イーグルスファンコミュの天、勝率５割復帰　４位浮上 緊急先発戸村が５回１失点で４勝目

【２０日の予告先発】巨人・マイコラスＶＳ中日・バルデス


◇セ・リーグ

巨人・マイコラス―中日・バルデス（東京Ｄ）

ＤｅＮＡ・山口―広島・ジョンソン（横浜）

阪神・メッセンジャー―ヤクルト・石川（甲子園）


◇パ・リーグ

ロッテ・チェン―楽天・美馬（ＱＶＣマリン）

オリックス・山崎福―西武・十亀（ほっと神戸）

ソフトバンク・寺原―日本ハム・武田勝（ヤフオクＤ）



美馬、チーム故障者続出…勝って状況好転だ


２０日先発する美馬が１９日、登板前日練習を行った。弱い雨が降る中、ランニングやキャッチボール

で汗を流した。

この日の予告先発だった辛島が左背中痛のため登板を回避、正捕手の嶋が左肋骨（ろっこつ）を

骨折し登録を抹消されるなど故障者が続出している。嫌な流れが続いているため「こういうチーム状況

なんで何とか試合を作って、勝ちゲームにしたい」と状況が好転するような投球を見せたいと

意気込んだ。



辛島、背中の痛みで先発回避　戸村が緊急登板

辛島が背中の痛みを訴え、予定されていた１９日のロッテ戦（ＱＶＣマリン）の先発登板を

回避した。

代わりに戸村が登板する。辛島は病院には行かず、次回登板は今後の患部の状態を見て決める。

　
大久保監督は「戸村には“お前で行くよ”と話したら“はい”と力強い返事してくれた」と話した。




辛島、左背中痛で登板回避　代役は戸村


楽天は予告先発の辛島が左背中痛のため登板を回避すると発表した。代役として戸村が先発する。

辛島は１９日朝の起床時に痛みを訴え、回復の兆しがないために回避となった。

芹田強コンディショニング部部長は「痛みを回復させる処置を行ったが、変わらず、投球させるのは

厳しいという判断となった。首の寝違えがあるが、それが背中に現れたという状態」と説明。

登録は抹消せずに、チームに同行しながら様子を見ることとなった。


楽天、勝率５割復帰　緊急先発戸村が５回１失点で４勝目

パ・リーグ 楽天２―１ロッテ （6月19日 ＱＶＣ）


楽天が逃げ切ってロッテに勝利。同カード４連勝を飾って勝率５割に復帰した。

３回、１死から安打と四球で一、二塁とした楽天は藤田の左中間を割る２点適時二塁打で先制。

この序盤のリードを５投手のリレーで守り切った。

先発は辛島が予定されていたが、背中の痛みを訴え登板を回避。代わりに戸村が緊急登板し、

５回６安打１失点と好投を見せて４勝目を手にした。６回からは青山、レイ、クルーズと継投し、

９回は松井裕が試合を締めて１７セーブ目をマーク。


楽天５割復帰で４位浮上


楽天は３回、藤田が左中間への２点適時二塁打を放ち先制した。

楽天は背中痛の辛島に代わって急きょ先発した戸村が５回を被安打６の１失点と好投。

６回から継投に入った。

ピンチでも要所を締めた楽天が逃げ切り勝ち。勝率５割に復帰し４位に浮上。



戸村が救った　代役先発で４勝目「粘れた」


楽天がロッテを「一致団結」の野球で下して単独４位となり、勝率５割に復帰した。

辛島の負傷で急きょ先発となった戸村健次投手（２７）が、５回を６安打１失点の好投。

初回から１４０キロ台後半の直球で飛ばし、先発の仕事を果たして救援陣にマウンドを託した。

６回以降は青山、レイ、クルーズとつなぎ、最後は守護神の松井裕が締めくくった。

今季４勝目を挙げた戸村は「とにかく試合をつくろうと、しっかり投げました。ランナーを出してからも

粘れた。抑えをやらせてもらった経験が生きました」と振り返った。


戸村、緊急登板も５回１失点４勝！

楽天が競り勝ち、４月２８日以来の勝率５割に復帰した。３回に藤田の２点二塁打で先制し、

５投手の継投で逃げ切った。

辛島の故障により急きょ先発した戸村が５回１失点で４勝目。松井裕が１７セーブ目を挙げた。


戸村選手　ヒーローインタビュー


記者：5月10日以来、久しぶりの先発のマウンドだったと思いますが、どんな心境でしたか。

戸村：自分にとってはチャンスだと思ったので、とにかく一生懸命投げようと思いました。


記者：5回を投げて1失点という内容でした。要所を締めるピッチングだったと思います。

戸村：ランナーが出てから粘れたのが良かったと思います。


記者：先発での今日のピッチングというのは良いアピールになりますね。

戸村：そうですね。これからもしっかりと抑えられるように頑張っていきたいです。


記者：チームとしても、再開後の大事な初戦を勝って、順位も一つ上がりました。これは大きいですね。


戸村：そうですね、これからまた優勝に向かって一戦一戦頑張っていきたいですね。


記者：最後にファンの皆さまへメッセージをお願いします。

戸村：暖かい応援ありがとうございました。また次も抑えられるように頑張ります。



藤田「こういう状況ですし」逆境なんの先制打

藤田が、先制の２点タイムリー二塁打を放った。

３回１死一、二塁から、ロッテ唐川の外角低めチェンジアップを左中間へはじき返した。

「こういう状況ですし、なんとか先制点を取りたいと思っていました。みんなで勝利をつかみ取りに

いきたいです」と、アクシデント続きのチームをバットで盛りたてた。




レイ、中継ぎで役割果たすも「まだ慣れるのには時間がかかる」

レイが今季初めて救援で登板し、７回を無失点にしのいだ。先発でチームの勝ち頭となる

５勝を挙げながら、チーム方針で交流戦後から中継ぎに配置転換。勝ちパターンの一角として、

役割を果たした。

ただし先頭打者に安打を許し、清田の右飛も当たりは強かった。「まだ慣れるのには時間がかかる。

もう少しブルペンでの球数も減らさないと」と課題を挙げた。



嶋ら主力の故障相次ぐ　若手台頭が鍵


東北楽天は主力選手がけがのため相次いで離脱し、苦しい選手起用を迫られている。

最も深刻なのが捕手不足で、支配下登録している５人のうち、主将の嶋と伊志嶺の２人を欠く

非常事態。１９日に再開するリーグ戦を勝ち抜くには、若手の台頭が鍵を握る。

大久保監督は「いるメンバーで戦うしかない」と話し、一致団結して難局を乗り切る覚悟だ。

正捕手の嶋が１３日の中日戦で左肋骨（ろっこつ）を折っていたことが、１７日に判明。

１２日には打撃力を買われて一塁手として出場していた伊志嶺が右太もも内側を痛めた。

２人とも全治４〜６週間と診断され、前半戦の復帰は絶望的となった。


首脳陣は１４日に小山桂を急きょ出場選手登録し、さらに高卒３年目の下妻を昇格させる方針。

捕手はこれ以上の離脱は許されない厳しい状況が続く。


こうした中、奮起を期待されているのが６年目の小関だ。今季はここまで１４試合に出場し、

打率１割７分４厘。嶋に代わって先発マスクをかぶる可能性が高く、「今まで以上に頑張らないと

いけない。バッテリーで（失点）ゼロに抑えられれば負けはない」と力を込める。


内野手では銀次が５月２２日に左すねを痛めて２軍で調整しており、前半戦の復帰は厳しい。

今月中旬には西田が左膝を打撲し、出場選手登録を外れた。

外野手では打率２割７分１厘と好調で４番を任されていた枡田が５月末に右手を骨折し、

全治２〜３カ月と長期離脱を余儀なくされている。打撃不振で５月上旬に２軍落ちした岡島は背中の

張りを訴え、復帰時期の見通しは立っていない。


投手陣では、開幕前に椎間板ヘルニアで全治３カ月と診断されたミコライオの回復が遅れており、

実戦復帰は７月下旬以降にずれ込む見込みだ。大久保監督は「去年も頻繁に入れ替えがあったので、

若い選手も（１軍に）慣れている。全員で戦うことにはスムーズに入れる」と前を向く。



松井、目標はセーブ王！


守護神と呼ばれることの恍惚（こうこつ）と不安、この二つ我にあり―。

今季、ストッパーの大役を担う巨人・沢村、ＤｅＮＡのドラフト１位ルーキー、山崎、楽天・松井裕の

各投手が１７日、スポーツ報知のインタビューに答え、最終回を任される喜びと厳しさ、リフレッシュ法

などを明かした。火消し男たちの生の声、たっぷりとお楽しみ下さい。

プロ２年目にして松井裕は、開幕からストッパーに抜てきされた。これまでの２７登板は１度も救援失敗

がなく、１６セーブと文句なしの数字だ。今季の最終目標を問うと、色紙に黙ってペンを走らせた。

「目標はセーブ王…いや、謙虚に３０セーブにします。１６セーブという数字は、しっかりバックの方が

守ってくれまして、今のところしっかりできていると思う。同点の場面は、１点取られたら相手の勝ち。

気持ち的に引いてはダメだと思っています。そこで相手を圧倒するくらいの気持ちを出してやる―と

いうのを大切にしています」

その投球内容も中身が濃い。３３イニングを投げて、４９奪三振。失点もたった２だが、失点の仕方に

悔しさを抱いていた。

　「失点はホームランを打たれてのものだったので、悔しい部分がある。荻野さん（ロッテ）と畠山さん

（ヤクルト）にソロを打たれての２点。去年はホームランを打たれたことが、シーズンで２本だけだった。

そういうところもあって、（大久保監督は）抑えに指名してくれたのだと思う。特に抑えは大事な場面で、

ホームランは絶対にいけないこと。それだけはなくしていきたい」

沖縄・久米島キャンプ打ち上げ直後の２月１３日、宿舎の大久保監督の部屋に呼ばれた。

先発でフル回転するつもりだったが、その場で直々にリリーフ起用を伝えられた。

「戸惑いはもちろんありました。でも先輩方と話をして、何日かしたある時、急にスイッチが入った

ように、しっかり気持ちを切り替えられた」

葛藤を抱えた左腕のスイッチを押したのは、自主トレをともにし、公私に慕う則本や辛島だった。

「則本さんや辛島さんの『お前ならできる。俺たちの後ろで投げてくれ』という言葉が響きました。

ウィニングボールを先発投手に渡せる瞬間は、一番気持ちいい」

　今季、１年目と比べて制球や変化球の精度が向上した。成長の理由を、このように自己分析する。

「体重移動がしっかり去年よりできるようになっていることと、フォーム的なことで言えば『反動』を

使わず、ブレを少なくしたフォームで投げられていることです」

昨季は軸足をスムーズに使っての体重移動に課題があった。理由は分かっていただけに、オフの

取り組み方が実を結んだ。

「自主トレから、股関節回りを中心にトレーニングしてきた。そのおかげでキャンプの頃から、

できているかも―と成果が実感できていたことは大きかった。長いオフの間にしっかり取り組んで、

目指す感覚が身についた」

精かんな顔つきで野球を語る一方、素顔は１９歳の青年だ。女優の有村架純の大ファンで、

主演映画「ビリギャル」やフジテレビ系連続ドラマ「ようこそ、わが家へ」などチェックを欠かさない。

「リフレッシュとか楽しみは、月９を録画して見ています。『ようこそ、わが家へ』は複雑なストーリーで

面白いです」

オリックス・平井正史（現２軍投手コーチ）が、高卒２年目に２７セーブで最優秀救援投手。

３０セーブ以上をマークすれば、高卒２年目で初の数字だ。

「自分１人の力では、セーブというのはつかない。いろんな方の協力があってできていること。

セーブがつくことに１個ずつ感謝をして、積み上げていって、最終的にそういう位置（セーブ王）に

いられればいいと思っています」



下妻が１軍昇格　嶋に伊志嶺離脱で「チャンス」

下妻が１９日、昨年９月以来２度目の１軍昇格を果たした。

嶋に伊志嶺と離脱者が相次ぎ、チームは深刻な捕手不足。１７日の午後に昇格の電話連絡を受け、

翌１８日から１軍に合流した。

「初めて上がった時は連絡が夜中だったので急いで荷造りをしましたが、今回は心の準備ができた。

こういう状況ですが、自分にとってはチャンスなので思い切りアピールしたい」と意気込んだ。


故障続きで捕手不足　30歳ブルペン捕手・横山が現役復帰

楽天は１９日、横山徹也２軍ブルペン捕手（３０）と育成選手契約を結んだと発表した。背番号は１２５。

楽天は正捕手・嶋が左第７肋骨骨折、伊志嶺は右太腿の肉離れで離脱し、残る捕手は小山桂、小関、

下妻の３人。大久保監督は１軍の捕手を３人体制とする方針のため、２軍でプレーできる捕手は

育成のセゴビアのみとなり、万が一に備えて横山を育成選手として登録することになった。

京都府生まれの横山は、福知山成美高から０２年ドラフト６巡目で近鉄に入団し、０４年オフの分配


ドラフトでオリックスへ。１３年シーズン限りで戦力外となり、昨季は独立リーグ・四国アイランドリーグ

ｐｌｕｓの愛媛でプレーした。

安部井チーム統括本部長は「横山にとってはチャンス。捕手は６人しかいないので、

２月１日のキャンプインから“何かあったときは頼む”と話していた」とコメントした。




＜楽天＞Ｅ番ノート／備える

　正捕手の嶋が打球を受け負傷交代した１３日の中日戦。内野手の岩崎は真っ先にブルペンへ

向かった。「ベンチの選手を見て、自分が行くしかない」。代わって出場した小関に何らかのトラブルが

あった場合に備えての行動だった。


小学５年以来のマスクだったが、福山の球を受けると「捕るだけならいける」。

出番は回ってこなかったものの、大久保監督は「（本人が）できますと言ってくれた」と目を細める。


岩崎は昨季５６試合に出場し、内野の４ポジションのほか、外野も守った。中日時代、当時の落合監督

（男鹿市出身）の「走塁でも守備でも打撃でも誰にも負けないものを持っている選手を使う」

という言葉に発奮。「自分には守備や小技しかない」と、どこでも守れる持ち味に磨きを掛けた。


１軍の試合がなかった１６日は２軍ヤクルト戦（コボスタ宮城）に出場し、二塁、一塁、遊撃に入った。

「さすがに投手はできないが、やれと言われれば、どこでも守る準備はしている」

長いペナントレースを戦う上で、頼もしい戦力であることは間違いない。