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火星は美女でいっぱいコミュの「金星の独裁者 E.R.バロウズ著」

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国王の配下は皆動く死体というイヤな国に捕まっていた
ドゥーアーレーを救い出した僕らのカースン。
しかしながら死者の国にいたというだけで死刑を宣告され
た王女ドゥーアーレーを連れて逃げ出したその後から話は
始まる。手のひらを返した様に王女の「王家の掟」ガード
は失せ、一気にラブラブ状態だ!
でもそんな幸福は運命の女神が許さない。
読者はキミの受難を待っているのだ!
飛行艇で夕食の狩りをして、地上での屠殺作業中、油断した
隙に女傑民族に取り囲まれるカースン。
(いいぞ!今回も冒頭から絶好調の出だしだ!)
当然のごとくドゥーアーレーはさらわれてしまう。
袋叩きにあい、気を失って倒れただけのカースンを死んだ
ものと勝手に勘違いして、去っていく女傑民族軍団。
(死亡は確認しろよ!)
その後、彼らの元になんとか忍び込み、ドゥーアーレーを
取り戻して逃げだし、一件落着と思うのもつかの間、たま
たま眼下にあった都市に近づき、戦争中なのに近づいていく
二人の乗った飛行艇。友好的に手を振ってもらい、声援を
受けたからと都市へ好感を持つ。
(実に迂闊だ!この簡単に人を信用するおかげで次巻で
ひどい目にあうが)
 ひょんな事から町はずれで拾ったVIPを再度都市に送り
届け、大歓迎された彼らは都市コルヴァの市民となる。
しかし、安心したのもつかの間、美女のドゥーアーレーを
なんとかカースンからぶんどって妃にしようと企んだ王は
彼を軍の隊長に抜擢し、単独の秘密任務を命じる。
(何で王のクセに妃の一人もいないんだ?)
そんな思惑はつゆ知らず、任務をはたすべく意気揚々とカー
スンは独裁者の都市に潜入していくが、それは仕組まれた
罠へと自ら飛び込む事であるのを彼は知らなかった・・・
(アレ?いきなり真面目な展開じゃないか・・・)

 作者が本作品執筆の時代(1939年!)に存在していた
「ナチス」をモデルにした独裁者と軍隊が登場する。
彼らを滑稽に書き下ろすことで批評していたのかもしれない。
そんな背景があるせいか、これまでの単純明快な冒険脱出劇
から一転して、使命を帯びて敵の都市内に潜入する主人公の
活躍が描かれ、疑惑と陰謀と波乱渦巻く緊迫感あふれる展開
が繰り広げられる。ヒロインは連れてかないのかよ〜。
ちっ!とか思っていたら、見知らぬ国で難儀する主人公の前
に謎の友好的美女がいきなり登場する辺り、作者は実に心得
ている。
エライ。

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