会場のコットンクラブは超満員だった。若い子もいるようだが、やはり年配の方が多い。年齢層はかなり高目。黒人の姿も多いが、年配の渋いオッサンが目立った。チャーリーのファン層は広いと実感。 待ちに待ったライブは最新アルバム『Charlie,Last Name Wilson』の収録曲“So Hot”でスタート。男性1人と女性2人、計3人のダンサーが激しく踊る。アンクルチャーリーはしょっぱなからパワー全開!! 若いダンサーと一緒に踊る、踊る。そして、あの歌声。生で聴くと本当に力強い。聞いた話によるとチャーリーは55歳らしいが、歳を感じさせないくらいのパワフルさだ。 そして2曲目の"Asking Questions"ではマイクを女性に見立ててのエロエロな演出。仕舞いにはステージにマイクを押し倒して、腰を振るチャーリー。客席からは女性の黄色い悲鳴が……。そこまでやるかという感じ。でもエロいしぐさのあとに照れている表情が良かった。3曲目はダンサーたちが派手なジャケットと帽子を鏡の前で着替えさせて、オールドスタイルに変身。ギャップ・バンドの"Burn Rubber (Why You Wanna Hurt Me)"へと続いた。
内容的には最新作の『Charlie,Last Name Wilson』をメインにギャップ・バンドの曲を織り交ぜるという構成。個人的には最新作からの“No Words”という曲がとても印象に残った。力強くシャウトするチャーリーの姿に鳥肌が立つ。R・ケリーの作品だけど、彼がどれだけチャーリーを敬愛しているのかがよくわかる一曲である。R・ケリーが歌っている姿も思い浮かぶようだった。 チャーリーは観客をのせるのがとても上手い。ラスト2曲には"You Dropped A Bomb On Me "、"Early In The Morning"というギャップ・バンドの曲でその盛り上がりも最高潮へ。観客とのしつこいくらいのコール&レスポンスは圧巻だった。