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全国解離性障害友の会コミュの解離性遁走(とんそう)とは?

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■解離性遁走
解離性遁走とは、何の前触れもなしに突然、目的をもって家から飛び出し(遁走)、その間はそれまでの人生の一部または全部を思い出せないという障害です。

解離性遁走の患者は、自宅や職場から身体的に逃げてしまい、名前、家族、仕事など身分を示す大切なことも忘れてしまいます。新しい同一性や仕事を身につけていることが多いです。解離性遁走の新旧の同一性は、解離性同一障害のそれらのように交代可能なものではありません。

米国では、解離性遁走はおよそ1000人に2人の割合で起こります。戦争、事故、自然災害などを体験した人に多くみられます。

■定義
1。優勢な障害は、予期していないときに突然、家庭または普段の職場から離れて放浪し、過去を想起することができなくなる。

2。個人の同一性について混乱している、または新しい同一性を(部分的に、または完全に)装う。

3。この障害は、解離性同一性障害の経過中にのみ起こるものではなく、物質(例:乱用薬物、投薬)または一般身体疾患(例:側頭葉てんかん)の直接的な生理学的作用によるものでもない。

4。その障害は、臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

■疫学
一般人口における解離性とん走の有病率は0.2%と報告されている。有病率は、戦時中または天災といった非常に強いストレスの強い出来事の時には増加することがある。

■原因
 解離性遁走の原因は解離性健忘の原因に似ています。解離性遁走は詐病(さびょう)と間違えられることがよくあります。いずれも本人が明らかに逃げ出したいと思うような状況で発生する点では似ていますが、解離性遁走は本人の意思とは無関係に起こる障害であり、詐病とは異なります。詐病はわざと病気のふりをすることで(俗にいう「仮病」)、これには自分のしたことへの責任から逃れたい、責任を回避するための言い訳がほしい、危険な仕事の割りあてなど想定される危険に自分の身をさらしたくないといった理由があります。遁走は多くの場合、隠れた願望の充足を表しているように思われます(たとえば、離婚や経済的破滅など極度のストレスからの逃避)。また、遁走が拒絶感や分離感と関連して起こったり、自殺や殺人の衝動から本人を守る役割を果たしていることもあります。

解離性遁走を数回以上起こす人には通常、その背景として解離性同一性障害があります。また、気分障害のある患者や人格障害のある人は、解離性遁走が発症しやすいです。

■臨床的特徴
遁走中患者は、過去の生活や関係を完全に忘れていますが、解離性健忘の患者と違って、自分がすべてを忘れていることに気付いていません。突然もとの自分に戻った時初めて患者は遁走の起こる前のことを思い出しますが、その時には遁走期間自体のことを忘れてしまっています。解離性遁走の患者は平静を保っており、他人から異常な行動をとっていると気付かれません。

■症状と判断
 遁走の期間は数時間の場合もあれば、数週間、数カ月間と続いたり、さらに長期にわたるケースもあります。遁走状態のときは、普段の自己同一性を失ったまま、家族や仕事を残して姿を消してしまいます。遁走期間が短い場合は職場に遅刻して現れたり帰宅が遅くなる程度で済みますが、混乱した状態にあると、医療関係者や当局の目にとまる場合もあります。遁走が数日間かそれ以上続く場合は、自宅から遠く離れた土地へ行き、自分の人生の変化に気づかぬまま、別の自我をもった人間として新しい仕事を始めることがあります。遁走期間中、本人には特に変わった様子はないため、人の注意を引くことはありません。しかし、ある時点で記憶を失っていること(健忘)を自覚し、自己の同一性について混乱を来すこともあります。

遁走期間中にこれといった症状はないことが多く、あったとしても軽い混乱がみられる程度です。しかし、遁走が終わると、抑うつ、不快感、悲嘆、恥じらい、強い葛藤、自殺や攻撃の衝動が起こることがあります。

自己の同一性や過去についての混乱や困惑がみられる場合や、新たな自己同一性または自己同一性の欠如についての葛藤がある場合は、解離性遁走が疑われます。症状を注意深く観察し、記憶喪失の原因や促進因子となる身体的な異常がないか検査した上で診断を下します。心理検査も行います。

遁走前の自分を突然取り戻し、身に覚えのない環境で生活していることに困惑する状況になって初めて、解離性遁走と診断される場合もあります。医師は本人の病歴を検討し、家を離れる前の状況、その後の足取り、新しい生活を確立するまでの状況について情報を収集した上で、さかのぼって診断を下します。

【鑑別診断】
解離性健忘と同じく、一般身体疾患と他の精神障害の両方から鑑別をする必要があります。一般的病歴、身体的診察、臨床検査、精神医学的病歴そして精神機能検査が必要です。また、物質または薬物の直接的な生理学的作用による症状からも区別します。
痴呆やせん妄にみられる徘徊は、目的がなく、複雑で社会的に適応した行動がありません。
複雑部分てんかんは、新しい同一性を見出したりせず、一般に心理的ストレスによって誘発されることはありません。
解離性健忘は、心理的ストレスの結果としての記憶喪失を示しますが、目的にかなった行動や新しい同一性のエピソードはありません。
遁走症状が解離性同一障害の経過中にのみ生じている場合には、これとは別に、解離性遁走の診断を下すべきではありません。健忘または離人症状が解離性遁走の経過中にだけ起こっている場合には、これとは別に解離性健忘および離人症性障害の診断を下すべきではありません。

■経過と予後
遁走は一般に持続が短く、数時間〜数日です。数ヶ月続くことや100マイル以上に及ぶことはまれです。一般に回復は自発的で素早く、再発はまれですが、症例によっては難治性の解離性健忘が残ることがあります。

■治療
精神科的面接、薬物投与下の面接、催眠によって遁走を促進した心理的ストレスが明らかになります。精神療法は、一般に、患者が健康的で統合的な方法によってストレスを心的に取り入れ結合するように行われます。

コメント(1)

私は解離性遁走です。38歳で入院9年で遁走回数は20回以上になります。わたしは、人が消えてしまいます。記憶はありません。一番遠方に遁走したのは東京池袋駅で、警察が捜索願いを出してしまいました。不安がうまく伝えられず今は単身生活をしてますが、いつ発生するかが分かりません。

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