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剛毛戦隊 タイモウジャーコミュの剛毛戦隊 タイモウジャー  「第16話」

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20××年。地球は突如現れた悪の組織「ハゲイラー」の手によって侵略されてしまった。
人々は、ハゲイラーの出す油ギッシュたっぷりの「ピッカリ光線」によって次々とハゲていってしまった。
そんなハゲていった人々の苦しみを見ていた正義感たっぷりで、めっちゃ“剛毛”の1人の勇敢な青年「剛毛 健(ごうもう たけし)」と、
表舞台では“科学博士”という本当の姿を隠し「競馬予想家」として生きているジジィこと「毛家(もうけ)博士」が手を取り合い地球を救うべく
立ち上がったのである。
そして、彼らを軸として新たな戦士が加わり悪の組織・ハゲイラーを倒すべく手を取り合うのであった。この物語は、そんな「ハゲ」と「剛毛」が地球をかけて争う物語なのだ。

剛毛戦隊 タイモウジャー

第16話 「健を知る者。」

ゾウモウチェーンの光によって気を失ってしまったカオリちゃん。
そんなカオリちゃんに駆け寄り、必死に声をかける健は、眉毛 太にブチ切れた。

健 「テメェ〜! 一体、何しやがった!? 何の罪もないカオリちゃんを! やっぱり、テメェ〜はハゲイラーなんだろう!?」

今にも、殴りかかりそうな健に、太が答えた。

太 「ふざけるなっタイ!オレは、何もしてないっタイ! ただ、この“ゾウモウチェーン”が勝手に光り出しただけタイ!」

健 「その光が怪しいって言ってるんだよ! 何の罪もない善良な一般市民のカオリちゃんを苦しめるって事は、
イチバン怪しいじゃねぇ〜か! ハゲイラーの怪しい雲から出てる光と同じなんだろう!?」

勝手に決めつけている健に、毛家博士が止めに入った。

博士 「よさんか! 今は、そんな事で揉めてるヒマはないぞ! 一刻も早く、その娘を病院に連れて行くのが先決じゃろう! 詳しい話は、それからじゃ!」

博士の言葉に冷静さを取り戻した健は、カオリちゃんを病院に連れて行き、博士と太は近くにある公園へと移動した。

太 「一体、なんだったんだタイ……? 今まであんな事、一度もなかっタイ。あの娘に会ってから……。」

太が、ブツブツと呟いていると毛家博士が声をかけた。

博士 「キミが、ゾウモウジャーに変身するみたいじゃないか?」

太 「そうタイ……。それが何か問題でもあるタイ?」

博士 「幾つか、質問をしても良いかの?」

太 「フン、爺さん。 アンタもオレをハゲイラーの一員だと疑ってるんタイ?」

博士 「いや、そんな事ではない。研究者として、その“チェーン”と“ゾウモウジャー”に興味があってな。一体、そのチェーン……どこで手に入れたのじゃ?」

博士は、大胆不敵にもゾウモウジャーの存在を聞き出そうとした。

太 「あいにく、それだけは答えられないタイ……。」

博士 「なぜじゃ? なぜ、隠すのじゃ? それに、見たところキミは、“剛毛”でもないのに何故変身出来るのじゃ?」

博士は、更に太に詰め寄った。

太 「爺さん……何故そこまでゾウモウジャーの事を聞き出したいっタイ?」

太は、博士の目を睨みつけた。
何秒かの間があってから博士はゆっくりと答えた。

博士 「実は……“健”の存在に何らかの繋がりがあるんではないかと思っていてな…。
ワシは、健に出会った事を偶然ではなく必然的だと思っているのじゃ。ワシが作ったタイモウスーツを意図も簡単に着こなしているし、
健の持つ不思議な“回復パワー”の秘密も知りたくてな……。そして、今回、健の仲間かもしれないキミが現れ……。
もしかしたら、ワシが研究していた事に、何かしら繋がりがあるんではないかと思っているのじゃ……。」

太 「健か……。確かにアイツには不思議なパワーがあるみたいタイ。
オレもこのゾウモウチェーンを貰った人に“剛毛 健の力になってくれ”って言われたタイ……。いいぜ、爺さん。アンタに、このチェーンを貰った時の話をするタイ。」

健が病院から戻るまでの時間、太は博士に全てを話し出した。

太 「このチェーンを貰ったのは、まだ世の中にハゲイラーが現れ出した時だったタイ。オレが夜中に1人で街を歩いていると、
ちょうど爺さんに似たようなオッサンがチンピラに絡まれてたタイ。オレはこんな身なりをしていても、
弱い者イジメをするヤツが大っ嫌いだったから、見て見ぬフリが出来なくて、助けたのが、そのオッサンとの出会いのきっかけタイ。」

太は、真剣な顔をして話しているにも関わらず、博士は笑いが止まらなかった。

博士 「ハハハハ〜〜!(笑) 絶対にそんな“浦島太郎”みたいな話、ウソじゃ(笑)
じゃあ、その後は助けたオッサンの背中に乗って竜宮城にでも行ったのか?(笑)その時の土産がその“チェーン”とか言うでないぞ(笑)」

バカにしている博士に太がメンチを切った。

太 「おぅコラ、ジジィ……テメェ〜は人の話をしっかり最後まで聞けねータイか? なんなら、話さなくてもいいっタイよ!」

博士 「悪かった、冗談じゃ。もうバカにせんから続きを聞かせてくれるかの?」

太 「次、バカにしたらケツの穴から手ェ〜突っ込んで、奥歯ガタガタ言わせるっタイ!分かっタイ!?」

さすがにヤンキーの身なりをしているだけにメンチの切り方は半端ではなかった。

博士 「はい………スミマセン。真面目に聞きます……。」

太 「よし……。そのオッサンを助けていろいろと話を聞いてみると、オッサン曰わく“世の中はハゲイラーと言う悪の組織が現れ、
たちまちハゲの渦に落とし入れる”と言い出したっタイ。最初は、オレも“このジジィ、何を寝ボケた事を言ってるんタイ”って思ってたんだが……、
そのオッサンが言うには、この世の全ての鍵を“剛毛 健が握っている”って言ってたタイ。」

博士 「なっ、なんじゃと!そのオヤジは、健の存在を知っていたのか!?」

太 「あぁ……だが、俺はその時、まだ“剛毛 健”も知らなければ、ハゲイラー自体も信じてなくて言われたこと全てが半信半疑だったタイ。
だが何日かしたある日、そのオッサンがハゲた軍団に襲われている所に、俺がたまたま遭遇したタイ。」

《《《《太の回想シーン》》》》

ハゲイラー怪人・ハゲッタカ 「テカテカテカテカ〜(笑) 遂に見つけ出したぞ。我々の地球侵略を防ごうなんて考えるな(笑)」

謎のオッサン 「くそ〜、ハゲイラーめ。もぉ地球に潜伏していたとは……せめて健くんがもう少し成長してからだったら……。この地球もここまでか……。」

太 「おぅおぅおぅおぅ!テメェ〜ら、人の街で何、呑気に暴れてるっタイ!」

ハゲッタカ 「何だ貴様わ!地球人がノコノコ出てきてもハゲるだけだぞ、テカテカテカテカ〜(笑)」

謎のオッサン 「キミは、あの時の。危険だ!こっちに来てはダメだ!早く逃げろ〜!」

ハゲッタカ 「もぉ遅いわ〜!喰らえ〜!毛抜きタイフーン!」

ゴゴォォォォォォォォォォォォォ〜!

謎のオッサン 「いかん!その風にあたってはいかん!強風で全身の毛をもって行かれるぞ!」

ゴゴォォォォォォォォォォォォォ〜!

ハゲッタカ 「テカテカテカテカ〜(笑)バカな地球人め!我々ハゲイラーの怖さを存分に味わうがいい!」

太 「ヌォォォォ……!こんな風で全身の毛が抜かれる程、俺の体はやわじゃないっタイ!」

ハゲッタカ 「なっ、なに、バカな!何故、貴様みたいな地球人に毛抜きタイフーンが効かないのだ!」

太 「こんな風くらい、単車で浴びる風の方がよっぽど強いっタイ!」

謎のオッサン 「何という鍛えられた“毛根”の持ち主なんだ……。ワシが探し出していたもの、その物じゃ…。この子なら……。キミ!この“ゾウモウチェーン”を受け取るんじゃ!」

ジャリ〜ン!

太 「なんだ、このチェーンは……?」

謎のオッサン 「この間、話した事は覚えておるか!キミはこれからその“ゾウモウチェーン”の持ち主になり、今、目の前にいるハゲイラー達に立ち向かうんだ!
そして、キミの力と成長した“剛毛 健”の力を合わせハゲイラーを倒せ!」

ハゲッタカ 「何をゴチャゴチャと!貴様ら、所詮は地球人!我々を倒す事など出来ないのだ!喰らえ〜、毛抜きタイフーン!」

太 「なんだか、よく分からないけど、やってやるタイ! 行くぜ! Zo−More−On!!」

《《《《《《《《《》》》》》》》》》

太は、初めて変身した所までを博士に話をした。

博士 「その後は、どうなったのじゃ?」
太は、少し黙り込んで悔しそうな表情をしながら答えた。

太 「その後、ゾウモウジャーに変身をして戦ったんだが・・・・・、俺が未熟なばっかりにあと1歩という所で逃がしたっタイ……。
このチェーンをくれたオッサンも、そのハゲイラー怪人にさらわれてしまったタイ。」

太はガックリと肩を落とした。

太 「そのオッサンがさらわれる間際に俺に言ったのが【私の事は心配するな!くれぐれも1人では行動をせず、
“剛毛 健”を探し出し、一緒に手を組んでハゲイラーを倒すんだ〜。そして、健くんに出会うまではゾウモウジャーの存在を隠せ!いいな!】
って言ってたタイ。その後、俺はゾウモウジャーに変身をすることを隠し、“健”を探し出したっタイ。だから、今回こうして俺は健のそばに現れたっていう訳タイ。」

博士 「そうじゃったのか……。だが何故、ハゲイラーはそのオッサンをさらったんじゃ?健の存在も知っていて、ハゲイラーの存在も知っているとは……。
しかも、“毛根”の事も知っているような素振りじゃな……。
一体、そのオッサンは何者なんじゃ?だが、これでハッキリしたのは、キミが我々の仲間だって事じゃ。これからハゲイラーを相手に、共に戦っていこうじゃないか。」

太 「ハゲイラーを倒して、あのオッサンを助ける指名もあるし、何よりも地球の平和を守るのが1番っタイ!仲間として受け入れてくれるなら一緒に戦うっタイ!」

太と博士がガッチリと握手を交わした次の瞬間、どこからか強い風が吹き出した。

博士 「なっ、なんじゃ、この強風は!?」

太 「くっ! この風、あの時の……忘れはしないぜ!ハゲイラー怪人、どこにいるっタイ!出て来るっタイ!」

やはりタイモウジャーの味方であったゾウモウジャーの眉毛 太。
だが、どこの誰だか分からぬハゲイラーにさらわれた謎のオッサンと健の繋がりとは一体。
未だに謎が残る展開に、謎のオッサンをさらったハゲイラー怪人が太の目の前に再度現れようとしていた。

第17話につづく。

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