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Kaien 自閉症の長所を活かす企業コミュのデンマークに行ってきました

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先週はデンマークに行ってきました。Specialisterne社などを尋ねました。以下、Twitterに書いた感想文です。

なお、Twitterは http://twitter.com/KaienJp です。mixiより圧倒的にアップデイトの頻度が高いですので、ぜひこちらをフォローしてください。

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Kaienデンマーク訪問記 厚労省モデル事業を行うNTTデータだいち社のデンマーク視察を、当方がコーディネートする形で参加。このため細かなやり取りはお伝えできませんが、視察期間中に鈴木が現地で感じたことをいくつかお伝えします

訪問先 Specialisterne社(http://bit.ly/aSRgWH ) Center for Autisme(http://bit.ly/cngjQm ) 日欧文化交流学院

感想? 広く国民の理解に支えられデンマークの福祉は手厚く使いやすい制度が多いという印象 (例、時給2000円超の最低賃金、パートタイム労働者への政府による賃金補填など) http://bit.ly/dicNpJ

感想? 成年自閉症者のための特性診断・就業訓練は、民間の力を使い分厚く整備されていた (例:自閉症の若者が3年間無料で職業・社会訓練が受けられる制度、当該訓練請負業者は一人月約30万円が政府から支給される等)

感想? アスペルガー、高機能自閉症等の成人が苦しむのは2次障害のケースが多い。したがってこれらへの対応がキーになる所は米・日・欧と共通と感じた (例:不安、鬱、自傷、攻撃性、ADHD、OCDなど)
【追記】「自閉症の成人が苦しむのは2次障害のケースが多い」と書きましたが、自閉症から生じる2次障害という意でなく、自閉症と重複するという意で使いました。ADHDが例に含まれていたことについてご質問がありましたので以上追記します

感想? Specialisterne社は政府の助成制度をうまく活用。日米等では北欧レベルの社会福祉制度は近未来的には望めないため、より政府に頼らない形でビジネスモデルを構築する必要性を感じた

感想? 親へのカウンセリングやネットワーキングの重要性を感じた。息子・娘が診断されたときに親の理解・姿勢は子の発達に大きく影響を与えるほか、Specialisterne的なモデルを回すためには親のネットワークでビジネスチャンスを探していく仕掛けが必要

感想? デンマークでは「支援」や「弱み・障害」という言葉は全く聞かず、本人がどんな「助け」を必要としているか、という考えが貫かれていました。これまで日本の現場で使われる「支援者」や「障害者」という言葉に違和感を覚えていたのですが、今回の旅でその理由が腑に落ちました

感想? 「何がやりたいの」という問いの重要さ。デンマークの自閉症研究のリーダーは、各人がどういう仕事をしたいかを引き出すことに注力していました。現場では「この人はこういう障害特性があるからこの仕事しか出来ない」という考え方についつい陥りがちですが、自主性はやはり重要ですね。

感想? 発達障害は便利だが簡略化しすぎた概念だと再認識しました。デンマークでは(米国でも)発達障害という言葉はほとんど使いません。例えば発達障害に含まれる自閉症とディスレクシアでは症状は全く違うからです。発達障害という言葉を聞くたびに、定義が甘く、気持ち悪い感じがします(感想終)

コメント(2)

去年デンマークにしばらく住んでいたNPOトマティスと言う所の者です。

素晴らしいまとめありがとうございます。とても勉強になりました。
発達障害は大きすぎる袋ですね、やはり細かく分けて行かないと特別支援学校も大変な事になっている所もあるようです。
本人が何をやりたいか、本当にそこに尽きます。それを聞き出すシステム、そしてそれのできる所のデータベース。トラブルのある子どもも無い子どももまったく同じです。

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