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原始仏典コミュの小品 第12  第二結集1

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第二結集は律に関わる十の事柄が論争となりました。従って、第二結集は法ではなく「律の結集」ということです。先に十事を解説しておきます。






[十事]

1.もし塩がない時があれば食べようとして器の中に塩を蓄えること ← ×(許されていない)
2.太陽の影が二本指を過ぎて時にあらずして食べること ← ×
3.食べ終わって感謝し終わって、聚落に入ろうとして、残ったのではない食事を食べること ← ×
4.同一の境界に多くの住処において別々に布薩を行なうこと ← ×
5.部衆において羯磨を行い比丘たちが来たら聴可を求めること ← ×
6.これは私の和尚の常法、これは私の阿闍梨の常法と言って行なうこと
  → 常法は一部は許されており、一部は許されていない
7.食べ終わり感謝し終わって乳でなく酪でない乳の残食でないものを飲むこと ← ×
8.いまだ搾っていない酒とできていない酒を飲むこと ← ×
9.縁(ふち・へり)をつけずに、好きな大きさで座具を用いること ← ×
10.金銀・貨幣を受け取ること ← ×









律蔵>小品>第十二 七百[結集]

「    第十二 七百犍度

 そのとき先生が般涅槃してから百年が経っていた。ヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちがヴェーサーリにおいて十の事を出した。
 器中塩浄である。
 両指浄である。
 近聚落浄である。
 住処浄である。
 後聴可浄である。
 常法浄である。
 不撹乳浄である。
 飲闍褸伽酒浄である。
 無縷辺坐具浄である。
 金銀浄であると。

 そのとき尊者ヤサ・カーカンダカプッタは、ヴァッジに遊行しヴェーサーリに着いた。尊者ヤサ・カーカンダカプッタはヴェーサーリの大林、重閣堂に住んでいた。
 そこでヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちは布薩の日(満月と新月の日のサンガの行事)にあたって銅鉢に水を満たして比丘衆の中に置いてヴェーサーリの優婆塞たちに言った。
 友らよ、サンガに一カハーパナ(貨幣の単位)、半カハーパナ、四分の一カハーパナ、二十分の一カハーパナを与えなさい。サンガは資具を必要としているのだ。
 このように言ったとき、尊者ヤサ・カーカンダカプッタはヴェーサーリの優婆塞たちに言った。
 友らよ、サンガに一カハーパナ、半カハーパナ、四分の一カハーパナ、二十分の一カハーパナを与えてはならない。金銀はサキャ族の沙門(ゴータマの弟子沙門)において許されていない。サキャ族の沙門は金銀を取らない。サキャ族の沙門は宝石黄金を捨てて金銀を離れている。
 このように尊者ヤサ・カーカンダカプッタは言ったが、ヴェーサーリの優婆塞たちはサンガに一カハーパナ、半カハーパナ、四分の一カハーパナ、二十分の一カハーパナを与えてしまった。
 そこでその夜を過ぎてヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちはその金銭を比丘たちに分けて一配分を除いた。
 そこでヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちは尊者ヤサ・カーカンダカプッタに言った。
 友ヤサ、これはあなたの分の金銭だ。
 友よ、私に金銭の配分はいらない。私は金銭を受けない。
 そこでヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちは言った。
 友らよ、ここにヤサ・カーカンダカプッタは信心があり浄心がある優婆塞たちは誹謗中傷して不信を生じさせる。私たちは彼に下意羯磨を行なおう。
 彼らは彼に下意羯磨を行なった。
 そこで尊者ヤサ・カーカンダカプッタはヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちに言った。
 友らよ、先生は下意羯磨を受けた比丘には随伴者を付けるべきであると制された。
 友らよ、私に随伴比丘を与えなさい。
 そこでヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちは一人の比丘を選び、尊者ヤサ・カーカンダカプッタに随伴者として付けた。

 そこで尊者ヤサ・カーカンダカプッタは随伴比丘とともにヴェーサーリに入り、ヴェーサーリの優婆塞たちに言った。
 私は信心あり浄心ある尊優婆塞たちを誹謗中傷し不信を生じさせたのか。
 私は非法を非法と説き、法を法と説き、非律を非律と説き、律を律と説く。
 友らよ、あるとき先生はサーヴァッティのジェータ林、アナータピンディカ園に住んでいた。
 友らよ、ここに先生は比丘たちに告げて言った。
「比丘たちよ、太陽と月の汚れ[随煩悩]に四つある。
 太陽と月がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。何が四か。
 比丘たちよ、雲は太陽と月の汚れである。
 太陽と月がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、霧は太陽と月の汚れである。
 太陽と月がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、煙塵は太陽と月の汚れである。
 太陽と月がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、アスラ王ラーフは太陽と月の汚れである。
 太陽と月がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、このように太陽と月の汚れに四つある。
 太陽と月がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、このように沙門婆羅門に汚れが四つある。
 一部の沙門婆羅門がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。何が四か。
 比丘たちよ、一部の沙門婆羅門は穀酒の飲み、木酒を飲み、飲酒を離さない者がいる。
 比丘たちよ、これが沙門婆羅門の第一の汚れ[随煩悩]である。
 一部の沙門婆羅門がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、一部の沙門婆羅門は性行為の法を行なって、性行為の法を離さない者がいる。
 比丘たちよ、これが沙門婆羅門の第二の汚れである。
 一部の沙門婆羅門がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、一部の沙門婆羅門は金銀を受けて、金銀の受納を離さない者がいる。
 比丘たちよ、これが沙門婆羅門の第三の汚れである。
 一部の沙門婆羅門がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、一部の沙門婆羅門は邪命によって生活し、邪命を離さない者がいる。
 比丘たちよ、これが沙門婆羅門の第四の汚れである。
 一部の沙門婆羅門がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない。
 比丘たちよ、このように沙門婆羅門に汚れが四つある。
 一部の沙門婆羅門がもしこの汚れに汚されれば、光らず輝かず照らさない」
 友らよ、先生はこのように説かれた。このように説かれてさらに善きところに達した者である師は説かれた。

   一部の沙門婆羅門は 貪りと瞋りとになやされる
   人は無明に遮られて 愛すべき色を愛楽し
   木酒と穀酒とを飲んで 不浄の法を習う
   彼らはその性が無知にして 金銀をもまたこれを受ける
   一部の沙門婆羅門は 邪命によって生活する
   太陽の種であるブッダはこれはみな
   汚れと名付けると説かれる
   一部の沙門婆羅門は これらの汚れに覆われて
   不浄塵垢の獣であれば 光り照らすことはない
   盲闇の闇に閉ざされて 愛の輩は執着し
   恐るべき墓場を増大し 未来の生を受ける

 このように説く私は信心があり浄心がある尊優婆塞たちを誹謗中傷し不信を生じさせるのだろうか。
 私は非法を非法と説き、法を法と説き、非律を非律と説き、律を律と説く。
 友らよ、あるとき先生はラージャガハの竹林、カランダカニヴァーパ園に住んでいた。
 友らよ、そのとき王の後宮の集会に集まり座っていた人々がいた。
 そのときこのような談話が生じた。
「サキャ族の沙門に金銀は許されている。
 サキャ族の沙門は金銀を受ける。
 サキャ族の沙門は金銀を取る」
 友らよ、そのときマニチューラカ聚落主がいてこの集まりに座っていた。
 友らよ、そこでマニチューラカ聚落主はその集まりで言った。
「尊らよ、そのように言ってはならない。
 サキャ族の沙門に金銀は許されていない。
 サキャ族の沙門は金銀を受けない。
 サキャ族の沙門は金銀を取らない。
 サキャ族の沙門は宝石黄金を捨て金銀を離れている」
 友らよ、マニチューラカ聚落主はよくその集まりを納得させることを得た。
 友らよ、そこでマニチューラカ聚落主はよく集まりを納得させることを得て、先生を訪ねた。訪ねて先生に敬礼して一方に座った。
 友らよ、一方に座ってマニチューラカ聚落主は先生に言った。
「大徳、ここに王の後宮の集会・・・
『・・・サキャ族の沙門は金銀を取る』
 このように言ったとき、私はその集まりに言いました。
「尊らよ、そのように言ってはならない・・・金銀を離れている」。
 私はよくその集まりを納得させることを得ました。
 私がこのように説いたのは先生が説いたことを説いたのでしょうか。
 非実によって先生を誹謗していないでしょうか。
 法のままに法を説いたのでしょうか。
 順法の順正説、呵責されるところに堕ちることはないでしょうか」
「聚落主、実にあなたがそのように説いたのは私が説いたことを説いている。
 非実によって私を誹謗するのではない。
 法のままに法を説いている。
 順法の順正説、呵責されるところに堕ちることはない。
 聚落主、サキャ族の沙門に金銀は許されていない。
 サキャ族の沙門は金銀を受けない。
 サキャ族の沙門は金銀を取らない。
 サキャ族の沙門は宝石黄金を捨て金銀を離れている。
 聚落主、金銀を許されているとなす者は五妙欲を許されているとなす。
 五妙欲を許されているとなす者は、聚落主、一方的に非沙門の法があり、非サキャ族の法があると知りなさい。
 聚落主、私はこのように言う。
 草を必要とする者は草を求め、木を必要とする者は木を求め、車を必要とする者は車を求め、人を必要とする者は人を求めるだろう。
 聚落主、しかし私は言う。何があったとしても金銀を受けてはならない。求めてはならない」
 このように説いているのに私は信心があり浄心がある尊優婆塞たちを誹謗中傷し不信を生じさせるのだろうか。私は非法を非法と説き・・・・・・律を律と説く。
 友らよ、あるとき先生はそのラージャガハにおいて尊者ウパナンダ・サキャプッタにちなんで金銀を禁じ、戒を制された。
 このように説いているのに私は信心があり浄心がある尊優婆塞たちを誹謗中傷し不信を生じさせるのだろうか。私は非法を非法と説き・・・・・・律を律と説く。
 このように言ったときヴェーサーリの優婆塞たちは尊者ヤサ・カーカンダカプッタに言った。
 先生、尊ヤサ・カーカンダカプッタ一人だけがサキャ族の沙門です。彼らはすべて沙門ではなく、サキャ族ではありません。
 先生、尊ヤサ・カーカンダカプッタはヴェーサーリに住んでください。私たちは尊ヤサ・カーカンダカプッタのために努めて衣服・飲食・床座・病薬・資具を供します。
 そこで尊者ヤサ・カーカンダカプッタはヴェーサーリの優婆塞たちをして納得させ随伴比丘とともに僧園に行った。

 そこでヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちは随伴比丘に質問した。
 友よ、ヤサ・カーカンダカプッタはヴェーサーリの優婆塞たちに謝罪したか。
 友らよ、私たちにとって善くない。一人ヤサ・カーカンダカプッタをサキャ族の沙門であるとなし、私たちすべてを非沙門、非サキャ族となした。
 そこでヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちは言った。
 友らよ、ここにヤサ・カーカンダカプッタは私たちの選択に当たっていないのに在家人に宣説した。私たちは彼に挙罪羯磨を行なおう。
 彼らは彼に挙罪羯磨を行なおうとして集まった。
 そこで尊者ヤサ・カーカンダカプッタは虚空にあがってコーサンビーに立った。
 そこで尊者ヤサ・カーカンダカプッタはパーテッヤ・アヴァンティ・ダッキナーパタの比丘たちのもとに使いをやって言った。
 来れ、尊者らよ。私たちはこれを諍事として受け、非法が栄え法が衰え、非律が栄え律が衰え、非法説者が強く如法説者が弱く、非律説者が強く如律説者が弱くなることに先んじよう。

 そのとき尊者サンブータ・サーナヴァーシーはアホーガンガ山に住んでいた。
 そこで尊者ヤサ・カーカンダカプッタはアホーガンガ山の尊者サンブータ・サーナヴァーシーを訪ねた。訪ねて尊者サンブータ・サーナヴァーシーを敬礼して一方に座った。一方に座って尊者ヤサ・カーカンダカプッタは尊者サンブータ・サーナヴァーシーに言った。
 先生、ヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちがヴェーサーリにおいて十の事を出しました。
 器中塩浄である・・・・・・金銀浄であると。
 先生、私たちはこれを諍事として受け、非法が栄え・・・如律者が弱くなることに先じようと思います。
 「承知した、友よ」と尊者サンブータ・サーナヴァーシーは尊者ヤサ・カーカンダカプッタに応えた。
 ときに六十人のパーテッヤの比丘がいた。すべて林に住む者たちであり、すべて乞食の者たちであり、すべて糞掃衣の者たちであり、すべて三衣の者たちであり、すべて阿羅漢である者たちがアホーガンガ山に集まった。
 八十八人のアヴァンティとダッキナーパタの比丘がいた。一部は林に住む者たちであり、一部は乞食の者たちであり、一部は糞掃衣の者たちであり、一部は三衣の者たちであり、すべて阿羅漢である者たちがアホーガンガ山に集まった。
 そこで長老比丘たちは議論していて考えが生じた。
「この諍事は粗いものであって難しい。私たちは誰を仲間に得るならばこの諍事において有力になることを得るだろうか」
 そのとき尊者レーヴァタがいた。ソーレッヤに住んでいた。多聞でありアーガマに通じ、法を持ち、律を持ち、マーティカーを持ち、賢明、聡明、慧があり、恥があり、悔いがあって学を欲する。
 そこで長老比丘たちに考えが生じた。
「ここに尊者レーヴァタがいる。ソーレッヤに住んでいて・・・学を欲する。私たちがもし尊者レーヴァタを仲間に得るならばこのようにしてこの諍事において有力となることを得るだろう」
 尊者レーヴァタは清浄超人の天眼によって長老比丘たちが会議するのを聞いた。聞いて彼に考えが生じた。
「この諍事は粗く難しい。私がこのような諍事を避けるのは相応しくない。しかし今あの比丘たちが来れば伴侶が多く、安穏に行くことができない。私はよろしく先んじて行こう」
 そこで尊者レーヴァタはソーレッヤからサンカッサに行った。
 そこで長老比丘たちはソーレッヤに行って訊いた。
「尊者レーヴァタはどこか」
 彼らは言った。
「尊者レーヴァタはサンカッサに行った」
 そこで尊者レーヴァタはサンカッサからカンナクッジャに行った。
 そこで長老比丘たちはサンカッサに行って訊いた。
「尊者レーヴァタはどこか」
 彼らは言った。
「尊者レーヴァタはカンナクッジャに行った」
 そこで尊者レーヴァタはカンナクッジャからウドゥンバラに行った。
 そこで長老比丘たちはカンナクッジャに行って訊いた。
「尊者レーヴァタはどこか」
 彼らは言った。
「尊者レーヴァタはウドゥンバラに行った」
 そこで尊者レーヴァタはウドゥンバラからアッガラプラに行った。
 そこで長老比丘たちはウドゥンバラに行って訊いた。
「尊者レーヴァタはどこか」。
 彼らは言った。
「尊者レーヴァタはアッガプラに行った」。
 そこで尊者レーヴァタはアッガラプラからサハジャーティに行った。
 そこで長老比丘たちはアッガプラに行って訊いた。
「尊者レーヴァタはどこか」
 彼らは言った。
「尊者レーヴァタはサハジャーティに行った」
 そこで長老比丘たちはサハジャーティにおいて尊者レーヴァタに会った。
 そこで尊者サンブータ・サーナヴァーシーは尊者ヤサ・カーカンダカプッタに言った。
 友よ、ここに尊者レーヴァタは多聞でありアーガマに通じ、法を持ち、律を持ち、マーティカーを持ち、賢明、聡明、慧があり、恥があり、悔いがあって学を欲する。私たちはもし尊者レーヴァタに一問を問うならば尊者レーヴァタはよくただ一問のみをもって夜が終わるまで過ごすことを得るだろう。今、尊者レーヴァタは従えている唱誦比丘を呼ぶだろう。その比丘の唱誦が終わったならば、あなたは尊者レーヴァタのところに行きこの十の事を問いなさい。
「はい、先生」と尊者ヤサ・カーカンダカプッタは尊者サンブータ・サーナヴァーシーに応えた。
 そこで尊者レーヴァタは従えている唱誦比丘を呼んだ。その比丘の唱誦が終わり、尊者ヤサ・カーカンダカプッタは尊者レーヴァタを訪ねた。訪ねて尊者レーヴァタを敬礼して一方に座った。一方に座って尊者ヤサ・カーカンダカプッタは尊者レーヴァタに言った。
 先生、器中塩浄ですか。
 友よ、何を器中塩浄となすのか。
 先生、もし塩がない時があれば食べようとして器の中に塩を蓄えることは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、両指浄ですか。
 友よ、何を両指浄となすのか。
 先生、[太陽の]影が二本指を過ぎて時にあらずして食べることは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、近聚落浄ですか。
 友よ、何を近聚落浄となすのか。
 先生、食べ終わって感謝し終わって、聚落に入ろうとして残ったのではない食事を食べることは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、住処浄ですか。
 友よ、何を住処浄となすのか。
 先生、同一の境界に多くの住処において別々に布薩を行なうことは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、後聴可浄ですか。
 友よ、何を後聴可浄となすのか。
 先生、部衆において羯磨を行ない比丘たちが来たら聴可を求めることは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、常法浄ですか。
 友よ、何を常法浄となすのか。
 先生、これは私の和尚の常法、これは私の阿闍梨の常法と言って行なうことは許されていますか。
 友よ、常法は一部は許されており、一部は許されていない。
 先生、不撹乳浄ですか。
 友よ、何を不撹乳浄となすのか。
 先生、食べ終わり感謝し終わって乳でなく酪でない乳の残食でないものを飲むことは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、闍褸伽酒を飲むことは浄ですか。
 友よ、何を闍褸伽酒となすのか。
 先生、いまだ搾っていない酒とできていない酒を飲むことは許されていますか。
 友よ、許されていない。
 先生、無縷辺坐臥具浄ですか。
 友よ、許されていない。
 先生、金銀浄ですか。
 友よ、許されていない。
 先生、あのヴェーサーリのヴァッジ族の比丘たちはヴェーサーリにおいてこのような十の事を出しました。
 先生、私たちはこれを諍事として受け、非法が栄え・・・如律説者が弱くなることに先んじようと思います。
「承知した、友よ」と尊者レーヴァタは尊者ヤサ・カーカンダカプッタに応えた。

                      初誦品



 
 (続く     『南伝大蔵経4 律蔵4』大蔵出版 P439–450)

 

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