する。
 彼は身が破れ死して後に根の香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に根の香りによって住する神々の仲間に生じる。

   第四−十二 心香布施聞
441−449.サーヴァッティ因。一方に座ったその比丘は先生にこう言った。
 先生、何を原因とし何を縁として、ここにある者は身が破れ死して後に心材の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。
 比丘よ、ここにある者は身善行を行じ、語善行を行じ、意善行を行じる。
 彼は聞く。「心材の香りによって住する神々は寿命が長く、容姿が美しく、楽しみが多い」。
 彼はこのようにある。「ああ、実に私は身が破れ死して後に心材の香りによって住する神々の仲間に生まれよう」。
 彼は身が破れ死して後に心材の香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に心材の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は辺材の香りを布施する。
 ・・・後に辺材の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は樹皮の香りを布施する。
 ・・・後に樹皮の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は芽の香りを布施する。
 ・・・後に芽の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は葉の香りを布施する。
 ・・・後に葉の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は花の香りを布施する。
 ・・・後に花の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は果実の香りを布施する。
 ・・・後に果実の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は液の香りを布施する。
 ・・・後に液の香りによって住する神々の仲間に生じる。
 ・・・彼は香りの香りを布施する。
 彼は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々の仲間に生じる。

   第十三−二二 根香布施援助聞の十
450−459.サーヴァッティ因。一方に座ったその比丘は先生にこう言った。
 先生、何を原因とし何を縁として、ここにある者は身が破れ死して後に樹の根の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。
 比丘よ、ここにある者は身善行を行じ、語善行を行じ、意善行を行じる。
 彼は聞く。「樹の根の香りによって住する神々は寿命が長く、容姿が美しく、楽しみが多い」。
 彼はこのようにある。「ああ、実に私は身が破れ死して後に樹の根の香りによって住する神々の仲間に生まれよう」。
 彼は食べ物を布施する。
 彼は身が破れ死して後に樹の根の香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に樹の根の香りによって住する神々の仲間に生じる。

 ・・・彼は飲み物を布施する。・・・
 ・・・彼は衣服を布施する。・・・
 ・・・彼は乗り物を布施する。・・・
 ・・・彼はアクセサリーを布施する。・・・
 ・・・彼は香りを布施する。・・・
 ・・・彼は塗り物を布施する。・・・
 ・・・彼は寝具を布施する。・・・
 ・・・彼は住居を布施する。・・・
 ・・・彼は照明器具を布施する。
 彼は身が破れ死して後に根の香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に根の香りによって住する神々の仲間に生じる。

   第二十三−百十二 心香布施援助聞の九十
460−549.サーヴァッティ因。一方に座ったその比丘は先生にこう言った。
 先生、何を原因とし何を縁として、ここにある者は身が破れ死して後に心材の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。
 ・・・辺材の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・樹皮の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・芽の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・葉の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・花の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・果実の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・液の香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。・・・
 ・・・香りの香りによって住する神々の仲間に生じるのですか。
 比丘よ、ここにある者は身善行を行じ、語善行を行じ、意善行を行じる。
 彼は聞く。「香りの香りによって住する神々は寿命が長く、容姿が美しく、楽しみが多い」。
 彼はこのようにある。「ああ、実に私は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々の仲間に生まれよう」。
 彼は食べ物を布施する。
 彼は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々の仲間に生じる。

 ・・・彼は飲み物を布施する。・・・
 ・・・彼は衣服を布施する。・・・
 ・・・彼は乗り物を布施する。・・・
 ・・・彼はアクセサリーを布施する。・・・
 ・・・彼は香りを布施する。・・・
 ・・・彼は塗り物を布施する。・・・
 ・・・彼は寝具を布施する。・・・
 ・・・彼は住居を布施する。・・・
 ・・・彼は照明器具を布施する。
 彼は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々に生じる。
 比丘よ、これを原因としこれを縁として、ここにある者は身が破れ死して後に香りの香りによって住する神々の仲間に生じる。


                 ガンダッバ相応  終

   その頌
    清浄と善行、布施の十
    布施援助の百、ガンダッバについて善説する


(『南伝大蔵経14 相応部経典3』大蔵出版 P405−410 に相当)






 ガンダッバの身である神々:ガンダッバカーイカー・デーヴァー、gandhabbakāyikā devā
 根の香り  :ムーラ・ガンダ、mūla gandha
 心材の香り :サーラ・ガンダ、sāla gandha  樹の中心部の一番質がいいところ
 辺材の香り :ペッグ・ガンダ、pheggu gandha、じゅふ 樹膚
 樹皮の香り :タチャ・ガンダ、taca gandha
 芽の香り  :パパティカー・ガンダ、papaṭikā gandha
 葉の香り  :パッタ・ガンダ、patta gandha
 花の香り  :プッパ・ガンダ、puppha gandha
 果実の香り :パラ・ガンダ、phala gandha
 液の香り  :ラサ・ガンダ、rasa gandha
 香りの香り :ガンダ・ガンダ、gandhagandha





     ガンダッバ相応     完

コメント(7)

天眼がまだありませんので推測しかできないのですが、香りを食べている神々なのだと思います。もし香り自体がガンダッバであるとすれば、香りが生じたときにガンダッバが生じたことになり、香りが滅したときにガンダッバも滅したことになりますので、それは香りであって、もはや神でないと思います。

ガンダッバは神としては最下等という記述がありますが、やはり香りを食べている、あるいは香りを嗅ぐことによってその身を維持しているのではないかと思います。天眼があったらいいのですが・・・「サッカの質問」の経典の中では女性のガンダッバと結婚するガンダッバの話が出て来ますから、やはり人間と似たところも多くありそうです。

スピリチュアリズムの言う幽界や霊界が原始仏教の三界のうちでどこに相当するのかが難しいです。簡単に幽界は餓鬼境で霊界は四大王天の下層界なのかも知れませんが、実際に透視できないので、仮説でしかありません。信じていることは信じていることとして実際に確認したいものです。

僕は上の記述を自分で見て確認してはいませんが、原始仏典を信じているのでご先祖さまに供えるお線香はある程度、香りのよいものを使っています。後、お供えの花にも少し気を使うようになりました。
ひとも亡くなってから、ある程度の境地に至れば香を食すって言いますね。
関係あるかどうか分りませんがたらーっ(汗)
その言葉や原始仏典の記述が真実かどうか確認するためにも、修行していきたいです。ただ四神足は後回しになりそうです。現在、僕は慈心を重点的に修していますので。

明日あたりにはヴァラーハカ相応をアップできると思います。雲の神々についての経です。
そう言っていただけて嬉しく思います。励みにしてコンスタントに続けていきたいと思います。ありがとうございます。

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