イーグルスファンコミュのデーブ大久保コラム「三木新監督の掲げる走塁改革が浸透している楽天は強いですよ」

楽天イーグルス「奇跡の一本松球場」がお披露目　岩手・陸前高田市に完成

https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/00003093.html
楽天は８日、岩手・陸前高田市内の「高田松原運動公園第一野球場」が、
新愛称「楽天イーグルス　奇跡の一本松球場」として完成し、記念式典が行われたと
発表した。

同球場は、東日本大震災で津波の被害を受けた陸前高田市の沿岸部に、新たに整備された。

今後は、市内の野球愛好家、スポーツ少年団、部活動、公式大会の誘致などに
活用するという。

収容人数は、４４９９人（約４５００人）。両翼は９９メートル、中堅１２２メートル。

デーブ大久保コラム
「三木新監督の掲げる走塁改革が浸透している楽天は強いですよ」

スタメン9人中4人が移籍してきた選手のときもあります。いい選手がそろっています。
現在パ・リーグ2位につけている楽天です(7月30日現在)。
チーム打率は.269で、猛打の西武やソフトバンクよりもいいんですよ。

7月26日のオリックス戦(楽天生命パーク)で、オリックスの山本由伸が3回まで
素晴らしいピッチングをし、これは完封されるな、と思っていたらいつのまにか
対応し、同点に追いつき、最後は逆転しました(5対4)。

今季ロッテから加入した野球を知っている鈴木大地もうまく機能しています。
二番に鈴木大が入り、主軸の浅村栄斗、ロメロ、ブラッシュ。
ここに茂木栄五郎や島内宏明などの生え抜きが加わり、層の厚い打線になりました。

この打線ならブラッシュは打率.250、30本塁打で十分です。そしてオリックス時代に、
少しのことでも痛い、痛いと言っていたロメロですが、
移籍1年目はこのまま頑張ると思います。
この後、ロメロがフラフラする可能性もありますが、そこは石井一久GMがいますから
大丈夫でしょう。

メジャーも経験し、いろいろな言葉や知識を持っているGMなので問題ありません。
それよりもよくこれだけの戦力を補強したなあ、とあらためて感心します。
そこに三木肇新監督のイズムが浸透しています。

つまり、かなり走塁を重視したチーム作りをしています。
昨季の平石(平石洋介現ソフトバンクコーチ)監督は、まったく走らせなかった。
グリーンライトのサインもなかったのでは思うくらいです。
これは多分、私が監督を務めていたときに、当時コーチだった平石が、
私を反面教師にしていたからだと思います。
当時は打てる打者がいなかったので、走塁や盗塁で打開策を打ち出したのですが、
かなりの確率で失敗していました。

それを見ていたのでしょう。盗塁は失敗すると、チームの勢いが落ちます。
それを打開するには打力があること。
今の楽天にはこれがあるのです。つまりその打力と三木監督の走塁重視の戦略が
うまくミックスされているのだと思いますね。

今年の楽天のサインはかなり複雑です。
これは三木監督が二軍監督のときからやっていることでしょう。
昨季一軍で三塁コーチを務めた笘篠誠治さんが一塁へ、
そして塩川達也が二軍から昇格して三塁コーチを務めていますが、
それも三木野球の神髄と複雑なサインを理解し、体現できるからです。

私からしたら、強くてスキのなかったヤクルト時代の野球を見ているようです。
今年の楽天は強い。しかしシーズンでは負けが続くこともあります。
そのときに首脳陣が慌てて、いつもと違うオーダーを組んだときに、
チーム力は落ちていきます。今の選手たちの実力は十分あります。
彼らを信じ、三木監督がいつもと変わりない自分でいられれば、
楽天はいいシーズンになると思いますね。