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原始仏典コミュの増支部経典 一集 5

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(続き『南伝大蔵経17 増支部経典1』大蔵出版 P56−70 に相当)





「   第十八 弾指品

382.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が第一禅那を修習するならば、こう言われる。
 比丘たちよ、「この比丘が禅那に住するのは空しくなく、師の教えを実行し、教誡を実行し、この国の食物を食べるのは無駄ではない」と。
 まして多く為す場合はどう言おうか。
383.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が第二禅那を修習するならば、こう言われる。
 比丘たちよ、「この比丘が禅那に住するのは空しくなく、師の教えを実行し、教誡を実行し、この国の食物を食べるのは無駄ではない」と。
 まして多く為す場合はどう言おうか。
384.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が第三禅那を修習するならば・・・
385.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が第四禅那を修習するならば・・・
386.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が慈心解脱を修習するならば・・・
387.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が悲心解脱を修習するならば・・・
388.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が喜心解脱を修習するならば・・・
389.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が捨心解脱を修習するならば・・・
390.・・・身において身を見て住し、熱心に自覚して念じ、世間の貪求と憂いを制御するならば・・・
391.・・・受において受を見て住し、熱心に自覚して念じ、世間の貪求と憂いを制御するならば・・・
392.・・・心において心を見て住し、熱心に自覚して念じ、世間の貪求と憂いを制御するならば・・・
393.・・・法において法を見て住し、熱心に自覚して念じ、世間の貪求と憂いを制御するならば・・・
394.・・・いまだ生じていない悪不善法を生じさせないために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤するならば・・・
395.・・・すでに生じた悪不善法を断つために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤するならば・・・
396.・・・いまだ生じていない善法を生じさせるために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤するならば・・・
397.・・・すでに生じた善法を住させるために、愚かにならないために、さらに多くするために、広大にするために、修習するために、完全にするために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤するならば・・・
398.・・・意欲三摩地精勤行具足の神足を修習するならば・・・
399.・・・精進三摩地精勤行具足の神足を修習するならば・・・
400.・・・心三摩地精勤行具足の神足を修習するならば・・・
401.・・・考察三摩地精勤行具足の神足を修習するならば・・・
402.・・・信根を修習するならば・・・
403.・・・精進根を修習するならば・・・
404.・・・念根を修習するならば・・・
405.・・・定根を修習するならば・・・
406.・・・慧根を修習するならば・・・
407.・・・信力を修習するならば・・・
408.・・・精進力を修習するならば・・・
409.・・・念力を修習するならば・・・
410.・・・定力を修習するならば・・・
411.・・・慧力を修習するならば・・・
412.・・・念覚支を修習するならば・・・
413.・・・択法覚支を修習するならば・・・
414.・・・精進覚支を修習するならば・・・
415.・・・喜覚支を修習するならば・・・
416.・・・軽安覚支を修習するならば・・・
417.・・・定覚支を修習するならば・・・
418.・・・捨覚支を修習するならば・・・
419.・・・正見を修習するならば・・・
420.・・・正思惟を修習するならば・・・
421.・・・正語を修習するならば・・・
422.・・・正業を修習するならば・・・
423.・・・正命を修習するならば・・・
424.・・・正精進を修習するならば・・・
425.・・・正念を修習するならば・・・
426.・・・正定を修習するならば・・・
427.・・・内に色想があり、外に少量の美醜の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
428.・・・内に色想があり、外に無量の美醜の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
429.・・・内に無色想があり、外に少量の美醜の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
430.・・・内に無色想があり、外に無量の美醜の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
431.・・・内に無色想があり、外に青の、青色の、青く見える、青い光の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
432.・・・内に無色想があり、外に黄の、黄色の、黄く見える、黄い光の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
433.・・・内に無色想があり、外に赤の、赤色の、赤く見える、赤い光の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
434.・・・内に無色想があり、外に白の、白色の、白く見える、白い光の色を見て「それらに勝って、私は知り、私は見る」とこのような想があるならば・・・
435.・・・色を有して色を見るならば・・・
436.・・・内に無色想があり、外に色を見るならば・・・
437.・・・浄であると勝解しているならば・・・
438.・・・一切の色想を越えて、障碍想が滅没し、種々想を作意せずに「無辺の空」と空無辺処を具足して住するならば・・・
439.・・・一切の空無辺処を越えて、「無辺の識」と識無辺処を具足して住するならば・・・
440.・・・一切の識無辺処を越えて、「何も無い」と無所有処を具足して住するならば・・・
441.・・・一切の無所有処を越えて、非想非非想処を具足して住するならば・・・
442.・・・一切の非想非非想処を越えて、想受滅を具足して住するならば・・・
443.・・・地遍を修習するならば・・・
444.・・・水遍を修習するならば・・・
445.・・・火遍を修習するならば・・・
446.・・・風遍を修習するならば・・・
447.・・・青遍を修習するならば・・・
448.・・・黄遍を修習するならば・・・
449.・・・赤遍を修習するならば・・・
450.・・・白遍を修習するならば・・・
451.・・・空遍を修習するならば・・・
452.・・・識遍を修習するならば・・・
453.・・・不浄想を修習するならば・・・
454.・・・死想を修習するならば・・・
455.・・・食において違逆想を修習するならば・・・
456.・・・一切世間において不楽想を修習するならば・・・
457.・・・無常想を修習するならば・・・
458.・・・無常において苦想を修習するならば・・・
459.・・・苦において無我想を修習するならば・・・
460.・・・断想を修習するならば・・・
461.・・・離貪想を修習するならば・・・
462.・・・滅想を修習するならば・・・
463.・・・無常想を修習するならば・・・
464.・・・無我想を修習するならば・・・
465.・・・死想を修習するならば・・・
466.・・・食において違逆想を修習するならば・・・
467.・・・一切世間において不楽想を修習するならば・・・
468.・・・骨想(骸骨の想)を修習するならば・・・
469.・・・蟲啖想(うじ虫の想)を修習するならば・・・
470.・・・青瘀想(青く変色した想)を修習するならば・・・
471.・・・穿孔想(断壊の想)を修習するならば・・・
472.・・・膨脹想を修習するならば・・・
473.・・・念仏を修習するならば・・・
474.・・・念法を修習するならば・・・
475.・・・念僧を修習するならば・・・
476.・・・念戒を修習するならば・・・
477.・・・念捨を修習するならば・・・
478.・・・念天を修習するならば・・・
479.・・・念息を修習するならば・・・
480.・・・念死を修習するならば・・・
481.・・・念身を修習するならば・・・
482.・・・念寂止を修習するならば・・・
483.・・・第一禅那倶行の信根を修習するならば・・・
484.・・・第一禅那倶行の精進根を修習するならば・・・
485.・・・第一禅那倶行の念根を修習するならば・・・
486.・・・第一禅那倶行の定根を修習するならば・・・
487.・・・第一禅那倶行の慧根を修習するならば・・・
488.・・・第一禅那倶行の信力を修習するならば・・・
489.・・・第一禅那倶行の精進力を修習するならば・・・
490.・・・第一禅那倶行の念力を修習するならば・・・
491.・・・第一禅那倶行の定力を修習するならば・・・
492.・・・第一禅那倶行の慧力を修習するならば・・・
493.・・・第二禅那倶行の信根を修習するならば・・・
494.・・・第二禅那倶行の精進根を修習するならば・・・
495.・・・第二禅那倶行の念根を修習するならば・・・
496.・・・第二禅那倶行の定根を修習するならば・・・
497.・・・第二禅那倶行の慧根を修習するならば・・・
498.・・・第二禅那倶行の信力を修習するならば・・・
499.・・・第二禅那倶行の精進力を修習するならば・・・
500.・・・第二禅那倶行の念力を修習するならば・・・
501.・・・第二禅那倶行の定力を修習するならば・・・
502.・・・第二禅那倶行の慧力を修習するならば・・・
503.・・・第三禅那倶行の信根を修習するならば・・・
504.・・・第三禅那倶行の精進根を修習するならば・・・
505.・・・第三禅那倶行の念根を修習するならば・・・
506.・・・第三禅那倶行の定根を修習するならば・・・
507.・・・第三禅那倶行の慧根を修習するならば・・・
508.・・・第三禅那倶行の信力を修習するならば・・・
509.・・・第三禅那倶行の精進力を修習するならば・・・
510.・・・第三禅那倶行の念力を修習するならば・・・
511.・・・第三禅那倶行の定力を修習するならば・・・
512.・・・第三禅那倶行の慧力を修習するならば・・・
513.・・・第四禅那倶行の信根を修習するならば・・・
514.・・・第四禅那倶行の精進根を修習するならば・・・
515.・・・第四禅那倶行の念根を修習するならば・・・
516.・・・第四禅那倶行の定根を修習するならば・・・
517.・・・第四禅那倶行の慧根を修習するならば・・・
518.・・・第四禅那倶行の信力を修習するならば・・・
519.・・・第四禅那倶行の精進力を修習するならば・・・
520.・・・第四禅那倶行の念力を修習するならば・・・
521.・・・第四禅那倶行の定力を修習するならば・・・
522.・・・第四禅那倶行の慧力を修習するならば・・・
523.・・・慈倶行の信根を修習するならば・・・
524.・・・慈倶行の精進根を修習するならば・・・
525.・・・慈倶行の念根を修習するならば・・・
526.・・・慈倶行の定根を修習するならば・・・
527.・・・慈倶行の慧根を修習するならば・・・
528.・・・慈倶行の信力を修習するならば・・・
529.・・・慈倶行の精進力を修習するならば・・・
530.・・・慈倶行の念力を修習するならば・・・
531.・・・慈倶行の定力を修習するならば・・・
532.・・・慈倶行の慧力を修習するならば・・・
533.・・・悲倶行の信根を修習するならば・・・
534.・・・悲倶行の精進根を修習するならば・・・
535.・・・悲倶行の念根を修習するならば・・・
536.・・・悲倶行の定根を修習するならば・・・
537.・・・悲倶行の慧根を修習するならば・・・
538.・・・悲倶行の信力を修習するならば・・・
539.・・・悲倶行の精進力を修習するならば・・・
540.・・・悲倶行の念力を修習するならば・・・
541.・・・悲倶行の定力を修習するならば・・・
542.・・・悲倶行の慧力を修習するならば・・・
543.・・・喜倶行の信根を修習するならば・・・
544.・・・喜倶行の精進根を修習するならば・・・
545.・・・喜倶行の念根を修習するならば・・・
546.・・・喜倶行の定根を修習するならば・・・
547.・・・喜倶行の慧根を修習するならば・・・
548.・・・喜倶行の信力を修習するならば・・・
549.・・・喜倶行の精進力を修習するならば・・・
550.・・・喜倶行の念力を修習するならば・・・
551.・・・喜倶行の定力を修習するならば・・・
552.・・・喜倶行の慧力を修習するならば・・・
553.・・・捨倶行の信根を修習するならば・・・
554.・・・捨倶行の精進根を修習するならば・・・
555.・・・捨倶行の念根を修習するならば・・・
556.・・・捨倶行の定根を修習するならば・・・
557.・・・捨倶行の慧根を修習するならば・・・
558.・・・捨倶行の信力を修習するならば・・・
559.・・・捨倶行の精進力を修習するならば・・・
560.・・・捨倶行の念力を修習するならば・・・
561.・・・捨倶行の定力を修習するならば・・・
562.比丘たちよ、指を弾く瞬間であっても、もしも比丘が捨倶行の慧力を修習するならば、こう言われる。
 比丘たちよ、「この比丘が禅那に住するのは空しくなく、師の教えを実行し、教誡を実行し、この国の食物を食べるのは無駄ではない」と。
 まして多く為す場合はどう言おうか。



   第十九 念身品

563.比丘たちよ、誰であっても大海を心に拡げるならば、海に注ぐいかなる小川もその内にある。
 比丘たちよ、このように誰であっても念身[身に行った念]を修習し多く為すならば、いかなる明知の領分であるところの善法はその内にある。
564.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、大なる厭患に転じる。何が一法か。
 念身である。
565.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、大なる利に転じる。何が一法か。
 念身である。
566.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、大なる安穏との結合に転じる。何が一法か。
 念身である。
567.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、念と自覚に転じる。何が一法か。
 念身である。
568.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、知見の獲得に転じる。何が一法か。
 念身である。
569.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、現法楽住に転じる。何が一法か。
 念身である。
570.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、明・解脱果の実証に転じる。何が一法か。
 念身である。
571.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、身も安静、心も安静、尋伺も寂静し、全ての明知の領分である法の修習円満に行く。何が一法か。
 念身である。
572.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、生じていない不善法は生じず、生じた不善の法は断たれる。何が一法か。
 念身である。
573.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、生じていない善法は生じ、生じた善法は増大し広大になることに転じる。何が一法か。
 念身である。
574.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、無明は断たれ、明は生じ、我慢は断たれ、随眠の根絶に行き、結は断たれる。何が一法か。
 念身である。
575.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、慧の類いに転じる。何が一法か。
 念身である。
576.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、無取般涅槃に転じる。何が一法か。
 念身である。
577.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、多界に通達する。何が一法か。
 念身である。
578.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、種々界に通達する。何が一法か。
 念身である。
579.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、多界の無礙解がある。何が一法か。
 念身である。
580.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、預流果の実証に転じる。何が一法か。
 念身である。
581.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、一来果の実証に転じる。何が一法か。
 念身である。
582.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、不還果の実証に転じる。何が一法か。
 念身である。
583.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、阿羅漢果の実証に転じる。何が一法か。
 念身である。
584.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、智慧の獲得に転じる。何が一法か。
 念身である。
585.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、智慧の増長に転じる。何が一法か。
 念身である。
586.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、智慧の広大に転じる。何が一法か。
 念身である。
587.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、大なる智慧に転じる。何が一法か。
 念身である。
588.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、博い智慧に転じる。何が一法か。
 念身である。
589.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、広大な智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
590.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、深い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
591.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、並ぶもののない智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
592.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、広い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
593.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、智慧を多くすることに転じる。 何が一法か。
 念身である。
594.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、速い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
595.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、軽い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
596.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、疾い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
597.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、迅い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
598.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、鋭い智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。
599.比丘たちよ、一法がある。修習し多く為すならば、解明する智慧に転じる。 何が一法か。
 念身である。


   第二十 不死品

600.比丘たちよ、念身を受用しない人は、不死を受用しない。
 比丘たちよ、念身を受用する人は、不死を受用する。
601.比丘たちよ、念身を受用していない人は、不死を受用していない。
 比丘たちよ、念身を受用した人は、不死を受用した。
602.比丘たちよ、念身が衰退した人は、不死が衰退した。
 比丘たちよ、念身が衰退していない人は、不死が衰退していない。
603.比丘たちよ、念身を失った人は、不死を失った。
 比丘たちよ、念身を開始した人は、不死を開始した。
604.比丘たちよ、念身を放逸にする人は、不死を放逸にする。
 比丘たちよ、念身を放逸にしない人は、不死を放逸にしない。
605.比丘たちよ、念身を失念した人は、不死を失念した。
 比丘たちよ、念身を失念していない人は、不死を失念していない。
606.比丘たちよ、念身を習っていない人は、不死を習っていない。
 比丘たちよ、念身を習った人は、不死を習った。
607.比丘たちよ、念身を修習していない人は、不死を修習していない。
 比丘たちよ、念身を修習した人は、不死を修習した。
608.比丘たちよ、念身を多く為していない人は、不死を多く為していない。
 比丘たちよ、念身を多く為した人は、不死を多く為した。
609.比丘たちよ、念身を超知していない人は、不死を超知していない。
 比丘たちよ、念身を超知した人は、不死を超知した。
610.比丘たちよ、念身を遍知していない人は、不死を遍知していない。
 比丘たちよ、念身を遍知した人は、不死を遍知した。
611.比丘たちよ、念身を実証していない人は、不死を実証していない。
 比丘たちよ、念身を実証した人は、不死を実証した」  




(『南伝大蔵経17 増支部経典1』大蔵出版 P56–70  に相当)


  増支部経典 二集 に続く






      増支部経典 一集 完











身に行く念:kāyagatā sati、念身
修習する:bhāveti
多修する:bahulīkaroti、多作する、多修する
明分:vijjābhāgiya、明を分有する、明の部分
大なる宗教心:mahā saṃvega、おそれ、感動、厭離心、宗教心
転じる:saṃvattati、転起する、作用する、存在する
大利:mahā atta
大なる瑜伽安穏:mahā yogakkhema
念正知:satisampajñña
智見獲得:ñāṇadassanappaṭilābhāya、智と見の獲得、神通智を含む
現法楽住:diṭṭhadhammasukhavihāra、現実に安楽に住する
明解脱果作証:vijjāvimuttiphalasacchikiriyā、明と脱の果の実証
身も軽安:kāyopi passambhati
心も軽安:cittampi passambhati
尋伺も寂止:vitakkavicārāpi vūpasammanti
全部の明分の法を修習遍満に行く:kevalāpi vijjābhāgiyā dhammā bhāvanāpāripūriṃ gacchanti
我慢:asumimāna
慧の区分:paññāpabheda
無取般涅槃:anupādāparinibbāna、執着のない般涅槃
多界通達:anekadhātupaṭivedha、多くの界に通達する
智界通達:nānādhātupaṭivedha、智の界に通達する
多界無礙解:anekadhātupaṭisambhidā、多くの界への無碍解
預流果作証:sotāpattiphalasacchikiriyā
一来果作証:sakadāgāmiphalasacchikiriyā
不還果作証:anāgāmiphalasacchikiriyā
阿羅漢果作証:arahattaphalasacchikiriyā
慧獲得:paññāpaṭilābhāya
慧の増長:paññāvuddhi
慧の広大:paññāvepulla
大慧:mahāpaññā
博慧:puthupaññā、様々な慧
広大慧:vipulapaññā、vepullaと同義
深慧:gambhīrapaññā、深い慧
無隣慧:asāmantapaññā、周辺のない慧
広慧:bhūripaññā、bhūriは大地も意味する、転じて大地のように広い慧
慧を多くすること:paññābāhulla
速慧:sīghapaññā、速い慧
軽慧:lahupaññā、軽い慧
疾慧:hāsapaññā、疾い慧、hāsaは笑いも意味する
迅慧:javanapaññā、勢速、速行、速疾
鋭慧:tikkhapaññā、鋭い慧
決択慧:nibbedhikapaññā、洞察する慧、択法覚支の択であるvicayaとは異なる語
受用:paribhuñjati:受用する、用いる、食べる
不死:amata
衰退した:parihīna
失った:viraddha
開始した:āraddha、発勤精進や精進を起こすはāraddhaviriya
放逸にする:pamādiṃsu
失念した:pamuṭṭha、pamussati念を失するの過去形
習行した:āsevita
修習した:bhāvita
多作した:bahulīkata
勝智した:abhiññāta
遍知した:pariññāta
作証した:sacchikata

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