ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

短歌点コミュの短歌点55△お題:「ノート」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1:出題者が、お題を出します。
2:お題は、何でもありで面白そうなもの。
3:出題者じゃない人はお題を詠み込んだ短歌を書き込みます。(1人1首のみ)
4:一週間以後、出題者が(独断で)もっとも素晴らしいと思った短歌を1つ選び、その選出理由を書きこみます。
5:次のお題は、最優秀短歌をつくった人が出すことになります。
6:その後は、みんなでワイワイ感想をかわします。

コメント(29)

どれ位いられるだろう三度目の季節を越える君のノートに
引っ越しを渡り歩いたノートには10歳のわたし住んでるまた仕舞う
彼女との交換ノートは途中から僕の字ばかりそのまま終わる
6ミリの方眼ノートを埋めていく君の丸文字追いかけていた
ノートには隙間がないほど落書きをしている君の名前ばかりを
見るからに大学ノートを最後まで使いきれない男が良くて
学習をしているぼくはプリントもノートもうまく空へ飛ばせる
出題者の出石です。
本来ならもう締め切りなのですが、今選評を書けないので今日いっぱいで締め切りをのばします。

選歌対象外)

無防備を装ってるの? 気怠さとラストノートを漂わす君
大学生もっと大人と思ってた褪せる大学ノートの響き
隣り合った机の思い出これだけでノートの端に交わした会話
窓際のノートが最初から順に紙飛行機になる日曜日
巻き寿司とノートに書いて真夜中と読ませるあたりが真骨頂だが
遅くなりまそいた。皆さん、投稿有り難うございました。つたないですが、コメント致します。


どれ位いられるだろう三度目の季節を越える君のノートに(ひで)

「君のノート」と「季節」が象徴的なものなのか具体的なものなのか判然としない感があります。
判然としないぼんやりとした感じをどうとるか。僕としてはもう少し具体的なとっかかりが欲しいです。


真白きノートの中で疎通する僕の彼女は国文科生(クロエ)

このノートは文通ノートなのでしょうか。「国文科」の彼女は個人的に好きです。
「真白きノート」に書き込んで意思疎通を行うのか、空白のままで意思疎通を行うのかどちらなのでしょうか。


書きかけのノートに書かれた永遠の下書きは手紙にはならない(kitten)

「書きかけのノート」、たくさん持っています。そういう意味では無くて、手紙の下書きがずっと書きかけになっているものなのでしょうか。


引っ越しを渡り歩いたノートには10歳のわたし住んでるまた仕舞う(みやまこ)

下の句が字余りでばたばたとしている感を受けますが、意味はなんとなくわかる気がします。その頃のノートにはその頃の自分が住んでいると云うような。


泣きながら
綴ったノートの
思い出が
今でも僕を
苦しめている(AI嬢)

書かずにはいられなかったこと、でも、書いたからと云って終わるのではなくて。あるいは、むしろ書いたことが苦しめているのか。何故区毎に分かち書きなのでしょう。


彼女から借りたノートに書き足した化学反応式はふたりの(カー・イーブン)

「ふたりの」は「化学反応式」にかかるのでしょうか。それともかからない? なんとなく錬金術的なイメージを感じます。


彼女との交換ノートは途中から僕の字ばかりそのまま終わる(天国ななお)

切なすぎます。「交換ノート」が途中で終わることは現実的にありがちな気がしますが、「僕の字ばかり」になるなんて…。


ぐちゃぐちゃにされたノートにアイロンをかけよう明日も学校行こう(みにごん)

「かけよう」「行こう」の意志が「ぐちゃぐちゃにされたノート」と云うかなり凹む状況であるにもかかわらず、あるいはだからこそ非常に前向きに感じられます。しかし、なぜぐちゃぐちゃにされたのでしょう。心象なら良いのですが。


6ミリの方眼ノートを埋めていく君の丸文字追いかけていた(ふれどりっく)

「追いかけていた」と云う過去の状況が思い出さられると云うことだと思いますが、具体的な状況はどんな状況なのでしょうか。やはり交換日記のようなものでしょうか。


ノートには隙間がないほど落書きをしている君の名前ばかりを(みみり〜にょ)

尋常ならざる状況に思えます。でも、若気の至りと云う頃なのでしょうか。でも落書き? 普通の授業のノートの余白にひたすら名前を書いている。そんな感じなのでしょうか。


写させて欲しかったのはノートでは無くてあなたのカリニ肺炎(テキーラ)

「カリニ肺炎」? 「あなた」は「カリニ肺炎」だとすればエイズを発症しているはず。うーん。文字通りに受け取る歌では無いのかな? すいません。読みが浅いですか。


見るからに大学ノートを最後まで使いきれない男が良くて(83)

大学ノートを使い切ったことがないです。逆に使い切る男ってどんな男だろう。確かに「良く」はない気がする。


学習をしているぼくはプリントもノートもうまく空へ飛ばせる(matsu)

案外二首しかなかった飛ぶ紙のイメージ。「学習をしているぼく」がやや確信犯(?)的に過ぎる気はしますが、「ノート」に加えて「プリント」が出てくるところが状況のイメージを規定している感があり面白いです。


大学生もっと大人と思ってた褪せる大学ノートの響き(ナイナイナ)

83さんの歌もあって、「大学ノート」とは何かを調べていたのですが、どうもヨーロッパの文字を書くための紙を綴って東京大学で売り出したのが起源だとか。
それは兎も角、大学ってやはり大人のイメージがあったのに、いざなってみると別段大人になるわけでもないと云う状況をものである「大学ノート」で表現されているのが面白いです。でも、大人っていつなるんだろ。


隣り合った机の思い出これだけでノートの端に交わした会話(Saeko)

あー、あるあると云った感じです。「これだけで」がどこにかかるのでしょうか。「思い出」が「これだけ」だったのかなぁ。あるいは、「これだけ」で交わした会話なのか。


窓際のノートが最初から順に紙飛行機になる日曜日(辻)

「窓際で」の間違いかなと一瞬思ったのですが、「窓際の」でノートが勝手に紙飛行機になった様が表現されているのかなと思いました。とすれば、映像的に綺麗です。


巻き寿司とノートに書いて真夜中と読ませるあたりが真骨頂だが(しんくわ)

抜きんでてインパクトは強いですが、どう読めばいいのか…。「真骨頂だが」からどう展開すると考えたら良いのでしょう。個人的には小一時間説明して欲しいところです。


と、最優秀短歌は…


カー・イーブンさんの、

彼女から借りたノートに書き足した化学反応式はふたりの

に決定しました。

「ノート」に恋愛を絡める歌が殆どだったのでどうしようか迷いましたし、何よりここで選者になったのはカー・イーブンさんの選に因るので迷ったのですが、やはり良いものは良いと思い選びました。

「ノート」と「化学反応式」と云う極めて無機質かつ概念としては物質的・科学的なところに生じる、「彼女」と詠い手に起こる関係は、表現としてはウエットでなくドライで、それ故になんとなく本質的なものを感じました。

カー・イーブンさん。有り難うとございました。次のお題お願いいたします。


ここからは、個人的な語りに入ります。

今回のコメントは何となしに、短歌って何だろうかと云う疑問をずっと抱きながら書いていました。文芸に全く親しみのない友人に歌を見て貰ってどう感じるか率直な意見を訊いたりしてみました。


その友人は僕の歌を見て貰っても即座に「意味がわからない」と返す人で、ちなみに投稿歌をその友人に五段階評定してもらったところ、最高得点はmatsuさんの

学習をしているぼくはプリントもノートもうまく空へ飛ばせる

の2点でした…。でも2点って…。

短歌を読・詠む人と読・詠まない人の違いって何だろうと考えさせられました。


ちなみに、次点と云うのも変ですが、短歌は恋愛と結びつき易くて、なんとなくその壁から逃れられな感がある僕が良いと思ったのはmatsuさんの

学習をしているぼくはプリントもノートもうまく空へ飛ばせる

と、辻さんの、

窓際のノートが最初から順に紙飛行機になる日曜日

です。


素直にとれば天国ななおさんの、

彼女との交換ノートは途中から僕の字ばかりそのまま終わる

だったかな。天の邪鬼ですいません。



短歌初学者的な質問が多かったですね。何となく、「わかった気がする」で通り過ぎるよりも「わかった」と思いたかったからこのようなコメントを書いてしまいました。ご回答いただければ幸いです。
ありがとうございます。
ちょっとmatsuさんと内容かぶり気味かなと思いつつ投稿しました。
あと窓際とか紙飛行機とかはそれだけで詩っぽいので、ちゃんと使いこなせてるんだろかと思いながら。

程度の差こそあれ、五音七音の組み合わせは日本語の話し手なら心地よく感じるもので、
短歌や俳句を積極的に読・詠むのかそうでないのか、というのは僕の中ではそれほど大きな違いではない感じもするのですが、どうなのでしょう。
出石さん、コメント有難うございました。お言葉どおり下の句は思い切り字余り。自分でもなるべくしないように…、と注意しているのですが、敢えてそのままにしました。

> 短歌は恋愛と結びつき易くて、なんとなくその壁から逃れられな感がある

確かに短歌・俳句は恋愛絡みのものが多いです。私も普段口にできない気持ちや思い出を短歌にぶつけてしまう性分です。
31文字に自分の気持ちを凝縮できてカタチになるのが嬉しい。すみません、論ではなく自分の思いになりまして。
出石さん、コメントありがとうございました。
「思い出」が「これだけ」のつもりでしたが、
第三者的立場から読むと、どこにかかるか分かりませんよね。
なるほどです。

短歌とは何でしょう…
私の中で短歌は、自分の感情や気持ちを表現する手段の一つですが、
同時に、このような場に出すからには、
読み手が何か感じ取ることが出来る作品であるべきである、
と私は思っています。
万人に同じ想いを感じてもらう…というのは本当に難しいことだと思いますが、
少しその歌を読み込んだ人が「ああ、なるほど」と思える、
そんな短歌が作れたらいいなぁ…と思っています。
理想論ですけれど。

分かったような口を利き、申し訳ありません。
ありがとうございました。
選歌と評、おつかれさまでした。
短歌へのコメント、ありがとうございました。

数学の方眼ノートを数式で埋める作業が
梱包材のプチプチシート(正式名称ではないと思いますが)をプチプチつぶしていくようだ、というようなことを詠みたかったのですが……。全く違いますね。

そうそう、みにごんさんの歌で我が子の小学時代を思い出しました。
ランドセルごと溝に落として教科書もノートもアイロンかけましたっけ。

楽しませていただきました。
ありがとうございました。
辻さん

matsuさんの歌とは歌の主体が違うので全く異なる映像が僕には浮かびました。matsuさんのはお茶目で、辻さんのは綺麗に。

> 五音七音の組み合わせは日本語の話し手なら心地よく感じる
本当にそうなのでしょうか。童謡とかは確かに七五調が多いですが。今の日本人にとって七五調の文章は型にはまりすぎていると感じてしまうのでは無かろうかと思います。

七五調だと口ずさむのが楽だったり憶えるのが楽だったりはすると思います。


カー・イーブンさん

最近僕がぼんやりと思っていたことに、カー・イーブンさんの歌の内容が入り込んだと云うか、響いたと云うかそんな感じです。

「化学反応式」に代表されるような科学が使う言葉は、世界を編む言葉と云うか、キリスト教で考えると神の言葉そのもので、歌の主体が「式」を「ふたりの」ものとして「書き足した」ことはある意味小さな造物主的な行為のようだと思いました。そう思うと、この歌は単純に恋愛の歌ではなくて何となく、自分と世界の関係の秘密を表現しているようで、良いと思いました。

友人の評は厳しいです。でも、歌にふれない友人の多くは歌を詠んでいると云うだけで「すごい」と云ってくれたり「へー」と感心してくれます。それよりも、「わからない」と返してくれる方が、一応理解しようとしてくれたんだと思えて嬉しいです。

短歌を詠むようになって、他人の短歌に対してある意味、寛容になってしまった感があります。「わからない」のなら「わからない」とちゃんと云えれば良いのですが。「わかったつもり」に甘んじてしまう自分がいます。


みやまこさん

僕は破調へのネガティブな先入観があるのでつい違和感を感じてしまいます。

でも、字余りさせたいときってありますよね。何となく自分の勢いが余ってと云うか、定型におさまらない何かをそのまま表現したいという。それは、ある意味、「定型」への違和感なのかも知れません。

> 確かに短歌・俳句は恋愛絡みのものが多いです。私も普段口にできない気持ちや思い出を短歌にぶつけてしまう性分です。
僕も普段の歌の多くは恋愛関連のものです。しかし、恋愛の概念も具体的な行動も自分の中ではとても個別的な物だと感じてしまいますが、おそらく誰も似たり寄ったりだと思うのですね。

歌を詠む動機に因るとは思うのですが、恋愛についての歌は他の人の歌と差違をつけるのがとても難しいと思うのです。歌を詠む行為が自分の中で完結できるのなら、差違をつける必要は無いわけですが。

> 31文字に自分の気持ちを凝縮できてカタチになるのが嬉しい。
それは、僕もそう思います。時には、31文字に凝縮させるのが苦しいときもありますが。


Saekoさん

「ノートの端」に書いた「これだけで」「会話」が成立していたのだなぁ…(詠嘆)。と云う読みをしてしまいました。

僕の読みは文法的に間違っているかも知れません。それは兎も角として、歌の読みは開かれている方が良いのか閉じられている方が良いのか考えさせられました。しかし、詠み手の思いはおそらく一つ。とすれば閉じられている方が良いのか。でも、言葉遊びとして複数の読みがあると云うのも面白いし…。うーん。難しいです。

> 万人に同じ想いを感じてもらう…というのは本当に難しいことだと思いますが、
> 少しその歌を読み込んだ人が「ああ、なるほど」と思える、
> そんな短歌が作れたらいいなぁ…と思っています。
万人に理解して欲しい。僕はその一方で、わかる人だけわかって欲しいと云う思いもあります。そこら辺、ジレンマを感じます。あるいは、「理解」されたいのではなく、歌を「愛」されたいのかも。


ふれどりっくさん

「君」とあると、何となしに「思い人」のことを指していると考えてしまうので、勘違いしてしまいました。
几帳面にノートをとる様への視線と云ったところでしょうか。
出石正比古さん、コメントありがとうございました。

「彼女との交換ノートは途中から僕の字ばかり」
まではすんなりイメージが浮かんで言葉にもできたのです、でも、結句のよい言葉が浮かびませんでしたので、あとで改作しようと「そのまま終わる」としましたが、実は直すことを忘れてました^^;

交換ノートとか交換日記をすると、文字って写りますよね、私、丸文字なんですけど、間違いなくそれが理由です、本当はそんな話の明るい短歌にしたかったです(笑)。
天国ななおさん。

交換ノートとか交換日記ってしたこと無いです。どんなものなのだろう。僕にとっては妄想上の産物です。

「明るい短歌」って良いですね。ねらわずに、わざとらしい感も出さずに「明るい短歌」を読めるようになりたいです。しかし、暗い短歌、悲しい短歌の方が何故か詠みやすいです。


テキーラさん

どうでしょう。穂村弘さんが人に与えるネガティブな感情を起こす歌について論じてらっしゃったのを読んだ憶えがあります。しかし難しいですね。どんな歌を詠んでも、誰もがネガティブに受け取らないと云う保証は無いのですから。
出石さん、またまたコメント有難うございます。

> 恋愛についての歌は他の人の歌と差違をつけるのがとても難しいと思うのです。

本当にそう思います。100人のひとそれぞれの恋愛はその人のものなので、公に発表することもコメントすることも難しい…
そして、Saekoさんの、

> 私の中で短歌は、自分の感情や気持ちを表現する手段の一つですが、
> 同時に、このような場に出すからには、
> 読み手が何か感じ取ることが出来る作品であるべきである、
> と私は思っています。

のコメントにハッとしました。
そう、人に読んでもらうためには、ただ気持ちをぶつけたものを出してはダメですね。
それなら日記を公開してるのと一緒ですから。
ネットに書き込むということはとても気軽にできてしまうことなので、
もう少し自分の意識をきちんとしないといけないな、と思いました。

ログインすると、残り8件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

短歌点 更新情報

短歌点のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング