ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

全国解離性障害友の会コミュの精神疾患の分類と診断 DSM-IV-TR

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
今日は「解離性障害」のお勉強です。
言葉が専門用語で難しいと思いますが、
皆さん、自分の病気はちゃんと理解しましょうね。
がんばろぉー!

DSM-IV-TRとは、米国精神医学会(APA)によって発行された
Mental Disorders(DSM)の診断と統計のためのマニュアルです。
1952年に初版 (DSM-I) が出されて以降、随時改定され、
現在は第四版用修正版(DSM-IV-TR) となっています。
2010年以降に(DSM-V)の発表が予定されています。
アメリカ合衆国を主に、世界で50万部以上が普及しています。

私が今持っている本は、DSM-IV-TRから抜粋された小冊子です。
DSM-III(1980年)から小冊子化されました。
ようするに解離性障害を分類するための
「定義」が書かれています。

では、ここから「分類と診断の手引き」の中から
「解離性障害」を抜粋掲載致します。


☆解離性障害☆


[ 300.12 解離性健忘(以前は心因性健忘) ]
 Dissociative Amnesia(formerly Psychogenic Amnesia)

A. 優勢な障害は、重要な個人的情報で、通常外傷的またはストレスの強い性質をもつものの想起(思い出す事)が不可能になり、それがあまりにも広範囲にわたるため通常の物忘れでは説明できないような、1つまたはそれ以上のエピソードである。

B. この障害は解離性同一性障害、解離性とん走、外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、または身体化障害の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または神経疾患またはその他の一般身体疾患(例:頭部外傷による健忘性障害)の直接的な生理学的作用によるものでもない。

C. その障害は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。



[ 300.13 解離性とん走(以前は心因性とん走) ]
 Dissociative Fugue(formerly Psychogenic Fugue)

A. 優勢な障害は、予期していないときに突然、家庭または普段の職場から離れて放浪し、過去を想起(思い出す事)することができなくなる。

B. 個人の同一性について混乱している、または新しい同一性を(部分的に、または完全に)装う。

C. この障害は、解離性同一性障害の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない。

D. その障害は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。



[ 300.14 解離性同一性障害(以前は多重人格性障害) ]
 Dissociative Identity Disorder
 (formerly Multiple Personality Disorder)

A. 2つまたはそれ以上の、はっきりと他と区別される同一性またはパーソナリティ(人格)状態の存在(そのおのおのは、環境および自己について知覚し、かかわり、思考する、比較的持続する独自の様式をもっている)。

B. これらの同一性またはパーソナリティ(人格)状態の少なくとも2つが反復的に患者の行動を統制する。

C. 重要な個人的情報の想起(思い出す事)が不能であり、それは普通の物忘れでは説明できないほど強い。

D. この障害は、物質(例:アルコール中毒時のブラックアウトまたは混乱した行動)または他の一般身体疾患(例:複雑部分発作)の直接的な生理学的作用によるものではない。注:子供の場合、その症状が、想像上の遊び仲間または他の空想的遊びに由来するものではない。



[ 300.6 離人症性障害 ]
 Depersonalization Disorder

A. 自分の精神過程または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じる。(例:夢の中にいるように感じる)持続的または反復的な体験。

B. 離人体験の間、現実検討は正常に保たれている。

C. 離人症状は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

D. 離人体験は、統合失調症、パニック障害、急性ストレス障害、または他の解離性障害のような、他の精神疾患の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない。



[ 300.15 特定不能の解離性障害 ]
 Dissociative Disorder Not Otherwise Specified

このカテゴリーは、優勢な特徴が解離性症状(すなわち、意識、記憶、同一性、または環境の知覚について通常は統合されている機能の破綻)で、どの特定の解離性障害の基準も満たさない障害のために入れられている。

1. 臨床症状が解離性同一性障害に類似しているが、その疾患の基準すべてを満たさないもの。例としては、a)2つまたはそれ以上の、はっきりと他と区別されるパーソナリティ(人格)状態が存在していない、または b)重要な個人的情報に関する健忘が生じていない。

2. 成人における現実感喪失で、離人症を伴わないもの。

3. 長期間にわたる強力で威圧的な説得(例:洗脳、思想改造、または人質になっている間の教化)を受けていた人に起こる解離状態。

4. 解離性トランス状態:特定の地域および文化に固有な単一の、または挿話性の意識状態、同一性または記憶の障害、解離性トランスは、直接接している環境に対する認識の狭窄化、常同的行動または動作で、自己の意志の及ぷ範囲を越えていると体験されるものに関するものである。憑依トランスは、個人としてのいつもの同一性感覚が新しい同一性に置き換わるもので、魂、力、神、または他の人の影響を受け常同的な”不随意”運動または健忘を伴うものに関するものであり、おそらくアジアでは最もよくみられる解離性障害である。その例として、アモク(インドネシア)、ビバイナン(インドネシア)、ラター(マレーシア)、ピプロクトック(北極)、アタケ・デ・ネルビオス(ラテン・アメリカ)および憑依(インド)がある。解離性またはトランス障害は、広く受け入れられている集合的文化習慣または宗教行為の正常な一部分ではない。(研究用基準案についてはDSM-�-TRの付録B参照)

5. 一般身体疾患によらない意識の消失、昏迷、または昏睡。

6. ガンサー症候群:質問に対して大ざっぱな応答(例:「2たす2は5」)をすることで、解離性健忘または解離性とん走に伴うものではないもの。


以上です。

医学上の分類はこの他に、
世界保健機関(WHO) によって公表された分類(ICD)があります。
今は第10版で「ICD-10」です。

参考文献:医学書院「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引き

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

全国解離性障害友の会 更新情報

全国解離性障害友の会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング