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よくわかるガンダム講座コミュの第4回 地球連邦

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今回は地球連邦(軍)についてわかり易く解説していこうと思います


地球連邦(EARTH FEDERATION)は人類史上最大の複合国家である
多数の国家によって構成されているものの
現在存在している国際連合とは本質的に異なる
なぜなら地球連邦は独立し、最高の主権を有しているからである

今日表面化している様々な問題を解決するには
従来のような国際的調停機関以上の権限を持った機関が必要とされたのである
特に地球環境の汚染という問題は深刻であり
エネルギー、食料といった人口爆発に伴って生じる問題も急務であった

この人類全体の存亡にかかわる問題解決を「一定の永続性を持つ共通の目的」
として成立したのが地球連邦である

ただし、当初はあくまで暫定的な組織であり、各国の妥協によって支えられていた
民族、宗教、国家理念を火急の問題解決のために一事棚上げしようというのが
地球連邦成立時の構成国家の思惑であった

とはいえ、実際に問題解決の方策として上がったのは宇宙殖民計画であった
膨大な予算を必要とするこの計画を実施するには
各国の国権以上の権限が中央政府に必要とされた

本来、暫定的な組織として考えられていた地球連邦はこの計画の進展を通じて
全地球規模の行政府として確かな権力を有するに至ったのである


地球連邦政府の政体は議会制民主主義であり
地球連邦議会が立法、地球連邦首相を長とした内閣が行政を担う

地球連邦政府を批判する言葉として「絶対民主主義」が存在する
この言葉は2通りの意味によって解される

1つは民主主義によってすべてを決定すると言う意味の「絶対」である
このような絶対民主主義は多数派の論理が政治を動かしてしまう状況に繋がる
法案は政争の具とされ、多数派工作が政治そのものとなるわけである

またこのような状況は政策の実行を遅滞せしめ
多数派の欲望によって政治方針が決定される
この多数派がそのまま民意であれば衆愚政治といわれるが
実際には連邦政府には連邦制という統治の二重構造によって民意と政治の直結は存在しない
この点がもう1つの「絶対」であり連邦政府に対する「絶対民主主義」の批判は
連邦政府における民主主義が構成国家より乖離している点を指している


この乖離した民主主義が産まれた背景には地球連邦政府が
宇宙移民計画の推進を目的として権力構造を固めていったというものがある
短期間のうちに宇宙移民計画を実現するには
トップ・ダウンで施策を実現する政治機構であることが必須であった

しかし宇宙移民計画が一定の成果を収め
全人類に火急のものとされていた問題が一応の解決を見た段階で
乖離した民主主義は一年戦争に繋がるような問題点を顕在化させることとなった
特に連邦政府内の連邦軍閥と酷評される政治派閥の存在は
民意との乖離を端的に示している




そして地球連邦の軍組織として地球連邦軍がある
我々が軍組織と言った場合真っ先に思いつくのが陸海空、そして宇宙軍であろう
だがそのような分類自体が連邦軍を理解しづらい組織にしている第一の理由といえる

まず連邦軍は戦域によって分類された軍を持たない
第13独立部隊の戦いを見ればわかるように戦域による分類は無意味であり
四軍という縦割りの軍組織の分類はおこなっていない
したがってひとりの指揮官が必要に応じて様々な戦域の部隊を指揮することになり
場合によっては戦域を超えて部隊を移動させることもあり得るのだ


連邦軍は地球連邦に従属する最大の暴力装置であり
その意味からも文民統制を大前提としている
そのため最高司令官は地球連邦首相が当たることになっている

ただし首相が連邦軍に出動を命じる場合は連邦議会の承認が前提となっており
独断で出動を命じた場合も直ちに議会にその正当性を説明し
改めて承認を受ける必要がある
また、連邦議会は首相が軍へ出動命令を出すよう要請する議決を取る権利も認められている

地球連邦軍では現職の軍人が議員となることも認めており
それが問題を複雑にしている
端的に言うと、軍が少々暴走をしたとしても
議会でその行動を事後承諾することで帳尻を合わせることができるのだ
つまり十分な影響力を持つ軍の高官がその気になれば
軍を私することすら不可能ではないのである


もう一つの問題は
建前上とは言え連邦が自身の構成国家の総意のもとに動くとされている点であり
連邦軍もまた単純な各政府軍の上部組織ではないからである
それにも係わらず恒常的に連邦軍が使用している施設、戦力は厳然と存在し
その連邦軍は各政府軍の上部組織であるかのように振る舞っている
これは連邦軍という組織のわかりづらさを象徴している問題であろう

たとえば連邦軍が各政府軍を自らの指揮下に収めて作戦行動を取る場合
各政府の承認が前提とされている
ところが多くの場合連邦軍は各政府軍を下部組織のごとく扱い
自らの指揮下にある二線級の部隊として運用している
そして各政府はそれを連邦政府の意向として唯々諾々と従っているのだ

これは連邦政府がその根幹である各国政府のレベルで
事なかれ主義に陥っていることを示す端的な例であり
言わば地球連邦政府各構成国に軍の専横を許す空気が広がっていることの証明でもある

その一方で各国政府は連邦政府、ならびに連邦軍の保護の下に
主権の行使が認められていた
要するに内政問題に関しては各政府の独断で問題を解決する限りにおいては
自治権の行使が許されていたのである
そしてこの自治権の定義の曖昧さが各国政府軍を隠れ蓑にした軍の独断を引き起こしたり
あるいは戦時連邦に所属しながら中立を保つなどの理解しづらい情況を生み出したのである

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