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スープカリー・gopのアナグラコミュのカレー話7.。

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今日は雨が降っていたので本屋めぐりはあきらめ、現在、芋焼酎を飲みながら、カレー話でも書こうかなぁと思っているトコロ。
来週こそは旭屋かな。

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サラサラしたカレーを食べたのは、狸小路の「デリー」が最初。
美味かった。
次が「アジャンタ」で、最初食べた時は「??」と思ったのだが、しばらくすると無性に食べたくなり、やがてクセとなる。

当時、スープカレー屋はほんの数えるほどしかなかった。
プルプル、ポレポレ、アジャンタ、マジスパ、らっきょ、木多郎など。

スリ狂にはじめて入った時は驚いた。
「なんにする?」と無愛想なおばちゃんが俺に聞く。
「どこからきた?」というので「西野方面」と答えると「そんならアジャンタさん行けばいいっしょ」と言われる。このユルさ。

ここのカレーはどこの店よりもスパイスの香りが高く、鮮烈だった。
辛さが増すほど旨みも増す、中毒性の高い個性的なカレーだった。
俺はこの店に通い始める。

そして、ある日、いつものように、カウンターでマッシュベジ50スープ大盛りを食っていると、オーナーに「カレー屋、やるかい?」と声をかけられる。
俺はカレーを食いながら「はい。やります」と答え、そして履歴書も出さないまま、カレー屋への道を歩き始めることになるのだ。

実際は、働き始めるまで少しタイムラグがあり、多分俺のテストをしようとしたのではないかと思うが、ある日「タイカレーの試作をしたいので、JICA(国際協力事業団)に来てくれと言われ、行ったのだが、そこには「世界人類の夕べ」とかいう横断幕がかかっており、いろいろな国の人々の集う中、俺はケニヤの人がウガリ(トウモロコシの粉を練って作る主食)を作っている横で、訳のわからないままタイ人の料理の助手をやった。
そして、めでたくテストには合格したようである。

朝7時過ぎから仕込みに入り、2時にあがって、スパイスの香りを漂わせながら広告代理店に仕事に行く。

当時のスリ狂はスープをとっておらず、チキンのダシとスパイスのみで勝負していた。
強烈な辛さと、淡いけれども後味に甘みを残す、タマネギとチキンの旨みが特徴だった。

この頃からスープカレーに人気が出始めメディアが「スープカレーが広まってきたのは、札幌ラーメンがあるからだ」などという根拠のない話を広め始める。
ダシを強くすればスパイスの香りや旨みは引っ込んでしまう。
カレーの命は、スープではなくスパイスだ。
俺から言わせれば、全く違う料理だ。

しかし、時代は徐々に「旨み」を求め始め、数年後、スリ狂グループもスープをとる事になり、旨みとスパイス感のバランスを求めていくようになる。
そして、クセの強いスープは、以前よりも食べやすいものへと変わっていく。

個性的な店だったからなのか、個性的なお客さんが多かった。
真夏には、窓もクーラーも扇風機すらもなく、40度以上の店内で、激混みの中、汗だくで毎日カレーを食いに来るサラリーマン。

出勤前のすすきののおねーちゃん達。

チンピラではなく、ホンモノのヤクザ屋さん。

ヤクザといっても別に怖いことはなく(凄い目つきをしているのだが)、ラッシーにガムシロップを大量に入れ、激甘にして飲んでたりする。

こんな会話もある。
「ヤクザって普段何食べてんすか?」
「ん?いや、納豆とか」
「へー!ヤクザも納豆食べるんスか!」


そして、俺は階段をまた一段上がることになる。
「来月からスープを作ってもらう」
俺は震え上がった。
もともと、好きなカレーが毎日食えるし、ヒマな時期は1ヶ月も店を閉めて外国へ行けたりするから働き始めたのだ。
しかも、当時のスリ狂といえば、全国に名の知れたビッグネームなのだ。
味が同じでも、作り手が変わっただけで「味が落ちた」と言われるこの業界、凄いプレッシャーの中、頑張って作ったのだが、特に何ということもなく、拍子抜けし、少し慢心する。
しかし、当時の俺は何もわかっていなかったのだ。
カレーという食べ物の、ほんの上っ面しか見えていなかった。
これが後に俺を苦しめ、カレー人生を加速していく原動力にもなる。


次の事業展開として、タイ料理も出す店をやりたい、ということで、いろいろ試作をし、実際にタイへ行き、いろいろ学ぶ。
日本人のだれも来ないようなド田舎の民家に泊めてもらい、コンクリートのたたきの上にゴザをひいて2泊し、体がガタガタになったりする。

帰国すると、店の名物だったママが車にはねられ、下半身不随という大変な事故にあっていた。
それで、中の島にアジアンスパイスという、バリアフリーの.店舗兼住宅を作り、
俺はその店にカレーを作りに行くことになる。

この店での経験は、困難を乗り越えていろいろ勉強になったこと、未だに心にナイフが刺さったままのことなど生涯忘れられないくらいいろいろあり、それでもその経験があったからこそ今の俺があるのだといえるほど貴重な時間だった。

次回はアジスパ編。
こんな感じでどうすかねー?おもしろいのかなぁ?
でも、作り手のルーツがわかると言うのも、一部の人にとっては興味深いことかもしれませんね。

珍しく涼しくて過ごし易い7月17日。




コメント(10)

自伝ですね、
同時にスープカレーの歴史がわかりますね。
続きが早く読みたいです、楽しみです。
お!二人ともマジ!?
なんかそういわれると張り切って書きたくなるなー。
キミら俺の性格を熟知してますな(笑)。
んじゃ、次はアジアンスパイス編、お楽しみにね!
男ウケがいいですな!
たまにはいいか(笑)。
次回から、本格的にカレーにのめりこんでいきます。
初めてスリ狂行ったとき。
忘れもしない。「ここじゃね?」って指差したのはスパイスの匂いがする方向だったな。
そして駐車場の場所聞いて店から出てきたGreenちゃんに「スパイス臭い!!」と暴言(笑)はいたっけ。
ブームになったって、そんなカレー屋は少ないと思うよ。

次作、期待してます。
わっはっは!そんなことがあったんだ!
てか、やはり男ウケがいいな(笑)。
今の店では換気がいいので、スリ狂よりも香りがつかないけれど、スパイスの量自体はずっと多いので、俺は年中スパイシー。
うう、明日の朝は、店までバスだ。
山の手高校の生徒に「カレーのにおいがする」と言われるに違いない。
いやあ おもろいっすよ

人の歴史っていいですよ。 まさに生きてる証ですからね。
次は長篠の戦い編ですか?
恐らくこの頃に私と再会したんですよね?
マジでびっくりしましたよ。
だって、見覚えある人がカレーを・・・(笑

確か、あの頃の私は5番で汗だくになっていたと思います。
それが今では50番と人並み(?)を好むようになりましたが・・・

スープカレーが美味いと思ったのは
実は花車(今はもう無い西町の方)で
なんとなく食べたのがきっかけです。

それまでは実家近所のサボイですら
「なんじゃこりゃ?」
と思っていましたから(笑

で、スープカレーを頻繁に食べるきっかけになったのが
sinさんがいた頃のスリ狂なんですよ。
そしていつの間にか
夏バテもしなくなり
二日酔い明けの定番となり・・・

あぁ、懐かしいですね。
あ、そうそう来月13日の昼に行くと思います。ハイ。
ひげおやぢさん
そうですかー!てか、マジ男ウケいいや!
次はマウマウ団の乱。お楽しみに!

acidrain
俺は最初15番だったけど、もう辛くて辛くて。
なつかしーなー。
結構昔のお客ちゃんが知らないで突然店に来て、おおお!と常連さんになったりしています。こんなとこにいたの?って言われる(笑)。

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