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Apple Venus Vol.1コミュの「Apple Venus Vol.1ができるまで」 <1> アンディの私生活

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<1> アンディの私生活(1) 
 アンディの同棲生活スタート

下記についてはクリス・トゥーミィ著・藤本成昌訳「チョークヒルズ・アンド・チルドレン」(1993年)を参照。
というより、ほとんどまとめです。
言い訳になりますが、この時期の資料というのは、
他に見たことがありません。


アンディは1993年7月、妻のマリアンヌと離婚しましたが、
時間軸をXTCのデビュー前巻き戻します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1972年からアンディはスウィンドンの病院の研究室で技師をしているリンダ・ゴッドウィンと付き合っていた。
彼女は窓掃除をしているスティーヴ・ハッチンスを見つけ、ヴォーカルとして「ヘリウム・キッズ」のメンバーに加った。

1975年に「ヘリウム・キッズ」は「XTC」にバンド名を変更したが、リンダ・ゴッドウィンはアンディの遊び友達(兼:アンディがボン・マルシェのレコード売り場で働いていたときの主任)のバリー・ジェフラートに関心がいった。

ただ、このバリー・ジェフラートはゲイ(もしくはバイセクシャル)で、アンディにも気があり、アンディ、リンダ、バリーの三人は「三角関係」だったが、その後複雑な関係は終わった。

アンディは可愛くて小柄なマリアンヌ・ワイボーンに恋をした。
アンディいわく「毛皮のコートと、帽子で俺の前を通り過ぎた。ロシアの王女様みたいだった」。
しかしマリアンヌにはケンという教師と婚約していて、アンディは絶望の淵に立たされることになった。

1976年6月、スティーヴ・ハッチンスを解雇したXTCはギタリストだったアンディを新ヴォーカリストとして自費によるデモのレコーディングを実施。

同年、8月にスウィンドン郊外で二人に共通の友人の18歳の誕生パーティの際に、アンディは移動式ディスコのローディとして手伝いをしていて、その会場で(彼とうまくいっていなかった)マリアンヌと会い、壊れた自動車の中で互いの気持ちを打ち明けあった。

フィアンセとは婚約解消となり、2週間後、ふたりはそれぞれ実家を出て、「電車が通るたびに揺れる暗くて湿っぽい部屋が二つだけのみすぼらしい小さなフラット」で一緒に暮らし始めた。
マリアンヌの父は(まだデビュー前の)ロックンローラーであるアンディとは口を利かなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・この時期は、当然のことながらレコード・デビュー前で、おそらくお金が無かったんでしょう。彼氏の生活が安定しないんだから、マリアンヌの父親が気に食わないのも当然と言えば当然か。

・何とも二人の付き合うきっかけは劇的です。アンディがヴォーカリストとして誕生し、その直後にマリアンヌと付き合う。ワイドショー的にいえば、「人生の転換期に、略奪婚」?

コメント(38)

ふぅうむ、色々あったんですねぇ・・・
略奪婚ってよく離婚しますよねぇ。
ほぉら、芸能人でよくありますじゃん。
大竹しのぶとかぁー・・・
もーやめましょっ!この話は!
<1> アンディの私生活(2) 
早くも番外編。
冒頭のリンダについてはアンディがイラストを描いてます。
CDのジャケット内にも登場してますね。

あと、このリンダが、偶然に
ジュディ・シルのアルバム「ハート・フード」を持っていて、
アンディにとってのお気に入りの1枚になってます。
アンディは2005年に再発されたこのアルバムの解説を書いてます。

「ぼくは『The Kiss』のような曲を聴いたことがなかったし、
ぼくは今ならこの曲を、これまでに作られた最も美しい曲に選ぶだろう。」(ジュディ・シル「ハート・フード」解説より引用)
と、熱く語ってます。
いや、ほんと、いいですよ。
<私が聴いた2006年ベスト>にあがります。
(今年はあと半年残ってますがね。
仕事中に聴くと、手が止まってしまい、先に進まない!!!)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000BKJH4Y/250-3698921-1437013?v=glance&n=561956&s=gateway

ちなみに輸入盤についてはボーナストラックもあるので、
そちらもチェックしてみてください。

ジュディ・シルのコミュニティはこちら。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=19578

関係ありませんが、
シド・バレットが亡くなったんですね。
また惜しい人が…
>ジュディ・シル・・・知る、知りませんでした!
なんだか、誰も彼もべた褒めなのですね!

興味深いですがどーやって聴くのだろう?わたし・・・
>エンジさん
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000AL8Z92/250-3698921-1437013?v=glance&n=561956
で、視聴できます。
さぁすが!!はかまさんっ!!気が付きませんでしたッ!!
本以外は見た事なかったので・・・

で、でもすみません。。。「試聴」まで押せましたが「開く」だのどーだのから先に進めません。。。家の者に聞きます・・・やり方を。(わたしキカイに疎くて。。。)
はかまさん・・!!できましたっ!!
そして、試聴しました!
しかし・・・30秒とはっ・・・!!
スローな曲だと「ほんのちょぴっと」ですね・・・
70年代、前半?フォークな曲ですか?雰囲気しか分りませんが。

70年代だったら、色々聴きたいなぁー。
O・ニュートン・ジョンとか、80年代かな?
70年代コミュとか、60年代もいいかもー。
すみません、独り言・・・
かのこさん、よく見つけられましたね。映像。
(どーするのか、わたしには分からないのですが…)
60年から70年に入る雰囲気たっぷりですね。
なんか、懐かしい感じします。
歌、うまいですね。
かのこさん、情報ありがとうございます。
動くジュディ・シルが見られてうれしいです!

あと、しばらくぶりにyoutubeをチェックしたら、色々とビデオが出てきましたね。

THE DISAPPOINTED
http://www.youtube.com/watch?v=ZG3YTqOlIkI&search=XTC

Ballad of Peter Pumpkinhead
http://www.youtube.com/watch?v=h_8QN3fTidw&search=XTC

上記2つは海賊版でも見つけられなかったので、うれしい。
XTCにとっては、これが(現時点では)最後のミュージック・ビデオ(だと思う)。
少なくとも、いやいやビデオ撮影しているようには見えないが。

あと、驚いたのがこれ。
Andy Partridge - VJ Part 1 of 2
http://www.youtube.com/watch?v=vWcOVizK0FY&search=XTC
Andy Partridge - VJ 2 of 2 - XTC Scarecrow People Live!
http://www.youtube.com/watch?v=LWyGCBOnbxQ&search=XTC

MTVに出演したときの映像。
「オレンジズ&レモンズ」のプロモーションを兼ねてます。
「(アンディは)仕事の開いている日に自分の出番だけ録り溜めして、1週間MTVのゲスト・プレゼンターになった」(チョークヒルズ・アンド・チルドレンP236)とあります。

後に、アコースティックライブツアーを参照にしたのかどうか、MTVは「MTVアンプラグド」として企画して番組にしたのは有名な話ですね。
ふーっ・・・かのこさんのおかげでいっぱいXTC集めちゃいましたよ。。。

もー、止まりません!
「XTCプロモ集」別立てでやりませんか?
一曲ずつします?ライブ版とかもあるし・・・
アルバム別が無難かなぁ〜・・・
編集するとか、はかまさんの解説付けたら一曲ずつでも良いなァ。
後、人のコメントも聴けるとか一曲ならできるかも。
でも気が遠くなる?それは先を考えなくてもイイか。
はかまさん、どうよ?忙しいか。かのこさん?
「アップル・ビーナス」のコミュがあるということは、アルバム別のコミュがあって
それで一曲ずつトピ立ててプロモ付き。
う〜ん、ここまでするバンドはありましょうかっ!?
はい、単なるアイデアです!
>エンジさん

「XTCプロモ集」は、
プロモーションCDやレコードを中心としたものでしょうか?
また、TVやラジオなどでのライブ映像・音源集も含めてでしょうか?

私もいくつか持ってますので、そこから話を始めましょうか?
どっひぇー!!はかまさん?
「XTC(夢の)プロモ集」制作委員会、別トピで立ち上げます?

わたし、兼ねがねバンドのコミュでなんでバンドの紹介(PV)出さないのかしら?って思ってました!
そしたら、即席ファンもできますし。コミュ人口も増えます。

しかし、弟に聞くと「youtube」も著作権で閉鎖になりゃせんか?と。んで、今のうちにせッせか集めておきましょうか。

>全部か?
全部入るように分類したいですね。
ライブだけ固めるか?曲別で固めるか?
みんなの意見も書き込めるようにするか?
皆さんからも情報入れてもらうか?等など・・・
御意見ヨロシクです!
1トピックにアルバム名と既に出ているPVをトピ内に載せる。
スタンダード版を一曲一つの形で。

別バージョンはトピ外に載せる。
それとも最初から載せた方がよろしいでしょうか?
その場合は解り易くレイアウトしなくてはなりませんが…

トピ外は「追加」や単なる「書き込み」どちらもOKということで。
<1> アンディの私生活(3)アンディの結婚

XTCがファーストアルバム「ホワイト・ミュージック」リリース後、
ヨーロッパ・ツアーにおいて、同行していたヴァージン・インターナショナルのリザ・アンダースンと浮気し、
後に「すぐに罪悪感でいっぱいになった」とのことで、すぐにマリアンヌに打ち明けました。
その後、マリアンヌはリザに出会ったとき、リザの顔にパンチを食らわせたといいます。

ツアーは各地で成功し、前回の教訓があったために、アンディは誘惑を抑えました。
(注:でも、妻帯者のコリンは誘惑に負けました。)

1979年、「ドラムズ・アンド・ワイヤーズ」リリース後のオーストラリア・ツアーの最中に、アンディは電話でマリアンヌにプロポーズをします。
その一方、アンディは「誘惑を抑えるのにすごく大変だった」と言ってます。

その年の8月、日本でのコンサートを終え、
他のメンバーよりも一足早く帰国したアンディとマリアンヌは結婚します。
この時、アンディの固定給は週に40ポンド、
来賓はわずかの親類、親しい友人だけでした。
マリアンヌの結婚指輪は近くのマーケットで2ポンドで買ってきた銀メッキ製、ドレスはバーゲン品という、まさに「ジミ婚」。
バンドのほかのメンバーはというと、まだ東京に残ってました。

結婚式にはコリン・モールディングの妻キャロルが出席しましたが、コリンはオーストラリア・ツアーでデブラ・ロバートスンと浮気をしていて、離婚寸前という状況でした。
<1> アンディの私生活 (4)エリカとの出会い

1980年、アンディは映画『タイムズ・スクウェア』のサントラとして、
「テイク・ジス・タウン」を提供します。
アメリカで映画の完成記念パーティーに出席し、
雑談中、「ファンである」ある女性を紹介されます。

それがエリカ・ウェクスラーでした。

エリカについては、「ソング・ストーリーズ」が発表になるまで、私は存在すら知りませんでした。
ここ10年の間に、様々なインタビューにおいて、
後追いという形で「エリカとは1980年にすでに知り合っていた…」という記述が散見されますが、
「チョークヒルズ・アンド・チルドレン」(P167)には記述がありません。
(映画そのものについては、アンディが「最初台本を見たときかなりひどいと思ったよ」とコメントしていますが、肝心の女性については触れておりません。)

・・・とにかく、マリアンヌとエリカについては、資料が少ないです。
そこで、XTCの曲のエピソードとともに、二人の軌跡を振り返ります。

資料は、主に「ソング・ストーリーズ」からの引用です。

「ドント・ルーズ・ユア・テンパー」(1980)
…「物事に夢中になったり起こったりする力を失うな、という意味。
人は一度落ち着いてしまうと、それに慣れてしまって、
以前に自分を駆り立てていたものを忘れてしまう、みたいなことだ。
あれはマリアンヌにあてて作ったのかもしれないな、ほんとは。」(P160)

「スノウマン」(1982)
…作曲してから何年も後、「寒々とした結婚生活の雰囲気」に気付いた、とあります。(P191)

ツアー中止後、1982年、「スウィンドンの高級な旧市街に最近、
おんぼろでガタのきた家を買った」とあります。ここで二人は過ごしていたのでしょう。

結婚生活がうまくいかなかった、とは様々な資料から読み取れますが、詳細はわかりません。
ただ、その時の精神状態は曲に垣間見られます。「スノウマン」が典型といえるでしょう。

<参照 映画『タイムズ・スクウェア』>
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD5435/
<1> アンディの私生活  (5)曲の中のマリアンヌとエリカ

ここで問題の曲が登場。
ザ・スリー・ワイズ・メン名義の
「カウントダウン・トゥ・クリスマス・パーティータイム」(1983)です。

この曲、以前は「(リン・ドラムによる)プログラミングで遊んだ曲」
なんて紹介にとどまっているだけでしたが、
「ソング・ストーリーズ」で、
エリカ・ウェクスラーがバッキング・ヴォーカルに入っていることが判明しました。

曲の解説に戻ります。
「シーガルズ・スクリーミンング・キス・ハー、キス・ハー」(1984)
…「アンディ・パートリッジのセックスへの強い関心が
彼にロックンロール的な女ったらしさ役を演じさせることはなかった。
それどころか、彼は寒々とした結婚生活にも不屈の忠義心を見せ、
破局を何年も先送りにした。
だがこの頃になると、すでにエリカ・ウェクスラーが彼の心に取り憑いていた。
彼女はいつも手紙をよこし、
それがアンディの結婚生活をますます冷めたものにした。」(P256)

「ユーアー・ザ・ウィッシュ・ユー・アー・アイ・ハッド」(1984)
…この頃までにアンディの曲作りに見えてきた二つの影響は、

ビートルズとエリカ・ウェクスラーだった。「ユーアー…」は、これを二つとも含んでいた。(P261)
<1> アンディの私生活  (6)ホリーとハリー、そしてエリカ

1985年6月に、アンディとマリアンヌの間に長女ホリーが誕生します。

ホリーに関して、以下の記述があります。
デモ曲「テロリズム」の解説の中で、こう述べております。
「なるほど! ホリーと買い物に出かけて、
ごみ箱の中で爆弾が爆発して、それでおしまいってわけだね。」(P304〜305)
テロリズムに対する怒りの曲ですが、
「政治的だ」ということでトッド・ラングレンには却下され、
デモ曲として発表されることになります。

このホリー、後に「プレイグラウンド」ではバッキング・ヴォーカルとしても参加するのは有名ですね。

アンディは1989年に、インタビューで自分の作る音楽が変化してきた最大の理由について、
こう振り返っております。
「3年前にホリーが生まれた。今では彼女に向かって曲を書いているんだ。
プライベートな生活の中で、曲作りやレコーディングの際の音作りをする…僕にとってこれが1番の望みだ。」(フールズ・メイト1989年4月号)

次からは、「スカイラーキング」の曲に関してです。
「アーン・イナフ・フォー・アス」(1986)
…アンディは「父親として家庭を築いてゆくことの意識を強めていた」(P293)とあります。

で、問題の曲です。
「アナザー・サテライト」(1986)
…エリカはアンディがアメリカにいる時は必ずいて、
アンディ曰く「アメリカ・イコール・エリカだ」と。
デイヴは彼女に「ワッキー(きちがい)・ウェクス」とあだ名をつけました。
「二人が会うと、彼(アンディ)は痛々しいほど礼儀正しく、彼女にキスすることも避けた。
彼は一度、怖くなってニューヨークで彼女とのデートをすっぽかしたことがあった。
彼女は怒りのあまり自分のアパートの窓からXTCに関する品々を投げ捨てた。
『俺たちのレコードがニューヨーク中にフリスビーのように飛んでいた』」(P295)
「どうしていいかわからなくなった彼は、『アナザー・サテライト』という歌を作り、
彼女に自分と家族をほっといてくれというメッセージを送った。
それは百ドルのヤマハの子供用シンセにサンプルしたギターのコードを使って組み立てた美しい歌だった。
だがそれがエリカを深く傷つけたため、今日彼はこれをリリースしたことを後悔している。」とあります。(P295)

「この物語はハッピーエンドで終わったよ。」
「エリカと俺は、ずっと前からお互いの気持ちをついに打ち明けたからね。
この歌を書いたことは後悔しているよ。
その歌の本人と信じられないほどうまくいくようになったんだから。」

1987年8月には2人目の子どもハリーが誕生します。
アンディとマリアンヌは自分たちの赤ん坊のことを「ピンク・シング」と呼んでいました。
「ピンク・シング」については後述します。
<1> アンディの私生活   (7)「オレンジズ&レモンズ」レコーディング

1988年、XTCは「オレンジズ&レモンズ」レコーディングのため、
珍しく「家族同伴」アメリカ・ロサンジェルスに行きます。
アンディ・コリンはそれぞれ妻と子どもを連れて行きます。

バンドメンバーはレコーディングをして、2ヶ月が経過し、
家族は「プールの周りで暇つぶしをして」ましたが、家族はイギリスに戻ります。
そしてその空席に、エリカが座ることになりますが、
アンディの反応は冷たかったです。

「彼女のせいで俺はすごく面倒な思いをした。
だから俺はきっぱりと、俺は結婚している身なんだからほっといてくれ、って言うことにした。
本当に辛かった。女性たち(注:メンバーの家族)が家に帰ってしまって、急に寂しくなった時だったからね。」(P353)

それぞれの曲についてですが、
「ガーデン・オヴ・アースリィ・デイライツ」(1989)は、
ハリー・パートリッジの「誕生ファンファーレ」(P358)であり、

「ピンク・シング」(1989)については、アンディはこのように解説しております。
「ハリーは生まれた時に“ピンクな奴(ピンク・シング)”と呼ばれたんだ。
でも俺は自分のムスコも大好きで、人に話すことを何とも思わないんだよ。
だからあれは両方のことなんだ。」(P369)

・・・しかしまあ、この人、ムスコの歌が大好きです。
「Wasp Star」の「マイ・ブラウン・ギター」を聴けばわかります。
「大きさは控えめだが、形は美しい。」(「Wasp Star」解説P4)

「オレンジズ&レモンズ」最後の曲、「チョークヒルズ・アンド・チルドレン」(1989)について、
「人を地面の高さまで降ろしてくれる歌だ」として、
「有名やなんかになったりして人から褒美を貰うようになったら、汚れたオムツを替えてみるといい。
そうすれば、自分は結局みんなと同じ人間でしかないんだってことが気がつくよ。
人は誰でも死ぬ前に少なくとも1度は他人のケツを拭ってみるべきだと思う」と言っております。
<1> アンディの私生活 (8)クロコダイルの予言

アンディは「二人の小さな子どもの育ち盛りの頃を見逃したくなかった」(P379)ので、
「ノンサッチ」についてはイギリス国内でレコーディングすることにしました。

楽曲の解説です。
「ホリー・アップ・オン・ポピィ」(1992)
…娘のホリーは、「4回目のクリスマスにロッキング・ホースをしきりに欲しがり、
赤いバラ飾りがついたロッキング・ホースを見た途端、それをポピィと名付けた」(P398)とあります。
(余談ですが、この曲、最初の日本語訳では「ケシの上のヒイラギ」となっていたなあ。)

「クロコダイル」(1992)
…「その時は気がつかなかったけど、今から見ると実に明らかだ。
俺はカミさんに逃げられるところだったんだ。俺は自分の未来をこの歌で予言していたんだよ。」(P399)

「ジ・アグリィ・アンダーニース」(1992)
…テーマは、政治家一般とアンディの結婚に対する失望の組み合わせだ。
「結婚した時はうっとりウキウキしていても、
いざ一緒に住んでみると醜い(アグリィ)部分が見えてくる。
政治家も同じだ。」とあります。(P406)

1993年、アンディは友人のデイヴィッド・ヤズベクの子ども向けアルバムに、
「チェリー・イン・ユア・トゥリー」をレコーディングするため、ニューヨークに行き、エリカを訪問した、とあります。(P410〜411)

ここにきて、マリアンヌとの離婚は決定的となります。
この時期は、ヴァージンとの契約などで、バンドとしてはストライキに突入するなど、
まさにパーフェクト・ストーム状態です。
<1> アンディの私生活 (9)「Apple Venus Vol.1」とエリカ

「クロコダイル」の予言どおり、
マリアンヌは他の男の元の去り、離婚騒動がおきます。
二人の子どもは、アンディが面倒を見ることになりました。
「6ヶ月くらいの間、一人で子どもたちの面倒を見なければならなかった。」(ザ・ディグ1997.5/6)

そんな中、アンディは音楽活動を継続します。
離婚の最中、マーティン・ニューエルのアルバムのプロデュースをし、自分は作曲活動を行ないます。

とうとう、エリカ・ウェクスラーがアンディの元に引っ越してきます。

ようやく、「Apple Venus シリーズ」に繋がってきました。

「アイド・ライク・ザット」
…アンディとエリカの関係を祝うラヴ・ソングに発展」した、とあります。
どのくらいめろめろだったかは、解説を見ればわかります。
「なぜ『アイド・ライク・ザット』を書いたのですか?それはだね、僕は恋をしてたんだよ。
恋。わかるだろ?恋だよ、恋、恋、恋。突然、13歳に戻ったかのように、恋はうきうき。
宙返りだってアクロバットだってなんでもこい、の気分。
気分だけじゃなくて、実際、足元も軽やかになっていたかな!」(「ホームスパン」解説P39)

「ユア・ディクショナリー」
…アンディとしてはアルバムに入れたくなかったが、
他のメンバーは、この歌を使うことを主張した、とあります。
「アルバムに入れたくない」と言いながら、
レコーディングの際にデモ・テープとして発表する。
本当に発表するのが嫌だったら、作曲したり、デモ・テープを作ってお披露目しないでしょう。
こうした複雑な心境がアンディの魅力だ、と思います。

「アイ・キャント・オウン・ハー」
…アンディはレコーディングしたくなかったが、他の意見はそうではなかった。
「これは俺の人生の二人の女について歌っている。来る女(エリカ)と去っていく女(マリアンヌ)だ。」(P438)
<1> アンディの私生活 (最終回「Wasp Star」とエリカ)

続いて「Wasp Star」からです。
「ユー・アンド・ザ・クラウズ・ウィル・スティル・ビー・ビューヒフル」
…「これはきっとマリアンヌのことだ。あれほど議論はしたが、やはりお前はいい女だ。
飛び交うカップと飛び交う皿は俺の結婚生活を十分に表現していた」。(P440)
後に、「離婚したんで、うんと静かになった。」(クロスビート1994年8月号)と言ってます。

「スチューピッドリィ・ハッピィ」は、新しい恋人への単純すぎるくらい夢中な気持ちを歌ってます。(P442)

「離婚はかなり辛かった。何もやる気がおきなくなる、というわけでもないけど。
いい音楽はえてして極端に落ち込んでいる時か、極端にうれしいときにできるものだと思うよ。
離婚はすごく落ち込んだけど、ようやくエリカと一緒になれた。
5年間は試練だったけど、おかげですごい歌がつくれた。」(P421〜422)

そして、APPLE BOXの同封されたブックレットには、
クレジットの最後にこう綴られております。

“Carol Moulding and Erica Wexler for their love.”

                    (この章終わり)

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