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小澤征爾様コミュのおわらない音楽 私の履歴書

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小澤征爾が2014年1月日経朝刊で連載した「私の履歴書」が単行本となった。≪どんな人たちに支えられてきたか。その恩人たちを紹介するのが僕の「履歴書」かもしれない。≫という巻頭の小澤征爾の言葉通り、小澤征爾のサクセス・ストーリーの陰には、決定的な場面で重要な役割を果たした様々な人々との出会いがあった。
両親、兄弟、成城の仲間たち。ピアノを教えた豊増昇を始め、特に重要な人物は桐朋学園の創始者のひとりで小澤征爾に指揮を教えた斎藤秀雄であることは自明である。
初めて海外へ渡航したとき援助してくれた実業界の人々、ブザンソン指揮者コンクール参加を助けてくれたアメリカ大使館員。師事した偉大な指揮者ミュンシュ、バーンスタイン、そしてカラヤン。N響事件でバックアップしてくれた錚々たる文化人たち。ラヴィニア音楽祭に紹介した敏腕マネージャーのウィルフォード。小澤を音楽監督に指名したトロント響、サンフランシスコ響、ボストン響のマネージャーや理事たち。N響との和解を進言してくれたロストロポーヴィチ。サイトウ・キネン・オーケストラを支援したスポンサー会社。ウィーン国立歌劇場のホーレンダー総監督などなど。中でも食道がんの闘病生活の支えとなった家族の力は大きい。これほど周囲の人々に恵まれた音楽家がほかにいるだろうか。
今回読み直してみて、小澤征爾という音楽家の原点は人を引き寄せる魅力ある人間性であることを改めて実感した。その人間性が演奏家たちをも引き寄せることは確かだが、では小澤征爾の指揮する音楽がどこまで深く人を感動させるか、はまた別の問題だ。「おわらない音楽」というタイトルは、音楽の怖さ、難しさ、奥の深さをも暗示しているように思う。

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