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VTR乗りのまったりコラムの部屋コミュの◎コラム[3] 暖機のお話

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普段何気なくしている暖機。
すなわちエンジンを始動して温める事。


コレを真面目に考えてみました^^

コメント(4)

〜[1]暖機とは?〜


今の時期、特に必要となるエンジンの暖機。


暖機しないまま走り出してしまうと、
エンジンが不意にストール(停止)したり、ギクシャクしたりと、
なかなかの駄々っ子ぶりを発揮してくれます。

コレは何故なのでしょうか?




1番の原因はエンジンが冷えているとガソリンが上手く気化出来ず、
効率の良い燃焼が出来ない為です。


通常、キャブレターから吸われて霧化されたガソリンは、
燃焼室に入るまで、入った後にその周囲の熱により気化が促進されます。

気化が上手く進んでると、ガソリンの微細化による
燃焼室内への均等充填、高効率燃焼が行われ、
スムーズにエンジンが回ります。



ところがエンジンが冷えていると、気化が上手く促進されず
液粒の大きな状態のままのガソリンが燃焼室に充填されます。
液粒の大きなガソリンは燃えにくく、また上手く均等に拡散しないため、
失火したり低効率燃焼(パワーが弱い)となり、
その結果エンジンがストールしたりギクシャクするわけです。







原因は他にもあります。

エンジン部品は完全暖機状態で最高の性能を発揮できるよう
各部のクリアランスが設定されています。

その為、冷えている状態では各部のクリアランスが大きくなり、
混合気の燃焼室からクランクケース室への吹き抜けが多くなって
燃縮圧力が下がったり、ピストンや各部摺動抵抗が増えるなどし、
エンジン性能が発揮できません。


またエンジン暖機前はエンジンオイルが各部に十分に浸透してないため
ピストンとシリンダーの気密が低く、圧縮が下がるのも一つの要因です。






ここで暖機をする理由をまとめてみます。

 ?エンジン内部の各部クリアランスを最適化する
 ?エンジンオイル粘度を最適化し、エンジン内部に循環させる
 ?ガソリンの気化促進作用を向上させる
 ?エンジン内部に溜まった水分を発散させ、ブローバイガス化し排出する


逆に暖機をしないと、

 ?エンジン各部のクリアランス過大による、エンジン内部の磨耗促進
 ?潤滑不良によるエンジン内部の磨耗促進
 ?失火、ノッキングによる燃焼室へのダメージとカーボンの堆積
 ?水分混入によるオイルの乳化と劣化
 (特に暖機しないまま、近距離使用が多いと症状が出やすい)


等が挙げられます。


では、実際どのように暖機するのか?
それは次回書かせて頂きます。
【4】暖機について?

 〜暖機の方法〜


ところで暖機は、

 ・どうやって行うの?
 ・どこまですればいいの?

という疑問があると思います。






と言う事で、まずは「どうやって行うか」。
コレは基本的に「エンジンをかけて放置」でOKです。


チョーク付きのバイクでエンジンがかかりづらい時は、
最初だけチョークを使用します。
回転が落ち着いてきたらチョークを戻して通常アイドルで放置。

(※最近のキャブ車のほとんどについているチョーク機構は
  実はチョークではなく、バイスターターという機構です)



FI車はオートチョークが付いていますので、
エンジンをかけて放置しておけばOKです。



レーサーではレーシング(エンジンをブンブン煽ること)をしますけども、
コレは水温と回転数を見ながら定量的に行っています。
ですので水温を正確に確認出来ない状態で行うのは好ましくありません。
(それに近所迷惑ですし。。。)











そして「どこまで行うのか」。



コレは先に言ってしまうと、慣らしと同様に
人それぞれの「愛車への愛」次第なのかなぁ。。。と思いますあせあせ

完全暖機してから乗ってあげれば、間違いなくバイクには優しいです。
でも時間がかかるし、ガソリンも消費します。
その辺の折り合いの付け方が「愛」なのかなと。。。





ではまずメーカーが定義する「完全暖機」について。

コレはエンジンを掛けて放置し、
ラジエーターの冷却ファンが2回回った時点で
「完全暖機」と定義付けています。
(メーカー、車両によって異なることがあります)


ですが現実問題、毎日バイクに乗る過程でここまで出来ますか?
俺の場合、間違いなくやりません。絶対に。。。







では、どうするのか。

暖機に対しては色々考え方はあると思いますが、
ここからは俺の考えと経験談で話をさせてもらいます。



◎FI車の場合

 エンジンをかけるとファーストアイドルが始まります。
 ファーストアイドルとは暖機完了状態に比べ、アイドリング時のエンジン回転数が高い状態。
 早く暖機を終わらせるため、水温の低い状態では
 バイクが自動的にアイドル回転数を高めて、暖機を促進します。

 なのでこのファーストアイドルが収まれば、
 ある程度暖機が完了していると言えます。




◎水温計(数値表示機能付き)が付いているバイク

 以前Y社のR1に乗っていたときは水温を40℃になるまで暖機すれば
 ギクシャクすること無く乗れてました。(この辺は車種で違いますけど)

 この「何度?」を自分のバイクで探してみて、
 それを目安にするのが手っ取り早いかと思います。




◎水温計無のキャブ車の場合

 ぶっちゃけ感覚ですあせあせ
 感覚の根拠としては

 ・アクセルを少し開けてみて、アクセルのツキを見る。
  ギクシャクしなければOKと判断。(※特に開け始めを重視)


 ・エンジンのアイドリングの回転数を聞く。
  エンジンが冷えているとアイドル回転数が低く、
  暖まると通常のアイドル回転数まで上がります。

  なのであまりにアイドル回転数の低いときは運転を避けます。


 ・冬場であれば、マフラーからの湯気を見る。
  湯気が出るのは外気温が低くかつ、排気管が冷えている時です。
  湯気が減れば排気管やシリンダーが暖まってきたと判断できます。
 (※外気温や湿度で湯気の出方が変わるので、参考程度にしかなりません)

  ちなみに湯気が出るのは、気温が低くなると飽和水蒸気量が減る為、
  排気ガス中の水分が飽和しやすくなり、湯気になりやすくなるためです。

  更に排気管が冷えていると、排気管内で排気ガスが冷却されるため、
  マフラーから出るときには既に湯気となって排出されます。
  このため、寒い時期の暖機時は湯気が多く排出されます。





・・・ハッキリしないお話で申し訳ありませんm( _ _☆)m




俺の場合は、とにかく「コケ無きゃいいや」という観点で暖機してます。
なのでアクセルのツキだけ戻れば走り出してます。

ただ、エンジンのダメージは最小に抑えたいので、ある程度暖まるまでは
アクセル開度とエンジン回転数を抑えて走行してます。



この辺は特に決まりのある部分、正解等はありませんので、
一度御自分のバイクと相談して決めてみてください♪




次回は「その他の暖機」について書かせて頂きますクローバー
【4】暖機について?

 〜その他の暖機〜


今まで「エンジン」の暖機の話をさせてもらいました。
でも暖機が必要なのはエンジンだけではありません。

特に暖機を必要とされるのが

・タイヤ
・ブレーキ
・サスペンション

あたりです。
少し細かく書いていきます。



?タイヤ

 タイヤは温度によってグリップ力が大きく変わります。
 なので冬の冷えたタイヤ、特にエンジンをかけ、
 走り出してすぐはタイヤのグリップ力が低いため、滑りやすく危険です。

 タイヤを暖めるにはタイヤに荷重(負荷)を与える事で発熱し暖まりますが、
 冬場は暖まりにくく、暖まってもグリップレベルは夏よりも低くなります。

 なので走り出してすぐ、また冬場の運転は
 暖かい時期よりも丁寧に乗ることが必要になります。

 

?ブレーキ 
 
 ブレーキはある程度暖まることでより効くようになります。
 なので寒い時期の走り出しでは、
 思うようにブレーキが効かない事があります。

 こんなときはタイヤもグリップしないので、
 やはり余裕を持って走らないと危険です。



?サスペンション

 サスペンションにはオイルが使用されています。
 そのためこのオイルが冷えていると、
 サスペンションが硬く、作動しづらくなります。
 
 サスペンションが動かないと、タイヤのグリップ依存度が高くなり
 タイヤにより大きな負荷がかかります。
 この事からも、冬場はタイヤが滑りやすくなります。




厄介なことに、いずれも走らないことには暖めることが出来ない部品です。
ですので走り出しは特に慎重に運転し、
各部が暖まるまでは急の付く動作を控えるようにするのがベターです。

ここの暖機の目安は・・・その時の環境や乗り方で大きく変わるため、
「コレでOK」なんて事は明確には言えません。。。





 

そして特に気を付けなければいけないのが、
競技寄りの性格に味付けされたパーツに変更した場合です。

競技寄りのパーツは、使用温度域が狭く、
そして高く設定されているものがほとんどです。
コレは勝つための性能にこだわって作る為です。
(こういった部品には大概「競技専用」と書かれていたりしますが)


こういったタイヤやブレーキは、温度が低いときは
嘘みたいにグリップしないし、止まりません。





余談ですが、レース用・競技用って記載された物ってカッコよく映りますけど、
実際は使用域を極端に制限し、メンテナンス性を犠牲にしたり
ライフが短い物が多いです。

競技用のバイクは、走る都度の点検・整備が大前提ですから。

ですので、こういった部品の日常域での使用では裏目に出る物ばかり
だったりしますので、購入される際は十分に注意してください。









暖機について色々書いてきましたが、
普段はこここまで色んな事を深く考えて乗っていないと思います。

ですけども、寒い時期には色んな事象が確実に積み重なり、
ライダーのリスクとしてのしかかってくるのは間違いありません。


なので・・・とにもかくにも「冬場は慎重に乗りましょう!!」。








それか冬は冬眠しちゃうのが一番・・・かも?

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