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原始仏典コミュの大篇 第二 覚支相応  「七覚支2」

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(『南伝大蔵経16上 相応部経典5』大蔵出版 P258から)



「   [六] 第六 クンダリ

一 あるとき、世尊はサーケータのアンチャナヴァナ・ミガダーヤに住していた。
二 ときに、遍歴者クンダリヤは世尊のいるところに詣った。詣って世尊とともに喜ぶべき感銘すべき談話を交わして一方に座った。一方に座って遍歴者クンダリヤは世尊に言った。
三 君ゴータマ、私は園に住み、人々と交わる。君ゴータマ、私は朝食を食べ、食後にこのような周行をし、園より園へ、遊園より遊園へと経行し歴訪する。そこに一部の沙門婆羅門は様々な論を出し、功徳のゆえに難詰しようと、功徳のゆえに論議するのを見る。君ゴータマは何の功徳のゆえに住するのか。
 クンダリヤ、如来は明解脱果の功徳のゆえに住する。
四 君ゴータマ、何の法を修習し多く作せば、明・解脱が完成するのか。
 クンダリヤ、七つの覚支を修習し多く作せば、明・解脱が完成する。
五 君ゴータマ、何の法を修習し多く作せば、七つの覚支が完成するのか。
 クンダリヤ、四つの念処を修習し多く作せば、七つ覚支が完成する。
六 君ゴータマ、何の法を修習し多く作せば、四つの念処が完成するのか。
 クンダリヤ、三つの善行を修習し多く作せば、四つの念処が完成する。
七 君ゴータマ、何の法を修習し多く作せば、三つの善行が完成するのか。
 クンダリヤ、根律儀を修習し多く作せば、三つの善行が完成する。
 クンダリヤ、根律儀をどのように修習し、どのように多く作せば三つの善行が完成するのか。
八 クンダリヤ、ここに比丘がいて、眼によって意に適う色を見て、貪求せず、歓喜せず、貪を生じさせない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。眼によって意に適わない色を見て、羞恥せず、不安心なく、破壊の意なく、瞋恚心がない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。
九 クンダリヤ、ここに比丘がいて、耳によって意に適う声を聞いて、貪求せず、歓喜せず、貪を生じさせない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。耳によって意に適わない声を聞いて、羞恥せず、不安心なく、破壊の意なく、瞋恚心がない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。
一〇 クンダリヤ、ここに比丘がいて、鼻によって意に適う香をかいで、貪求せず、歓喜せず、貪を生じさせない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。鼻によって意に適わない香をかいで、羞恥せず、不安心なく、破壊の意なく、瞋恚心がない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。
一一 クンダリヤ、ここに比丘がいて、舌によって意に適う味を味わって、貪求せず、歓喜せず、貪を生じさせない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。舌によって意に適わない味を味わって、羞恥せず、不安心なく、破壊の意なく、瞋恚心がない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。
一二 クンダリヤ、ここに比丘がいて、身によって意に適う触に触れて、貪求せず、歓喜せず、貪を生じさせない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。身によって意に適わない触に触れて、羞恥せず、不安心なく、破壊の意なく、瞋恚心がない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。
一三 クンダリヤ、ここに比丘がいて、意によって意に適う法を識って、貪求せず、歓喜せず、貪を生じさせない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。意によって意に適わない法を識って、羞恥せず、不安心なく、破壊の意なく、瞋恚心がない。その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱する。
一四 クンダリヤ、ここに比丘がいて、眼によって色を見て、意に適い、あるいは意に適わない色を見て、その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱し、耳によって声を聞いて・・・鼻・・・舌・・・触・・・意によって法を識って、意に適い、あるいは意に適わない法を識って、その身は住し、心は住し、内に善安住し、善解脱するがゆえに、クンダリヤ、根律儀をこのように修習し、このように多く作せば、三つの善行が完成する。
一五 クンダリヤ、三つの善行をどのように修習し、どのように多く作せば、四つの念処が完成するのか。
 クンダリヤ、ここに比丘がいて、身悪行を断って身善行を修習し、語悪行を断って語善行を修習し、意悪行を断って意善行を修習する。
 クンダリヤ、三つの善行をこのように修習し、どのように多く作せば、四つの念処が完成する。
一六 クンダリヤ、四つの念処をどのように修習し、どのように多く作せば、七つの覚支が完成するのか。
 クンダリヤ、ここに比丘がいて、身において身を見て住し、熱心し、正知し、念じ、世間の貪求と憂いを調伏する。受・・・心・・・法・・・調伏する。
 クンダリヤ、四つの念処をこのように修習し、このように多く作せば、七つの覚支が完成する。
一七 クンダリヤ、七つの覚支をどのように修習し、どのように多く作せば、明・解脱が完成するのか。
 クンダリヤ、ここに比丘がいて、念覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。択法覚支・・・精進覚支・・・喜覚支・・・軽安覚支・・・定覚支・・・捨覚支・・・。
 クンダリヤ、七つの覚支をこのように修習し、このように多く作せば、明・解脱が完成する。
一八 このように説いたとき遍歴者クンダリヤは世尊に言った。素晴らしい、君ゴータマ・・・私を優婆塞として受け入れてください。命終わるまで帰依します。

   [七] 第七 屋頂
三 比丘たちよ、たとえば重閣の諸々の垂木は、屋頂に趣向し、屋頂に傾向し、屋頂に臨入する。比丘たちよ、このように比丘が七覚支を修習し、七覚支を多く作せば、涅槃に趣向し、涅槃に傾向し、涅槃に臨入する。
四 比丘たちよ、比丘がどのように七覚支を修習し、七覚支を多く作せば、涅槃に趣向し、涅槃に傾向し、涅槃に臨入するのか。
 比丘たちよ、ここに比丘がいて、念覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 択法覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 精進覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 喜覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 軽安覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 定覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 捨覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 比丘たちよ、比丘がこのように七覚支を修習し、七覚支を多く作せば、涅槃に趣向し、涅槃に傾向し、涅槃に臨入する。

   [八] 第八 ウパヴァーナ
一 あるとき、具寿ウパヴァーナと具寿サーリプッタは、コーサンビーのゴーシタ園に住していた。
二 ときに、具寿サーリプッタは夕方に独坐から起って具寿ウパヴァーナのところに行った。行って具寿ウパヴァーナとともに挨拶し、喜ぶべき印象深い談話を交わして一方に座った。一方に座って具寿サーリプッタは具寿ウパヴァーナに言った。
三 友ウパヴァーナ、比丘は実に知るだろうか。「各自において、根本作意し、このように善発勤(善開始)すれば、私において七つの覚支は安穏住に転じる」と。
四 友サーリプッタ、比丘は実に知るだろう。「各自において、根本作意し、このように善発勤すれば、私において七つの覚支は安穏住に転じる」と。
 友よ、実に比丘が念覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友よ、実に比丘が択法覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友よ、実に比丘が精進覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友よ、実に比丘が喜覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友よ、実に比丘が軽安覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友よ、実に比丘が定覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友よ、実に比丘が捨覚支を開始すれば知る。「心は私において善解脱し、惛沈睡眠は私において善根絶され、掉挙悪作は私において善調伏され、精進は私において開始され、意義のある意を作し、退縮しない」と。
 友サーリプッタ、このように比丘は実に知るだろう。「各自において、根本作意し、このように善発勤すれば、私において七つの覚支は安穏住に転じる」と。
 
   [九] 第九 生(一)
二 比丘たちよ、七つの覚支を修習し多く作せば、いまだ生じていないものが生じる。ただし、如来・阿羅漢・三藐三仏陀が出現しない場合を除く。何が七か。
三 念覚支、択法覚支、精進覚支、喜覚支、軽安覚支、定覚支、捨覚支である。
 比丘たちよ、この七つの覚支を修習し多く作せば、いまだ生じていないものが生じる。ただし、如来・阿羅漢・三藐三仏陀が出現しない場合を除く。

   [一〇] 第十 生(二)
二 比丘たちよ、七つの覚支を修習し多く作せば、いまだ生じていないものが生じる。ただし、善逝が調伏しないものを除く。何が七か。
三 念覚支、択法覚支、精進覚支、喜覚支、軽安覚支、定覚支、捨覚支である。
 比丘たちよ、この七つの覚支を修習し多く作せば、いまだ生じていないものが生じる。ただし、善逝が調伏しないものを除く。

                           第一 山品[畢]

  此[品]の摂頌に曰く
   (一)雪山と、(二)身と、(三)戒と、
   (四)転と、(五)比丘と、(六)クンダリと、
   (七)屋頂と、(八)ウパヴァーナと、
   (九–一〇)更に二の生と。



     第二 病品

   [一一] 第一 生類
二 比丘たちよ、たとえば彼ら有情は四つの威儀路を営む。時には行き、時には住し、時には座り、時には臥す、この一切はこの地に依り、地に立ってこのように四つの威儀路を営む。比丘たちよ、このように比丘は戒に依り、戒に立って七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作す。
三 比丘たちよ、どのように比丘は戒に依り、戒に立って七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作すのか。
 比丘たちよ、ここに比丘は念覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 択法覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 精進覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 喜覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 軽安覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 定覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 捨覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 比丘たちよ、このように比丘は戒に依り、戒に立って七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作す。

   [一二] 第二 日輪喩(一)
二 比丘たちよ、太陽が昇るときその先行であり、その先相であるのは、即ち、曙光である。比丘たちよ、このように比丘が七つの覚支を生じさせるときその先行であり、その先相であるのは、即ち、善友である。
 比丘たちよ、善友がある比丘においては期待されるべきである。七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作すことを。
三 比丘たちよ、どのように善友がある比丘は七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作すのか。
 比丘たちよ、ここに比丘は念覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 択法覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 精進覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 喜覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 軽安覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 定覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 捨覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 比丘たちよ、このように善友がある比丘は七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作す。

   [一三] 第三 日輪喩(二)
二 比丘たちよ、太陽が昇るときその先行であり、その先相であるのは、即ち、曙光である。比丘たちよ、このように比丘が七つの覚支を生じさせるときその先行であり、その先相であるのは、即ち、根本作意である。
 比丘たちよ、根本作意を具足する比丘においては期待されるべきである。七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作すことを。
三 比丘たちよ、どのように根本作意を具足する比丘は七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作すのか。
 比丘たちよ、ここに比丘は念覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 択法覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 精進覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 喜覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 軽安覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 定覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 捨覚支を修習し、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する。
 比丘たちよ、このように根本作意を具足する比丘は七つの覚支を修習し、七つの覚支を多く作す。」

     『南伝大蔵経16上 相応部経典5』大蔵出版 P258–268

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