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原始仏典コミュの念息2 「一法〜カッピナ」 (南伝16下 P181-188)

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相応部経典の入出息相応を一から紹介していきます。



1 一法
2 覚支
3 清浄
4 二果
5 七果
6 アリッタ
7 カッピナ





「  [五四]  第十 入出息相応

     第一  一法品

  第一 一法

 サーヴァッティ。そこで・・・こう言った。
 比丘たち、一法を修習し多所作すれば、大果大功徳がある。
 何が一法か。アーナーパーナサティ(念息、出入息念、呼吸念)である。
 比丘たち、念息をどのように修習し、どのように多所作すれば、大果大功徳があるのか。

 ここに比丘がいて、林に行き、樹下に行き、空家に行って、結跏趺坐して坐り、身を正し、念を面前に置いて準備する。

 彼は念じて息を吸い、念じて息を吐く。

 長く息を吸って「長く息を吸っている」と知り、長く息を吐いて「長く息を吐いている」と知る。
 短く息を吸って「短く息を吸っている」と知り、短く息を吐いて「短く息を吐いている」と知る。
 「全身を知覚して息を吸おう」と学び、「全身を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「身行を軽安にして息を吸おう」と学び、「身行を軽安にして息を吐こう」と学ぶ。
 「喜を知覚して息を吸おう」と学び、「喜を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「楽を知覚して息を吸おう」と学び、「楽を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「心行を知覚して息を吸おう」と学び、「心行を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「心行を軽安にして息を吸おう」と学び、「心行を軽安にして息を吐こう」と学ぶ。
 「心を知覚して息を吸おう」と学び、「心を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「心を勝歓喜させて息を吸おう」と学び、「心を勝歓喜させて息を吐こう」と学ぶ。
 「心を三摩地させて息を吸おう」と学び、「心を三摩地させて息を吐こう」と学ぶ。
 「心を解脱させて息を吸おう」と学び、「心を解脱させて息を吐こう」と学ぶ。
 「無常を見て息を吸おう」と学び、「無常を身て息を吐こう」と学ぶ。
 「離貪を見て息を吸おう」と学び、「離貪を見て息を吐こう」と学ぶ。
 「滅を見て息を吸おう」と学び、「滅を見て息を吐こう」と学ぶ。
 「捨向を見て息を吸おう」と学び、「捨向を見て息を吐こう」と学ぶ。
  
 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多所作すれば、大果大功徳がある。



   第二 覚支

 サーヴァッティ。
 比丘たちよ、念息を修習し多修(多所作)すれば大果大功徳がある。
 比丘たちよ、いかに念息を修習しいかに多修すれば大果大功徳があるのか。

 比丘たちよ、ここに比丘がいる。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の念覚支を修習する。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の択法覚支を修習する。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の精進覚支を修習する。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の喜覚支を修習する。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の軽安覚支を修習する。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の定覚支を修習する。
 遠離に依止し、離貪に依止し、滅に依止し、捨に回向する念息倶行の捨覚支を修習する。

 比丘たちよ、念息をこのように修習し、念息をこのように多修すれば大果大功徳がある。


  第三 清浄

 サーヴァッティ。
 比丘たちよ、念息を修習し多修すれば大果大功徳がある。
 比丘たちよ、いかに念息を修習しいかに多修すれば大果大功徳があるのか。

 ここに比丘がいて、林に行き、樹下に行き、空家に行って、結跏趺坐して坐り、身を正し、念を面前に置いて準備する。 彼は念じて息を吸い、念じて息を吐く。
 長く息を吸って「長く息を吸っている」と知り、長く息を吐いて「長く息を吐いている」と知る。
 短く息を吸って「短く息を吸っている」と知り、短く息を吐いて「短く息を吐いている」と知る。
 「全身を知覚して息を吸おう」と学び、「全身を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「身行を軽安にして息を吸おう」と学び、「身行を軽安にして息を吐こう」と学ぶ。
 「喜を知覚して息を吸おう」と学び、「喜を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「楽を知覚して息を吸おう」と学び、「楽を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「心行を知覚して息を吸おう」と学び、「心行を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「心行を軽安にして息を吸おう」と学び、「心行を軽安にして息を吐こう」と学ぶ。
 「心を知覚して息を吸おう」と学び、「心を知覚して息を吐こう」と学ぶ。
 「心を勝歓喜させて息を吸おう」と学び、「心を勝歓喜させて息を吐こう」と学ぶ。
 「心を三摩地させて息を吸おう」と学び、「心を三摩地させて息を吐こう」と学ぶ。
 「心を解脱させて息を吸おう」と学び、「心を解脱させて息を吐こう」と学ぶ。
 「無常を見て息を吸おう」と学び、「無常を身て息を吐こう」と学ぶ。
 「離貪を見て息を吸おう」と学び、「離貪を見て息を吐こう」と学ぶ。
 「滅を見て息を吸おう」と学び、「滅を見て息を吐こう」と学ぶ。
 「捨向を見て息を吸おう」と学び、「捨向を見て息を吐こう」と学ぶ。
  
 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多修すれば、大果大功徳がある。


  第四 果[一]

 比丘たちよ、念息を修習し多修すれば大果大功徳がある。
 比丘たちよ、いかに念息を修習しいかに多修すれば大果大功徳があるのか。

 ここに比丘がいて、林に行き、樹下に行き、空家に行って、結跏趺坐して坐り、身を正し、念を面前に置いて準備する。 彼は念じて息を吸い、念じて息を吐く。
 長く息を吸って「長く息を吸っている」と知り、長く息を吐いて「長く息を吐いている」と知る。
 短く・・・・・・ 
   ・・・・・・吸おう」と学び、「滅を見て息を吐こう」と学ぶ。
 「捨向を見て息を吸おう」と学び、「捨向を見て息を吐こう」と学ぶ。
  
 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多修すれば、大果大功徳がある。
 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多修すれば、二果の中のいずれか一つのの果があると期することができる。現法において開悟するか、もしくは依に残りがあるならば不還果を得る。


  第五 果[二]

 比丘たちよ、念息を修習し多修すれば大果大功徳がある。
 比丘たちよ、いかに念息を修習しいかに多修すれば大果大功徳があるのか。

 ここに比丘がいて、林に行き、樹下に行き、空家に行って、結跏趺坐して坐り、身を正し、念を面前に置いて準備する。 彼は念じて息を吸い、念じて息を吐く。
 長く息を吸って「長く息を吸っている」と知り、長く息を吐いて「長く息を吐いている」と知る。
 短く・・・・・・ 
   ・・・・・・吸おう」と学び、「滅を見て息を吐こう」と学ぶ。
 「捨向を見て息を吸おう」と学び、「捨向を見て息を吐こう」と学ぶ。
  
 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多修すれば、大果大功徳がある。
 
 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多修すれば、七果七功徳があると期することができる。何を七果七功徳とするのか。
 現法において開悟を得る。もしくは現法において開悟を得なければ、命終の時に開悟を得る。もし命終の時にも開悟を得なければ、五下分結が尽きることによって中般涅槃を得る。もし中般涅槃を得なければ、五下分結が尽きることによって損害般涅槃を得る。もし損害般涅槃を得なければ、五下分結が尽きることによって、無行般涅槃を得る。もし無行般涅槃を得なければ、五下分結が尽きることによって有行般涅槃を得る。もし有行般涅槃を得なければ、五下分結が尽きることによって上流となり色究竟天にいたる。

 比丘たち、念息をこのように修習し、このように多修すれば、大果大功徳がある。
 

 第六 阿梨瑟陀

 サーヴァッティ。
 ここに世尊は・・・・・・説いた。

 比丘たちよ、あなたたちは念息を修習しなさい。

 このように説いたとき具寿アリッタは世尊に言った。

 大徳、私は念息を修習しています。
 アリッタ、あなたはどのように念息を修習しているのか。

 大徳、私は過去の諸欲において欲意欲(kāmacchanda、欲望への意欲)を断じ、未来の諸欲において欲意欲を離し、内外の諸法において対碍想(paṭighasaññā、瞋恚蓋を増大させるものであり、同時に空無辺処に達するために断つべき障害物[色]の想)を善く調伏し、念じて入息し、念じて出息します。
 大徳、私はこのように念息を修習しています。

 アリッタ、この念息はある。ないとは私は言わない。しかし、アリッタ、広く円満な念息がある。聞きなさい。善く作意しなさい。私は説こう。
 大徳、わかりました。

 と具寿アリッタは世尊に答えた。世尊は説いた。

 アリッタ、どのように念息が広く円満なのか。

 アリッタ、ここに比丘がいて、林に行き、樹下に行き・・・・・・・
 長く息を吸って・・・・・・・
 ・・・・・・「捨向を見て息を吸おう」と学び、「捨向を見て息を吐こう」と学ぶ。

 アリッタ、このようにして念息は広く円満である。


 第七 カッピナ

 サーヴァッティ。
 その時、具寿マハーカッピナは遠くない場所で結跏趺坐して、身を正し、念を面前に置いて整えていた。世尊は具寿マハーカッピナは遠くない場所で結跏趺坐して、身を正し、念を面前に置いて整えているのを見た。見て諸比丘に言った。

 比丘たちよ、あなたたちはこの比丘の身が傾いて動くのを見ないだろう。
 大徳、私たちはこの具寿が大衆の中に座り、独居して座るのを見るのですが、この具寿の身が傾いて動くのを見ません。

 比丘たちよ、三摩地を修習し多修するがゆえに身は傾かず動かず、心は傾かず動かない。ゆえに彼は三摩地を得ること欲のままに得て、苦難なく得て、困難なく得る。比丘たちよ、何の三摩地を修習し多修するがゆえに身は傾かず動かず、心は傾かず動かないのか。
 比丘たちよ、念息三摩地(ānāpānasatisamādhi)を修習し多修するがゆえに身は傾かず動かず、心は傾かず動かない。比丘たちよ、念息三摩地をどのように修習しどのように多修すれば身は傾かず動かず、心は傾かず動かないのか。

 比丘たちよ、ここに比丘がいて、林に行き、樹下に行き・・・・・・・
 長く息を吸って・・・・・・・
 ・・・・・・「捨向を見て息を吸おう」と学び、「捨向を見て息を吐こう」と学ぶ。

 比丘たちよ、念息三摩地をこのように修習しこのように多修すれば身は傾かず動かず、心は傾かず動かない」

     南伝大蔵経16下 相応部経典6 P181-188

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