心学コミュの今日の一言「聖者は第2の矢を受けない」

今日の一言（聖者は第２の矢を受けない）

「悟りを開いた聖者も悟りを開いていない凡夫も、ともに第一の矢を受ける。しかし、凡夫はその第一の矢につづいて第二の矢を受けるが、聖者は第二の矢を受けない」

これをわかりやすく例えると、

人に足を踏まれたとき、「痛い！」と感じる。

あるいは、美しい花を見て「きれいだ！」と思う。

それが第一の矢である。

聖者にしても「痛い」「美しい」と思う。

その点では、聖者と凡夫に変わりはない。

しかし凡夫は、その第一の矢につづけて第二の矢を受ける。

「なぜ、俺の足を踏んだのだ。あやまれ！」と腹をたてつづけ、ときには仕返しを考えたりする。

それが第二の矢だ。

あるいは、美しい花をつんで、わが家に持ち帰ろうとする。

それも第二の矢だ。

そして聖者は、凡夫と違って第二の矢を受けない。

もっと深く解説すると、「マイナス心理にマイナス行動をとるな」という言葉とよく似ている。釈迦の言われた第一の矢と第二の矢の教えと同じものだと思う。

たとえば、タクシーに乗って、運転手の態度にむかっとすることがある。（第1の矢）

腹が立つ。（それがマイナス心理）

だからといって、こちらが乱暴な態度をとってはいけない。（第2の矢）

「なんだ、その態度は！？」と声を荒げたり、バタンとドアを閉める。（マイナス行動）

マイナス心理がわき起こったとき、それにいつまでもこだわっていると、第２
の矢というマイナス行動が生まれてしまう。

第2の矢を受けない人でありたい。