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潤智潤コミュの5×10

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 三月十八日。日本では精霊の日と言われている。だが、それはこの話とは関係ない。
 林間に点在する館舎。
 地上二階建ての構造で屋根から一本の尖塔が突きしている木造建築。
 ある人物の招待で今日この地を車で訪れることとなった青、赤、緑、黄、紫が入り口から入るとすぐロビーになっていた。
 床の面積は二百坪ほど。
 カウンターと二階へ続く大きな階段以外には特に
何もない。
 階段の踊り場では、犬と猫を象った像が聳える。
 二階に上がると観音開きの扉があり、奥は待合室である。
 体育館のような内装で、長椅子が複数備えつけられている。
 その奥ではまた観音開きの大きな扉と下に降りる階段がある。
 階段を降りると劇場の舞台と一階の客席に出た。
 そこで館主と思しき人物が待っていた。
「僭越ながら。恐らくこのままですと二代目は出来ないと思うんです。なので、メンバーの方同士でお作りあそばされたら如何でしょうか」
 パーカのフードを目深に被った青年の鼻にかかった甘いハスキーボイスに聞き覚えがある。揚魔王である。この場合の魔王は、魔族の王などという意味ではない。それぞれ、アジア州、アフリカ州、北アメリカ州、南アフリカ州、ヨーロッパ州、オセアニア州に一人ずついる、よほどの神仏や仙人でないと太刀打ちできないほど力のある妖怪のことで、揚魔王は、アジア州の魔王である。
 揚魔王は、男性であれば如何なる姿も取ることが出来るため、実質不老で厳密に言えば本体がない。

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