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帳面コミュのCahier du Cinema

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コメント(73)

ゴダール「気狂いピエロ」について。いまさらながら思ったこと??マリアンヌとフェルディナンは、実は一人の人間の中にある二つの面をそれぞれ実体化したものでは?

行動/内省
野生/知性
書字/声
etc...
これじゃー二人は結ばれるはずもないっていうか、ともに滅びるのはポーの「ウィリアム・ウィルソン」と同じにゃんだなー、とか。。。
「ブレードランナー」をフラ尚宮様のためにコピ。
改めて見ると、いーんだな、これが。
特にサウンドトラッック。
スピルバーグのドキュメンタリー風味の映画(プライベートライアン、ミュンヘン)に頻出する「世界が色を失う映像」が気になって仕方ない。あれは貧血で倒れる寸前の色合い。
「コントラクトキラー」アキ・カリウスマキ監督(だっけ?)、ジャン=ピエール・レオー主演。
思いついたことをごちゃまぜにして書いてみよう。

ルキノ・ヴィスコンティ監督「ルートヴィヒ、神々の黄昏」(主演:ヘルムート・バーガー)。
「バルトの楽園」(松平健、ブルーノ・ガンツ、國村隼、阿部寛)

「バルト」については、劇映画としてはけっこうよく出来ているのだが、多分あとからバカな注文がついたのだろう。あちこちにあるつまらない部分に目をつぶれば、見ることができる。で、どちらもドイツ。

前者は大ドイツ帝国建設のため、ヴァヴァリアの王がいじめにあい、いまでいうひきこもり状態を経て暗殺されたらしい。。。ということ。ワグナーにたきつけられたオタク趣味、男色、初恋の従姉妹(ロミー・シュナイダーが演じるオーストリアハンガリー帝国皇太子妃シシィ)に振られたトラウマ。

後者は大ドイツ帝国成ったあと、東洋で俘虜となった青島総督が会津人に会う話。明治以降の中央集権国家にいじめられた会津藩士の苦難。

おそらく西洋で最も早く中央集権が確率したのはフランス(ルイ14世)で、いまだにフランスで移動をしようとすると、いちいちパリを経由せねばならない。

そして、ワールドカップのサッカーは、まるで戦場だ。
呑気に「ゲーム」を楽しもうとやってきたチームは、ことごとく戦争に負けていく。

あ、でもサッカーって攻守がいつでもいれかわれるという点で、野球よりも自由な気がするし、むしろ本質的に性交に似ている気がするのだが。
>むしろ本質的に性交に似ている気がするのだが。

同感。

前の大会でのイタリア選手ココの帽子(ほんとは包帯)なんか、ウッディ・アレンの「セックスのすべて」に出てきそうな感じでしたね。
プチという姓はラテン系にはありふれてるのかな? かわいい!
攻守の入れ替わりが発想にない人間は退屈だ。で、そういう人間が世の中には多すぎる!(だから俺、モテないのかにゃー。あ、他に理由があんのかorz)
なんて酷い映画!
パーティで遭難。集団ヒステリー。まじない。奇妙すぎる恐怖。死者3名。贖罪の(食材の)羊。

ルイス・ブニュエル「皆殺しの天使」

狂ってるぜ!
ブニュエルはメキシコ時代の「昇天峠」とか、わりと初期前期の作品が好きなんですが、その因果律を越えた奇妙な怪談の連鎖は、どこか内田百間の怖い小説連ににています。
西川美和監督「ゆれる」。恐ろしい映画。何度も後頭部を鈍器で殴られるような衝撃を味わう(「あの娘は、殺されてもしかたのないようなことをしたのでしょうか?」)。どんづまって狂っていく香川照之に感情移入する。新井浩文がやっぱり良い。何が良いって、体内に暗闇が充満している感じが。口を開けばお歯黒でもしているように深い闇がのぞき、三白眼の黒目は濁って、どんな時にも輝かない。
「日本沈没」 2006版

期待はしてなかったんですが、明確な意思のもとに劇場で見たのはやっぱり良かったですね。やはり原作がいいんですかね。
ちなみにうちの母ヨーコちゃんが、同郷出身の作家として尊敬しているのは小松左京と田辺聖子(ジョゼの原作)でした。私の中学校の国語の小松先生は左京氏の実妹でした。小松せんせーどーしてっかな。。。

それはそうと、最初のバージョンが公開されたのは、たしか私が10歳くらいの時で、映画を見に行きたいとゆったのですが、ヨーコちゃんに却下されました。
「あんたは、あんな映画見にいったらあかん」
フィクションをすぐ本気にとってしまうし、のべつまくなし神経衰弱なコでしたから、刺激が強すぎると思ったんでしょーねー。

原作を読んでいないのですが、憶測。「日本沈没」執筆の動機というのは、子どもの頃にわけもわからず体験させられた世界の崩壊を、自分で納得いく形でもう一度体験したい、ということではないか。敵は自然に置き換えられ、青年たちの無駄な死は、有意な死に置き換えられる。また、高度成長そのものが、日本列島の崩壊に見えたので、いっそ沈めてしまいたかったのかも。

田舎のショッピングセンターのシネコンで、朝1の回だというのにやけに観客が多い。しかもほぼ中高年のみ! こりゃ、やっぱり日経新聞でアイルケとともに「私の履歴書」を愛読している方が多いのでは? それにしても、年頃からしたら、皆さん戦争の記憶あるんちゃう? こんな映画見てフラッシュバックとか大丈夫ですか? あ、そうか、ここいらは空襲がなかったんですってね。だからお城がまだある。

ヨーコちゃんは言いました。
「和歌山城の天守が燃え出した時は、さすがにもうあかん。。。って思ったわ」
「オールド・ボーイ」(主演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ)
「JSA」(ソン・ガンホ、イ・ビョンホン)

新井浩文はちょっとソン・ガンホに似ているかもしれん。
映画を見る、ということは、我が身を見たいという欲求なのかもしれないな。我々は鏡を見ることはできるが、それは真なる像ではない。

若い人はそうでもないだろうが、私は子どもの頃の自分の動く映像、音声を持っていない。それらは消えていった。

音声の記録は1877年のエジソン式蓄音機以来のことで、それまでの小説の形容がやたらとくどく長かったのは、音も絵も十分に記録できなかったので、文章でなんとか残そうとしゃかりきになっていたからだそうだ(フリードリッヒ・キットラー「フィルム、蓄音機、タイプライター」)

アイドルを疑似恋愛の対象として愛好することの他に、かなえられなかった自分自身(自分と異なる性)を疑似体験する悦びも得られる。
「太陽」アレクサンドル・ソクーロフ

「神として育てられた天皇が、ついに人間となる」「天皇は将軍たちをいさめようとした」「天皇は自らの戦争責任を自覚していた」「マッカーサーとの対決で一歩もひかず」といったことが、この映画を巡る言説には見られるが、それは歴史についてよく言われることと同じで、この奇妙な映画についての言葉ではないような気がする。

神か人間か、というよりも、神でも人間でもないような奇妙な生き物の存在(イッセー尾形)。変な匂いや味をともなうようにして這い出す。雲の上の人だとしても、奇妙すぎる会話。ズレきったコミュニケーションに、精神医療の現場を思う。

まだまだ言い足りないが、言い切れるものでもないし、これはやっぱり「映画」だな、と思う。とても特別な映画。
ジョスリン・ムーアハウスト監督「キルトに綴る愛」

スタッフの女性比率が大変高い。アン、バンクロフト(美しい!)、ウィノナ・ライダー、ケイト・キャプショーなど実力ある女優陣。音楽、トマス・ニューマン。

いや、キルト職人のヨーコちゃんにダビングしたげようと思って借りたんすよね。80年代のアメリカミニシアターものかな。けっこうタバコすってる人が多い。時代ですにゃ。登場するキルトも日本人がアメリカンの古典をまねてつくるようないやにきちきちしたもんじゃなく、すごく素朴で民衆文化っぽい感じ。

「結婚なんてアナクロな制度よ! 父親が娘を体よくやっかいばらいするためにね」
「一度にたくさんの人を好きになって、何が悪いの? 一夫一婦制もモノガミーも古いわ!」
「友達と恋人、どちらかと結婚するとしたら、どっちにする?」
「若者は完全な愛を求めるが、年をかさねれば、多くのものをはぎあわせ、その色の重なりの中に愛を見いだす」
「実はパパと再婚するの。パパともう一度結婚するの」
「ママは結婚なんてくだらないっていつも言ってたわ!。。。そんなこと言った覚えない。。。おかげでろくでもない女になっちゃった!」
「組み合わせを間違えると、おのおのの布のもつ力がだいなしになってしまう。ルールなんて何もない。直感を信じて進むだけ」

奴隷制度、フランスからの移民、物語の触媒としてのキルト、各世代、各人種の女性の生き方。若い女が書いた論文を、年かさの女たちが皆で集める。カラスに導かれる。カリフォルニアの農園。

うーん、いい映画ですた。なぜか年取った女性が白人黒人にかかわらずオノヨーコみたく見えますた。なんか、みんな若いときもたいそう美しかったけど、老いるともっと美しくなるのよね。ちょっとオチは気にいらんかったけど。。ま、それは俳優の問題でせう。
「キルトに綴る愛」(1995年の作品だった。アン・バンクロフトは白井丼に似てるな)をパッチワーク。それにしてもみんなよく煙草をすうな。まぁ、アメリカ女性が最も煙草を愛好していた世代の人(50s)が主役だから当然かも。
http://marcello.jp/index2.html

フラ女、これ見んとあかんのちゃうん!?

フェリーニコミュでみっけて、ぺたし!
おっ懐かしいねー。
えっキアラ以外に娘がいたんだー、知らなかった。
「大日本人」2007

いやー、ええもん見さしてもらいましたー! 中島らもさん! じゃなかった。。。松本人志さんっ!

ネットで賛否両論とかゆー話だったんで、警戒してましたが、かえるが「マンブルさんが評価してた」とゆったので、見に行く気に。。。

大正解! これから、淀川長治さんと、まえさんと、マンブルさんの褒めてる映画は全部見ます!

なぜ、評価がわかれるか、というと、終映後の女子トイレの会話でわかっていただけるかと。。。

「よその人はわからんやろなぁ」
「そらそや、あれわかんのん、関西人だけや!」

(あ、でも名古屋の人も楽しめるとおもーの)

フランス語圏をはじめとするラテン語圏と、関西圏は、エロ度ええ勝負と思ってましたが、いやー、笑いのツボも一緒とはねー(だからカンヌで大受け)。

はじめてオフィシャルガイド本を買ってみた(かえるが「太陽」の買ってたけど、ありゃちょい感心でけんかったな)。あと、黒いトイペ。売店のねーちゃんに「あんな映画、子供に見せられませんよ!」いうたら、「R指定にはなってませんね」と、ニヤニヤわろとうた。

映画館出てからも半笑い、吹き出し止まらず。ハンカチで口と鼻おさえつつ買い物。旦那とケンカか、彼氏にフラれたか思われたやろなー。

早くみんな「大日本人」見ないかなぁ(かえるはアメリカから帰るまでダメっつってるし)。。。大日本人ごっこしたいようっ。ぜひ!

松本は、多分あたしとおないどしぐらい。TVでは体の部品がアップにならんから、単に疲れた顔の中年にしか見えんが、じ、じつは!!!

手と腕が異様に美しいいい!
いや、パリジェンヌの大半は「Matsumoto est sexy! 抱かれたい!(あんぶらっせ もあ!)」とかおもてるでー。

見習いたいアンチエイジング。筑紫哲也の後がまも、彼にやってほしー。みのさん絶対反対!(あ、でも古館みたいになったら、かわいそーかもー)

ほらほら、見たくなるやろ? 「大日本人」!
えっ、淀川長治さんも「大日本人」ほめてるの?
それは見ねば・・・エエっ?

ところで話題が戻って申し訳ありませんが、我日記より:
寝る前にフランス語の歌が入ってる映画を探していて、「悲しみの終わる時(ca n’arrive qu'aux autres)」の冒頭のミシェル・ポルナレフの歌を見る。その後本編がいきなりドヌーヴとマストロヤンニのベッドシーン!それがさー。マルチェロのキスがあまりにすごすぎて。ドヌーヴの顔半分くらい食べてる感じで、ぶはっと口はずしたら、ドヌちゃんの口のまわりがわんこみたいに赤くなってやんの。おもちろーい!
昔フランスで見たドキュメンタリーで、マルちゃんは「ドヌーヴとは映画の中ではやってませんよ、B(ペッティング)までです」と公言してたのを思い出す。なつかし。
もじゃもじゃ男で許せるのはうちのじいちゃんとマルチェロだけ!

ハイ失礼しましたっ。
いやー、きちんとつっこんでくれる関西女子さいこー!
なんか、最近あんま関西女子とつきあいないしなー。
いや、名古屋のコは単純にかわいーけどなー。

いやもー、関西<>フランス交流年、とかやるとソドムの肉市場になりそーやねー(その点、名古屋は清純派なので、プロテスタント国家とやってもらおー)
Pierrot le fouについてのカイエ
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「気狂いピエロ」。。。先日来何度も環境映像兼BGMとして家で流し続けているのですが、なぜこんな簡単な真理だけを描いた映画が、以前は「難解」で「秘密めいて」見えたのか、わからないほど、ずばずば把握〜。このわけのわからない社会について、そろそろ私も理解が進む年になったからかな。。。と思ったけど、ちゃうな。。ゴダールは、この映画を20代、いって30代前半で撮ったんじゃなかったっけ? 年のせいではなかろう。

そうか、もう確実に30回以上は見ているからだわ!
繰り返しって大事ですね。

雨の日のワイパーも繰り返しますね。
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2007年06月24日
01:53

Yuko Nexus6
la salon de la マルキーズ
侯爵夫人のホール

夕方5時は恐ろしい。。血は見たくない。

なんで侯爵夫人のホールで脳天気なろけんろーるが流れてんのよ!
なんでコーラを2本も頼むのよ!

やぱおかしーぜ、このえーが!
(こやってつっこんでると、ゴダール映画で寝ることはない。したがって自宅で見る。。劇場ではなく! が良い)
2007年06月24日
01:56

Yuko Nexus6
ぴーなつバターをぬって食べるパンの厚さとかねー、吉本新喜劇レベルなのよねー。

でたなっ、妖怪変化!
プリンセス・アイシャ・アバディ!
ドヌちゃんとマルチェロのキスシーンやけど、ドヌちゃん、ひょっとして過敏お肌なんちゃう?

お肌過敏な(透き通るように色が白くてなめらかな)コに、ちょっとしつこいメにキッスすると、相手の口がオバQになっちゃってかわいそー。

わしは地黒でつらの皮があついから、キッスマークもなかなかつかんくて、残念っす!
あっそうかも〜。
案外アトピー体質だったりして。

もういっこ、面白いキスシーンは、「007ロシアより愛をこめて」。クールなスラブ美人と007がちゅーするとき、唇が相手の口にくっついて、にゅう、とのびる。ほんとにのびていとおかし。
これは昔外交官の友人におせてもらったネタです。
アトピーと過敏肌は違うんだよーん(実験済み、うふ!)
おぉ、ロシアより。。。あんまり面白くない映画だなって思ってたけど、そんな見所が! とかく肉食人種のキッスはしつこいもんですな。

私が役者としての及川光博を尊敬する理由は、キスシーンのうまさ。ってーか、きちんとしたキスシーンは、ほぼ見たことないけど、唇がふれあう寸前に、梅の花がほころぶように、及川氏の唇はそっと花開く。これにドキ!

つまり、口とじたままくっつくのは、子供だったり挨拶だったり、まだまだ相手が自分を好きだとの確信がない時の遠慮がちなキッス(または単なる下手くそ)なのに対して、口がほころぶということは、女性の唇をその中に包み込み、舌をやさしく挿入するところまでを想定しての甘い助走なのである。それを映像の中で表現できるミッチーって、やぱ素敵!

ほらね、大和ぶりって、おくゆかしくも色気あるっしょ?
補足をランダムに。

西洋人にアトピーはないのでは? 花粉症は日本の風土病だと、韓国女子がゆってたけど、アトピーも我が国固有の病では?

「大日本人」について。ひどいイジメ、ゆがんだ社会、くそだめ、などなどについて、笑いでごまかすことなく、しかし次々とずらしながら雪崩をうつように進行する。CG表現ですら、どこまでがパロディで、どこからが痛烈な批評なのかわからない。多分その両方のないまぜだ。
たしかに、西洋人でアトピーの人はあまり見たことがないですね(湿度と関係があると思う)。

花粉症は、フランスには少なくともあります!
allergie au pollen (名前もそのまんま)。
ただ日本とは違う植物だと思うけど、症状はほぼ同じ。
けっこうみんなパリでも春はぐずぐずしてたよ。

http://www.linternaute.com/femmes/sante/conseils/0504pollen.shtml

http://www.e-sante.fr/allergie-allergie-pollen-NN_1015-7-1.htm

ちゅうか、花粉症は風土病じゃなくて近世ー近代の大量植林と自動車の排気ガスで起こった公害やと思う。
トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、監督マイケル・マン「コラテラル」
つくづくいい映画だな。夜の即席社交についての映画。
>ちゅうか、花粉症は風土病じゃなくて近世ー近代の大量植林と自動車の排気ガスで起こった公害やと思う。

せやね、まさに、まさに!
人災なのよね。因果関係が明確。なんとかせえ、いうかんじや!
(でも、切迫感がないのは、私が花粉症でもなく過敏でもなく、ゴムぞーりのように丈夫な肉体を持っているからなのかも。。。おかげさん?)
アプレヌーヴェルヴァーグのフランス80年代映画三羽がらすってーと
リュック・ベッソン、レオス・カラックス、ジャン=ジャック・ベネックスでしょうが、ベッソンは「サブウェイ」しか好きじゃない。ベネックスは断然「ディーヴァ」。

年上の女と郵便配達夫。
モビレット。
内気なオタク君の魅力がいっぱい。
夜の逢瀬。鳥と傘と、かはたれどきのパリ。

俺、20代の頃は、ローラースケートのうまいベトナム人少女みたいだって言われて、ちょっと得意だったわ。

久々、サントラCDほりだして「Wally」(カタラニ)なんか聞いてたら、思い出しちゃった。
アプレヌーヴェルヴァーグのフランス80年代映画三羽がらすってーと
リュック・ベッソン、レオス・カラックス、ジャン=ジャック・ベネックスでしょうが、ベッソンは「サブウェイ」しか好きじゃない。ベネックスは断然「ディーヴァ」。

年上の女と郵便配達夫。
モビレット。
内気なオタク君の魅力がいっぱい。
夜の逢瀬。鳥と傘と、かはたれどきのパリ。

俺、20代の頃は、ローラースケートのうまいベトナム人少女みたいだって言われて、ちょっと得意だったわ。

久々、サントラCDほりだして「Wally」(カタラニ)なんか聞いてたら、思い出しちゃった。
今度、アルバ(ベトナム少女)のコスプレしたーい
すべての物語には、はじめと中間と終わりがある
(アリストテレス「詩学』?)

神話:終わりなき円環に従う

昨日買ったソクーロフの研究本(リュボーフィ・アルクス編。8000円のところが2000円に!)に、そう書いてある。

ソクーロフの映画がいちいち奇妙なのは、それは物語というより神話めいているからだろう。それをいちいち意味を問う努力をしたりしないで、漂う映像に身を任せたり、心地よく居眠りをする(映画館の暗闇の中で)のは、本当に神話を体験する快楽である。したがって、ソクーロフの映画は「難解」なんかじゃない。ただ、論理の因果を切って、快楽に身を踊らせる訓練が出来ているかどうかだけだ。
「陰日向に咲く」 
原作:劇団ひとり
出演:岡田准一、宮崎あおい、三浦友和、塚本高史、西田敏行など

力作ですよ。見る価値ありあり!

相米監督の「台風クラブ」を思い出しましたが、それより近いのは、トム・クルーズ主演の「マグノリア」ですね。

とにかくきちんとした(しようとしている)映画ですね。若い俳優が頑張ってるんだが、ちっとも「若い」感じがしないところが好感。熟年では三浦友和(彼が単に「山口百恵の夫」なのではなく、優れた俳優であることを示したのは思えば「台風クラブ」だった)と西田敏行。

それにしても惜しいポカが〜。物語のキーになるキーにつけるものがねぇ〜。昔はああいう形のものってなかったんだよねー。携帯電話が出来てからの形状でしょう? 多分監督も若くて気づかなかったのだろーにゃー(さすがに三浦や西田はおかしいと思ってただろうが、役者の立場だと口は出さない?)。あおいちゃんとかわかるわけないっしょ! 衣装、美術がうんと頑張ってた(1970年代初頭を知ってる私でも、ぜんぜん違和感なく見れる)のに、ほんとにもったいない! 誰か教えてやれよ!!!

原作面白いんだろうなぁ。。。しかし今日は「ぼくはパパを殺すことにした」(情報漏洩があったので、絶版。アマゾンでプレミア)を図書館で借りてしまったので〜。

うん、脚本も構成もよかった。あの映画が「わかんない」という奴らはテレビみとけばいいんじゃ。

東京の美しさの表現。西新宿、御苑、内幸町、秋葉原、浅草、墨田区。。。どこもかしこも、しっくりと我が身に寄り添う。

うーーーーん、堪能!

「人のセックス。。。」的な見所は、岡田君には望めないのですよね。ジャニーズの人って、ディープキスとか禁止でしょ? いい役者さんなのにもったいない。。。事務所かわんないかなあ?
「人のセックスをわらうな」について書いている人の日記につけたコメントより

>松山君が永作さんのモデルとして全裸になるシーンで例の招き猫ショット(山中貞雄監督「百万両?」)をもじっていた事を書いてあり思い出し

百万両〜も人のセックスも見ていないのに、当て推量してしまいますが、これって、ひょっとして「招き猫は見ていた!」ってことですか?
小津でいうと(どの作品か失念しましたが)「扇風機は見ていた!」ですか?----お好み焼き屋で逢い引きする(不倫?)二人のお好みを食べているところから、ちょっと雰囲気が怪しくなってきて、そこで扇風機のショットに切り替わり、扇風機は首を振る(その後場面転換)。。。夏の暑い時にわざわざお好みなんか食べにいって、あんたたち。。。

キューブリックの「2001年」における、火災報知器。。。じゃなかった!HALは見ていた!ショットも同様ですが。。。

どうですか? あってますか? 違ってますか?

小津には「枕ショット」(Pirrow shotかな?)というものがあるらしく(欧米の研究者が提唱)、和歌における枕詞のような感じで機能するショット(バーの看板や、なんのへんてつもないハンパにロングな街の風景とか)が小津の特徴で、それらの枕ショットから触発される音の表現を集めたコンピCDを作ろう、というプロジェクトまで立ち上がって、友人が何人か参加。あのCDできたのかな? だとしたら買いたいなー。

ミュージカルや、ダンスを扱ったもの、ヒット曲がらみの映画以外で、CD制作まで触発する映画って、やっぱり素敵。いまのとこは小津とゴダールぐらい? ヌーベルバーグとモダンジャズの関係も渋いけど〜。
「人のセックスを笑うな」
監督:井口奈己、出演:永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾

なんか、いつもはくっきりした画面の中で「今」を演じている人々が、ぼや〜んとエッジのはっきりしないフィルムならではの画面の中で右往左往する様がいいんだよねー。バックからはさみやデザインナイフで思わず切り抜きたくなる感じじゃなくて、常にぼやけた視界---我々の視界はとどのつまり注視する一点以外はかなりぼやけている----くちづけするときに、相手の顔をよく見ていたくて、目を開けていたとしても視界いっぱいに広がる好きな人の顔がにじんでしまうように。いやー、映画ってほんと、いいものですねー。

。。。って、某君のようにキスシーンにも感心しなかったし、招き猫にも感じなかったけど、ダルマの湯のみはきいてましたねー。夫婦湯のみっすよw。あがた森魚(猪熊さん)て、まじうちの旦那っぽいわ〜。

 んで、音楽がエンドタイトルも含めて3曲しか使われてないところ、好感もちましたねー。役者さんたち、大事にしてもらってる感じ。それになによりサウンドトラックが素晴らしい。金属(プレス機やストープ)、もや〜んとした校舎のリバーブ、遠くの山々に囲まれた関東平野いっぱいがうなるような様々な生活騒音の集合。。。なんて素敵! 

 桐生ってどこだろう。。。と考えてて、群馬な気がしてきた。こないだ亡くなった友だちは高崎だったし、会社員時代に一番仲良かった友だちも群馬で、冬の空っ風のちめたさとか、小学校の時に遠足で行った榛名山で連合赤軍事件あったんだよねー、つー話しきいたりして、あー、深めたいなぁ〜北関東〜。

 群馬弁は使用されていないが、群馬弁のスィートで見破りやすいところは、「そういうふうに」とか「このように」という時に「そうに」「こうに」っていうのですね。「こうにしたらいいよ」とか言った時点で、バレるところがかわいー。

 んで、去年東京で行ったライブに来てた男のこが「こうにしてさ」とかゆったんで「あ、ひょっとして群馬?」ってゆーと、顔を赤らめるのが、めちゃ可愛くて〜。

おっとっとーーー、こっから先は「恋愛レビュー」として「感情教育」に書くことにしよう。

この映画、原作がどうあれ、タイトルは英文題名の直訳であるべき。すなわち

「僕の恋を笑わないでください」

映画としてもよく出来ているけれど、映画としてよりも恋愛のありかたとして評論したい心持ちだ。

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