山の手未亡人コミュの【04Rose】サングラス未亡人

山の手２５時・・・
真夜中のティータイム

先日は少々「悪女あそび」が過ぎたようですわ。
ほんの数滴のチェリーブランディに
酔ってしまったワタクシ。

ですから今夜はお気に入りのアンティーク・カップで白湯を…

飾り気はないのに上品なシルクのような
この味わいに心が癒されますの。

そして夕暮れ時にPARISから届いた荷物を
そっとほどくワタクシ。

それは、ムッシュー・ピエールに
デザインしていただいたサングラス。

さすがですわ、ワタクシの要望通り
カラットも押さえめなシンプルなデザイン。

ピエールも苦労なさった事でしょうに
たった２００万円でよろしいだなんて。

いったい何を企んでいるのかしら？

それがわからないもどかしさが遠いPARISの空の下の
ピエールに届くはずもなく白湯をいただくワタクシ。

普段でしたらそれはワタクシの存在を
煌びやかにアピールする為の小道具。

でも今回はワタクシをで庶民レベルに映すための
小道具でなくてはなりませんの。

そう、あの計画の為ですもの・・・

「シークレット･レイクの水面」と名付けた
鏡の前でそっとサングラスをかけてみる。

ワタクシをほんの少しだけ庶民に変身させる
素敵な逆シンデレラ・ストーリーですわ。

ところで、庶民の方もシルクのような
白湯をお飲みになるのかしら？

そっとカップに唇を寄せた時、
湯気に曇るサングラスに浮かぶ文字・・・

「ジュテーム・マダム」

嗚呼！ピエール

ご満悦な山の手２５時・・・

では御機嫌様