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NSOコミュの音楽を愛する天使

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いつもと同じ日曜の午後の音楽会。
しかし、あなたはお気づきになられたでしょうか?
今日は楽員席に美しい面影がひとつ消えてしまったのです。
彼女はNSOのオーボエ&イングリッシュホルン奏者の陳雅詩さん。
5月9日病気により39歳という若さで他界されました。

雅詩さんは素晴らしいオーボエ奏者の一人で、学生時代から様々なコンクールに入賞。のちにドイツデトモルト大学で演奏家資格を獲得し、オーストリアクンスラン音楽院にて修士を修める。協奏曲のソリストを務めるなど活躍。
台湾に戻った後も積極的に演奏活動や後進の指導を行い続けた。
「雅詩音楽小集」を創立し演奏活動を行い、また仲間たちと「田園木管五重奏」を組み演奏をしていた。

NSOにはオーボエ、イングリッシュホルン奏者として14年間在籍。
雅詩さんの演奏は彼女の笑顔のような永遠に甘くやわらかい美しい音が魅力でした。ドヴォルジャークの新世界交響曲第2楽章のソロは、彼女がNSOでもっとも多くソロを演奏した曲で、深みのあるメロディーがとても印象強い。
数えきれないほどの日曜の午後、国家音楽廳で彼女は美しい音で聴衆とともに「発現系列(NSO定期シリーズ)」を歩んできた。
2003年6月オペラ「トリスタンとイゾルデ」の中で、彼女の繊細なイングリッシュホルンで奏でられたトリスタンが遠くにいる恋人を思うせつない旋律は、多くの聴衆の涙を誘い感動を呼び起こした。

昨年11月の間、雅詩さんは入院し抗がん治療を受け、体は衰弱したのですが、
その病床にいる間もリードを削り続け、はやく病状がよくなり舞台の上で皆とともに演奏することを一心に思い続けていました。
NSOの団員たちもまた彼女を励ます為に毎日メッセージを送り、彼女がこの難関を通り、病魔に打ち勝つことを祈っていました。
治療の後病状が好転し、つい2週間前雅詩さんは皆の喝采の笑顔とともに、病気の苦しさにも耐え、彼女の愛する舞台の上へ戻り、NSOの団員とともに聴衆の心をつかんだ「ローマ叙情」演奏会を演奏しました。
しかしこの時が、彼女の人生最後の演奏会になるとは誰もが思いもよりませんでした。

印象にあるのはいつもやさしく美しい雅詩さん。
いのちの最後の時間の中でも舞台に上がることを勇敢にも選び、彼女の人生のフィナーレとして仲間とともに人々へのメッセージを奏でたことは彼女の中の音楽への熱い思いを充分に伝えてくれました。
雅詩さんを忍び14年間に渡るこの舞台での感謝をこめて、本日の演奏会の前に彼女がいつも美しい音で奏でた印象が深いドボルジャークの新世界交響曲第2楽章を彼女の美しい思い出として演奏いたします。

雅詩さん
永遠に忘れることのない音楽の仲間。
あなたがきっと雲の上の新たな世界で、神様の美しい音楽の天使になっていると信じています。

NSO全団員より

(2008年5月11日午後 国家音楽廳でのNSO演奏会でのメッセージ)

中国語を自分で翻訳したものですのでご了承ください。

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