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原始仏典コミュの沙弥の十学処

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沙弥に関する箇所を部分的に引用します。




律蔵>大品>第一大犍度


・ラーフラの出家

「五四−一 ときに世尊は随意の間、ラージャガハに住して後にカピラヴァットゥに向かった。次第に遊行してカピラヴァットゥに至った。ときに世尊はサキャ国のカピラヴァットゥ、ニグローダ園に住した。ときに世尊は午前に下衣を着て衣鉢を持って釈子スッドーダナ王の住所に至った。至って設けられた席に座した。ときにラーフラの母である妃はラーフラ王子に言った。
「ラーフラ、彼はあなたの父です。行って遺産を求めなさい」
二 ときにラーフラ王子は世尊のいるところに詣った。詣って世尊の前に立って言った。
「沙門、あなたの影は楽しい(跡継ぎの意?)」
 ときに世尊は座から立って去った。ときにラーフラは世尊の後に従って行って言った。
「沙門、私に遺産を与えてください。
 沙門、私に遺産を与えてください」
 ときに世尊は具寿サーリプッタに言った。
「サーリプッタ、あなたはラーフラ王子を出家させなさい」
「どうすれば私はラーフラ王子を出家させれるでしょうか」
三 ときに世尊はこの縁によりこの時において法を説き比丘たちに言った。
「比丘たちよ、出家させるにはこのようになしなさい。まず髭と髪を剃り、袈裟衣を着け、上衣を偏袒になし比丘の足を敬礼させ、跪いて合唱を捧げさせてこのように唱えなさいと言いなさい。
『ブッダに帰依します。
 ダンマに帰依します。
 サンガに帰依します。
 二たびブッダに帰依します。
 二たびダンマに帰依します。
 二たびサンガに帰依します。
 三たびブッダに帰依します。
 三たびダンマに帰依します。
 三たびサンガに帰依します』
 比丘たちよ、このように三帰依をもって沙弥(しゃみ、サーマネーラ、sāmaṇera、サマナ候補者)を出家させることを許す」
四 ときに具寿サーリプッタはラーフラ王子を出家させた。ときに釈子スッドーダナ王は世尊のいるところに詣った。詣って世尊を敬礼し一方に座った。一方に座った釈子スッドーダナは世尊に言った。
「私は世尊に一つのお願いがあります」
「ゴータマ、諸々の如来は願を越えている」 
「相応するものであって、過失の無いものです」
「ゴータマ、言いなさい」
五「世尊が出家されたとき、私の苦しみは少なくありませんでした。ナンダのときもまたそうです。ラーフラに及んでは甚だしいものがあります。子への愛は皮を破ります。皮を破って膚を破ります。膚を破って肉を破ります。肉を破って筋を破ります。筋を破って骨を破ります。骨を破って骨髄に達します。どうか父母が許さない子を出家させないようにしてください」
六 ときに世尊は法を説いて釈子スッドーダナ王を教示し、勧導し、激励し、歓喜させた。ときに釈子スッドーダナ王は世尊に法を説かれ教示され、勧導され、激励され、歓喜させられて世尊を敬礼し右回りして去った。ときに世尊はこの縁によってこのときのいて法を説き、比丘たちに言った。
「比丘たちよ、父母の許していない子を出家させてはならない。出家させる者は悪作に堕す」

五五−一 ときに世尊は随意の間、カピラヴァットゥに住して後、サーヴァッティに向かって遊行した。次第して遊行しサーヴァッティに至った。ときに世尊はサーヴァッティのジェータ林、アナータピンディカの園に住した。そのとき具寿サーリプッタに帰依する一家族があった。具寿サーリプッタに一人の子供を送り、長老に請いてその子供を出家させようとした。ときに具寿サーリプッタに考えが生じた。
「世尊は学処を定めて一人で二人の沙弥を蓄えてはならないとした。私にはラーフラ沙弥がいる。どうして私はこの子供を出家させることができるだろうか」
 世尊にこの義を告げた。
「比丘たちよ、聡明で有能な比丘は一人で二人の沙弥を蓄えること、もしくはよく教授し教誡し得るかぎりの沙弥を蓄えることを許す」

五六−一 ときに沙弥たちに考えが生じた。
「私たちには学処がいくつあるだろうか。私たちは何を学ぶべきであろうか」
 世尊にこの義を告げた。
「比丘たちよ、沙弥に十の学処がある。沙弥はこれを学ぶべきであると許す。
 殺生せず、
 盗みをせず、
 非梵行(性行為)をせず、
 妄語をせず、
 飲酒をせず、
 非時に食事をせず、
 歌舞伎・音楽を鑑賞せず、
 鬘・香・化粧・飾りを用いず、
 高床大床を用いず、
 金銀を受け取らないことである。
 比丘たちよ、沙弥に十の学処がある。沙弥はこれを学ぶべきであると許す」」
   『南伝大蔵経3 律蔵3』大蔵出版 P138−142



・沙弥の不浄法

「六〇−一 そのとき具寿ウパナンダの沙弥カンダカが比丘尼カンダカーを犯した。比丘たちは呟き憤り誹った。
「どうして沙弥はこのような不行儀を行うのか」
 世尊にこの義を告げた。
「比丘たちよ、十分を具足する沙弥を追放することを許す。
 殺生し、盗み、非梵行をし、妄語し、飲酒し、ブッダを誹謗し、ダンマを誹謗し、サンガを誹謗し、邪見があり、比丘尼を汚す。
 比丘たちよ、このような十分を具足する沙弥を追放することを許す」

六一−一 そのとき一人の黄門(去勢者、もしくは同性愛者)がいた。比丘たちのもとで出家した。彼は諸々の若年の比丘たちのところに行って言った。
「さあ、私と不浄法を行ってください」
 比丘たちは退けて言った。
「黄門、滅し去れ。黄門、失し去れ。どうしてあなたを用いることがあるだろうか」
 比丘たちに退けられて諸々の大きくて肥満している沙弥たちのところに行って言った。
「さあ、私と不浄法を行ってください」
 沙彌たちは退けて言った。
「黄門、滅し去れ。黄門、失し去れ。どうしてあなたを用いることがあるだろうか」
 沙弥たちに退けられて放象人、放馬人のところに行って言った。
「さあ、私と不浄法を行ってください」
 放象人、放馬人は不浄法を行った。
二 彼らは呟き憤り誹った。
「あの沙門釈子たちは黄門だ。彼らの中の黄門でない者は黄門を汚している。このように彼らはすべて非梵行者である」
 比丘たちは放象人、放馬人が呟き憤り誹っているのを聞いた。ときに比丘たちはこの義を世尊に告げた。
「比丘たちよ、黄門にして未だ具足戒を受けていない者に具足戒を授けてはならない。すでに具足戒を受けた者は追放しなさい」
   『南伝大蔵経3 律蔵3』大蔵出版 P144−145

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