ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

経営戦略 Strategic Managementコミュのケーススタディ分析?:アリアハンの武器製造業者

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
以下のケーススタディを好きなように分析してみてください。


  ドラゴンクエストIIIに登場する城下町、アリアハン。そこの武器屋では以下の商品が売られている。

【表1】
〜武器屋〜  定価  攻撃力  仕入先
ひのきのぼう 5   2   アリアハン、ロマリア
こんぼう   30   7   アリアハン、レーベ、ロマリア
どうのつるぎ 100 12  ロマリア

  あなたはアリアハンの武器製造業者。アリアハンの武器屋にひのきのぼうとこんぼうを卸している。隣町レーベにも武器製造業者が存在しており、そこではこんぼうとどうのつるぎが製造され、アリアハンの武器屋に卸されている。この武器屋はひのきのぼう、こんぼう、どうのつるぎのすべてを隣国ロマリアの武器製造業者からも仕入れている。【表1参照】
  ひのきのぼうとこんぼうを製造するための木材はレーベの町の木材屋から、グリップに巻く布はアリアハンの布業者から仕入れている。ロマリアにはそれらの業者がいないので、ロマリアの製造業者もこの2社から木材を仕入れている。現在、あなたの商品の売り先はこのアリアハンの武器屋1件である。ただし、レーベにもロマリアにも武器屋は存在している。なお、それぞれの製造費は【表2】の通りである。

【表2】
〜アリアハン〜 定価  卸値  製造原価 利益
ひのきのぼう  5    3   1     2
こんぼう    30  20  10    10

〜レーベ〜   定価  卸値  製造原価 利益
こんぼう    30  20  10    10
どうのつるぎ  100 70  60     10

〜ロマリア〜  定価  卸値  製造原価 利益
ひのきのぼう  5   3   2     1
こんぼう    30  20  10    10
どうのつるぎ  100 70  50    20

  アリアハン近隣のモンスターの数の減少から、武器への需要は下がってきている。ただし、存在するモンスターの種類が変わってきており、スライムやおおからすといった比較的弱小なモンスターの数が減り、おおありくいやじんめんちょうといったワンランク上のモンスターがアリアハンの近くを徘徊するようになった。つまり、ひのきのぼうやこんぼうでは対処しきれなくなっている。
 レーベの町の近くにある岬の洞窟から銅が採掘されている。現在、その90%近くがロマリアへ輸出されている。

コメント(5)

『つまり、ひのきのぼうやこんぼうでは対処しきれなくなっている。 』
⇒こちらの観点から、新市場開拓という意思決定をします。

具体的施策として
『ブロンズナイフ、銅の剣の開発』を目指します。

1)以下を想定していきます
『レーベの町の近くにある岬の洞窟から銅が採掘されている。現在、その90%近くがロマリアへ輸出されている。』
⇒銅素材の購入(買付)
ブロンズナイフ1本につき20G
銅の剣1本につき40G

銅の熱加工機械購入:12000G(耐用年数20年)
レーベ(またはロマリア)から武器職人のヘッドハンティング
(銅の熱加工技術の購入)
報酬:銅の剣1本につき20G
   ブロンズナイフ1本につき50G

それぞれ月100本製造すると
∴製造原価は
銅の剣6250G(@62.5円)
ブロンズナイフ7250G(@72.5円)

卸価格を
銅の剣70G
ブロンズナイフ100G(小売価格120G・攻撃10)
とします。


かなり仮定をおいてますが、村人が扱いやすい武器の製造によって新しい需要がうまれるのではと思います。

*かなり強引な原価計算をしてますが、明らかなミス以外は目をつむってください。
武器だけでなく農具等に多角化をするのがいいんじゃない?
このケーススタディ、単純そうに見えて実は多くの戦略的な分析要因を含んでいます。「経営戦略論基本講座」に紹介されているポーターのフレームワークを少しでも応用してもらえれば…というのが狙いでした。つまり、
1.「5つの力分析」
2.「包括的競争戦略」
の2つです。参考分析例です。

【アリアハン武器製造産業の「5つの力分析」】
この産業において重要な「力」は「供給者」「買い手」「ライバル」です。なぜなら、「新規参入者」の脅威は比較的少ないと思われます。モンスターの数が減少しているというのが第一の理由です。成長している産業とは言えませんから。「代替品」の脅威も低いはずです。対象の産業は武器製造業です。モンスターを倒すというのが目的の「代替品」となると罠であったり、ガイド業者、安全に移動したいということが目的の「代替品」であれば、乗り物産業などが代替可能性を秘めています。しかし、ケース上、そのような事実は書かれておりません。
 さて、では「供給者」の交渉力はどうでしょうか?高いといえますね。ここで説明されているのはレーベの町の木材業者、アリアハンの布業者と銅採掘業者の3者です。どの供給業者も1社独占の状態です。それに対して買い手側(武器製造業者)は3者あります。価格交渉では非常に不利であると思われます。彼らにとって、あなたに売るのと、他のライバルに売る場合で違いはありませんから。少しでも高く買ってくれるほうに売るはずです。
 では、「買い手」はどうでしょう?上記の論点から推察すれば、その交渉力は均衡していますね。武器製造業者も武器販売業者もお互い3者同士です。ただしこの場合、取扱商品等の違いも考慮する必要があります。あなたはひのきのぼうとこんぼうしか作っていません。すなわち、レーベの町ではひのきのぼうの取引が出来ないというのが現状です。ロマリアの製造業者が3種全ての武器を製造しているだけあって、あなたは苦しい位置に立たされています。
 「ライバル」の脅威も高いですね。特にロマリアの製造業者はどうのつるぎの製造を独占しています。銅の産出量の9割を抑えられていることからそのことが推察されます。そして、現在の市場ではどうのつるぎ程度の攻撃力が求められています。生息するモンスターの種類が変わってきているからです。

【アリアハン武器製造業者の「競争戦略分析」】
 そんな産業状態の中、現在のあなたの戦略は?競争戦略の見地にたって考察すると、ひのきのぼうについては「コストリーダーシップ」戦略を実行しているようです。ひのきのぼうを作っているのが、あなたを含めて2社ですが、製造原価を何らかの方法で低くしていることで、ロマリアのライバルに対してユニット単位での利益率が勝っています。それに対してこんぼうですが、「完全競争状態」のようです。こんぼうを製造している3者すべてが同じ状態でこんぼうを製造し、販売しています。銅の剣においてはロマリアが「コストリーダー」です。こうして分析してみますと、あなたはひのきのぼうで、ロマリアは銅の剣で優位な立場を築き、こんぼうにおいては完全に均衡状態のようです。

【アリアハン武器製造業者の「今後の戦略」】
 では、あなたに残された道は?色々な手立てが考えられますが、ひのきのぼう製造は現状維持で良いのではないでしょうか?製造工程や生産方式にはいつも目を光らせて、「コストリーダー」の地位をキープしたいものです。そして、こんぼう製造に少し力を注いでもいいかもしれません。完全競争を遺脱するというわけです。例えば、製造コストを下げる努力をし「コストリーダー」を目指すか、もしくはこんぼうに付加価値を加え、他のこんぼうとの「差別化」を図ります。すなわち、攻撃力を7から10近くまで上げる努力をし、プレミアムとして、価格を100ゴールドくらいまで引き上げます。この「差別化戦略」はどうのつるぎの対抗馬ともなるはずです。50ゴールドで攻撃力が10の新こんぼうであれば、100ゴールドで攻撃力12のどうのつるぎのシェアも奪えるかもしれません。
どうのつるぎを製造開始するという方法にはリスクが生じます。どうのつるぎ製造に対するノウハウ、業者関係、そして、原料の調達までもが先行き真っ暗です。その点、こんぼう作りはノウハウもあるし、業者関係、原料も万全です。しんじさんのおっしゃるように、新しい商品の開発(ブロンズナイフ)というのもいいかもしれません。しかしその場合、他国にそのノウハウも商品も存在しているという状況を仮定するならば、貿易の可能性も考慮に入れてみてはどうでしょうか?ただし、この仮定は、「新規参入者」の脅威レベルを上げる分析結果になりますね。外国からの参入の可能性を示唆しているからです。


以上、単純な分析かもしれませんが、実はこのような方法が経営戦略論、もしくは経済学、産業組織論の主体となっているといっても過言ではないような気がします。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

経営戦略 Strategic Management 更新情報

経営戦略 Strategic Managementのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング