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原始仏典コミュの相応部経典 大篇  第一  道相応5 「八正道5」

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(『南伝大蔵経16上 相応部経典5』大蔵出版 P184から)



「     異学広説

   [四一] 第一 遠離
一 舍衛城因縁
二 ときに多くの比丘がいた。世尊のいるところに行って世尊を敬礼して一方に座った。一方に座ってその比丘たちは世尊に言った。・・・乃至・・・
三 比丘たちよ、異学の遍歴者があなたたちに問うだろう。「友らよ、何のために沙門ゴータマのもとで梵行を修めるのか」と。比丘たちよ、このように問われたら、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。「友らよ、貪を離貪するために世尊のもとで梵行を修める」と。
四 比丘たちよ、また異学の遍歴者があなたたちに問うだろう。「友らよ、貪を離貪する道があるのか、道迹があるのか」と。比丘たちよ、このように問われたら、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。「友らよ、貪を離貪する道がある、道迹がある」と。
五 比丘たちよ、貪を離貪するどのような道、どのような道迹があるのか。この聖八支道である。すなわち、正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定である。比丘たちよ、貪を離貪するこの道、この道迹がある。
 比丘たちよ、このように問われたならば、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。

   [四二] 第二 結
一 舍衛城因縁
二 比丘たちよ、異学の遍歴者があなたたちに問うだろう。「友らよ、何のために沙門ゴータマのもとで梵行を修めるのか」と。比丘たちよ、このように問われたら、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。「友らよ、結を断じるために世尊のもとで梵行を修める」と。・・・・・・
五 比丘たちよ、結を断じるどのような道、どのような道迹があるのか。この聖八支道である。すなわち、正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定である。比丘たちよ、結を断じるこの道、この道迹がある。
 比丘たちよ、このように問われたならば、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。

   [四三] 第三 随眠
一 舍衛城因縁
二 ・・・「友らよ、随眠を根絶するために世尊のもとで梵行を修める」と。
五 ・・・比丘たちよ、随眠を根絶するこの道(八正道)、この道迹がある。・・・

   [四四] 第四 行路
一 舍衛城因縁
二 ・・・「友らよ、行路を遍知するために世尊のもとで梵行を修める」と。
五 ・・・比丘たちよ、行路を遍知するこの道(八正道)、この道迹がある。・・・

   [四五] 第五 漏尽
一 舍衛城因縁
二 ・・・「友らよ、漏を尽くすために世尊のもとで梵行を修める」と。
五 ・・・比丘たちよ、漏を尽くすこの道(八正道)、この道迹がある。・・・

   [四六] 第六 明解脱
一 舍衛城因縁
二 ・・・「友らよ、明解脱果を実証するために世尊のもとで梵行を修める」と。
五 ・・・比丘たちよ、明解脱果を実証するこの道(八正道)、この道迹がある。・・・

   [四七] 第七 智
一 舍衛城因縁
二 ・・・「友らよ、智見のために世尊のもとで梵行を修める」と。
五 ・・・比丘たちよ、智見へのこの道(八正道)、この道迹がある。・・・

   [四八] 第八 無取
一 舍衛城因縁
二 比丘たちよ、異学の遍歴者があなたたちに問うだろう。「友らよ、何のために沙門ゴータマのもとで梵行を修めるのか」と。比丘たちよ、このように問われたら、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。「友らよ、無取般涅槃のために世尊のもとで梵行を修める」と。
四 比丘たちよ、また異学の遍歴者があなたたちに問うだろう。「友らよ、無取般涅槃への道があるのか、道迹があるのか」と。比丘たちよ、このように問われたら、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。「友らよ、無取般涅槃への道がある、道迹がある」と。
五 比丘たちよ、無取般涅槃へのどのような道、どのような道迹があるのか。この聖八支道である。すなわち、正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定である。比丘たちよ、無取般涅槃へのこの道、この道迹がある。
 比丘たちよ、このように問われたならば、あなたたちはその異学の遍歴者にこのように答えなさい。

                          異学広説[畢]

  此[広説]の摂頌の曰く
   (一)遠離と、(二)結と、(三)随眠と、
   (四)行路と、(五)漏尽と、
   (六)明解脱、(七)智と、
   (八)第八に無取なり。


  

        日輪広説

    総べて舍衛城因縁


     一 遠離依止

   [四九] 第一 善友(一)
二 比丘たちよ、太陽が生じるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち朝焼けである。比丘たちよ、このように比丘が聖八支道を生じさせるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち善友である。
三 比丘たちよ、善友がある比丘においては、聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すことが期待されるべきである。
 比丘たちよ、善友がある比丘はどのようにして聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すのか。
四 比丘たちよ、ここに比丘がいて、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正見を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正思惟を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正語を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正業を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正命を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正精進を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正念を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正定を修習する。
 比丘たちよ、このようにして善友がある比丘は聖八支道を修習し、聖八支道を多く作す。

   [五〇] 第二 戒(一)
二 比丘たちよ、太陽が生じるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち朝焼けである。比丘たちよ、このように比丘が聖八支道を生じさせるときその先行であり、前相であるところのものは、戒具足である。
三 比丘たちよ、戒具足する比丘においては・・・

   [五一] 第三 志欲(一)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、意欲具足である。・・・

   [五二] 第四 我(一)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、我具足である。・・・

   [五三] 第五 見(一)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、見具足である。・・・

   [五四] 第六 不放逸(一)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、不放逸具足である。・・・

   [五五] 第七 如理(一)
二 比丘たちよ、太陽が生じるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち朝焼けである。比丘たちよ、このように比丘が聖八支道を生じさせるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち根本作意である。
三 比丘たちよ、根本作意がある比丘においては、聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すことが期待されるべきである。
 比丘たちよ、根本作意がある比丘はどのようにして聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すのか。
四 比丘たちよ、ここに比丘がいて、遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正見を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正思惟を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正語を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正業を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正命を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正精進を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正念を修習する。
 遠離に依り、離貪に依り、滅尽に依り、放棄に変化する正定を修習する。
 比丘たちよ、このようにして根本作意がある比丘は聖八支道を修習し、聖八支道を多く作す。



     二 貪欲調伏

   [五六] 第八 善友(二)
二 比丘たちよ、太陽が生じるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち朝焼けである。比丘たちよ、このように比丘が聖八支道を生じさせるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち善友である。
三 比丘たちよ、善友がある比丘においては、聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すことが期待されるべきである。
 比丘たちよ、善友がある比丘はどのようにして聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すのか。
四 比丘たちよ、ここに比丘がいて、貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正見を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正思惟を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正語を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正業を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正命を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正精進を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正念を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正定を修習する。
 比丘たちよ、このようにして善友がある比丘は聖八支道を修習し、聖八支道を多く作す。

   [五七] 第九 戒(二)
二 比丘たちよ、太陽が生じるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち朝焼けである。比丘たちよ、このように比丘が聖八支道を生じさせるときその先行であり、前相であるところのものは、戒具足である。
三 比丘たちよ、戒具足する比丘においては・・・

   [五一] 第十 志欲(二)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、意欲具足である。・・・

   [五二] 第十一 我(二)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、我具足である。・・・

   [五三] 第十二 見(二)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、見具足である。・・・

   [五四] 第十三 不放逸(二)
二 ・・・先行であり、前相であるところのものは、不放逸具足である。・・・

   [五五] 第十四 如理(二)
二 比丘たちよ、太陽が生じるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち朝焼けである。比丘たちよ、このように比丘が聖八支道を生じさせるときその先行であり、前相であるところのものは、すなわち根本作意である。
三 比丘たちよ、根本作意がある比丘においては、聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すことが期待されるべきである。
 比丘たちよ、根本作意がある比丘はどのようにして聖八支道を修習し、聖八支道を多く作すのか。
四 比丘たちよ、ここに比丘がいて、貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正見を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正思惟を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正語を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正業を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正命を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正精進を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正念を修習する。
 貪欲の調伏に完結し、瞋恚の調伏に完結し、愚痴の調伏に完結する正定を修習する。
 比丘たちよ、このようにして根本作意がある比丘は聖八支道を修習し、聖八支道を多く作す。

                      日輪広説[畢]

  此[広説]の摂頌に曰く
   (一)善友と、(二)戒と、
   (三)志欲と、(四)我具足と、
   (五)見と、(六)不放逸と、
   (七)第七に如理なり。」

     『南伝大蔵経16上 相応部経典5』大蔵出版 P184–196



貪:rāga、ラーガ
離貪:virāga、ヴィラーガ
結:saṃyojana、サムヨージャナ、結、縛、結縛、結び  
断じる:pahāna、パハーナ
随眠:anusaya、アヌサヤ
根絶:samugghāta、サムッガータ
行路:addhāna、アダーナ、旅路、行く道、様々なところに行く道  
遍知する:pariññā、パリンニャー
漏:āsava、アーサヴァ  
尽:khaya、カヤ
明解脱果:vijjāvimuttiphala、ヴィッジャヴィムッティパラ 
実証:sacchikiriya、サッチキリヤ
智見:ñāṇadassana、ニャーナダッサナ
無取涅槃:anupādāparinibbāna、アヌパーダパリニッバーナ
善友:kalyāṇamittatā、カルヤーナミッタター
戒具足:sīlasmpadā、シーラサンパダー
意欲具足:chandasampadā、チャンダサンパダー
我具足:attasampadā、アッタサンパダー
見具足:diṭṭhisampadā、ディッチサンパダー
不放逸:appamādasampadā、アッパマダサンパダー
根本作意:yonisomanasikārasampadā、ヨーニソー[根本]マナ[意]カーラ[作す]サンパダー

遠離に依り:vivekanissita、ヴィヴェーカニッシタ
離貪に依り:virāganissita、ヴィラーガニッシタ
滅尽に依り:nirodhanissita、ニローダニッシタ
放棄に変化する:vossaggapariṇāmin、ヴォッサッガパリナーミン
貪欲調伏完結:rāgavinayapariyosāna、ラーガヴィナヤパリヨーサナー
瞋恚調伏完結:dosavinayapariyosāna、ドーサ・・・
愚痴調伏完結:mohavinayapariyosāna、モーハ・・・
不死究竟:amatogadha、アマトーガダ
不死彼岸:amataparāyana、アマタパラーヤナ
不死完結:amatapariyosāna、アマタパリヨーサナー
涅槃趣向:nibbānaninna、ニッバーナニンナ、涅槃に下向する
涅槃傾向:nibbānapoṇa、ニッバーナポーナ、涅槃に傾く
涅槃臨入:nibbānapabbhāra、ニッバーナパッバーラ、涅槃に傾斜する

先行:pubbaṅgama、パッバンガマ
前相:pubbanimitta、プッバニミッタ

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