小川町　ランチの美味しい店コミュの定食屋【ランチとり章】

ここでしか食べられない独特の唐揚げがとにかく美味しい『ランチとり章』をご紹介します。

場所は旧国道254を嵐山の方へどんどん行ってカタクラを越え、伝統工芸会館を通り過ぎ、何やらうらぶれた雰囲気が漂いだした頃に左手に見えます。バー217のちょっと手前です。

ランチとり章という名前の通り、基本的にお昼の時間しかやっていません。11時15分に開いて、14時には閉めちゃうそうです。更に日曜祝日はお休みです。どんだけ殿様商売なんだって感じですが（本当は体力的な理由で仕方ないそうです。）、それでもお昼時に行くと沢山のお客さんで賑わっているのはやはり味が良いからでしょう。一度行くととにかくやみつきというのか、定期的に「ランチとり章行きてー！」と猛烈に食べたい衝動に駆られる。そんなお店です。

メニューを見ると全部で10品あるかないかといったところで、むちゃくちゃ絞り込んでいます。絞り込まれている分、一品一品がとことん研ぎ澄まされています。

どれ食べても美味しいのですが、せっかく来たなら食べたい唐揚げと、更に大変美味しいもつ煮が一緒に食べられるA定食がお薦めです。A定食と言ってもBはありません。Aだけです(笑)。A定食に慣れてきたらおもむろに大人の味「とりわさ定食」に進むことをお薦めします。

実は町内に同じ名前の「とり章」という唐揚げ屋さんがあります。ランチとり章の女主人の弟さんがやっているお店だそうです。ここの唐揚げも絶品です。少し味が違うのはランチとり章の方がお客さんの要望に合わせて若干薄味にしたとのこと。好みの別れる所ですが薄味好きの私としてはランチとり章さんの方がより好みかなといった感じです。今度両方買って比較してみたいです。

昭和42年頃からお店をやっているそうです。40年前です。当時は辺りをセールスマンの人が良く通り、ランチとり章で食事をされて行く事が多かったそうです。そういった方々がその後ずっと通い続け、当時20代だった人が既に仕事を退職し、お孫さんを連れて来たりするそうです。何となくティム・バートンのビッグフィッシュという映画を思い出しました。

今は奥さんは「サラリーマンで言ったら定年を5年過ぎた年」になられ、立ち仕事であるこの仕事も大変になりつつあるそうです。ですがお客さんが美味しいと言ってくれる事や昔のお客さんがおじいちゃんになっても来てくれる事などが励みでまだ続けられるというお話でした。