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教えて、古代文明!!コミュのマヤ文明関連。

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マヤ文明はもちろん古代文明でありますが、いろんなところに影響を与えています。
まぁ超古代文明と宇宙人がうんぬんいう文明の話ですね。



というわけで、ちょっとここらで基本的なことをお勉強してみましょう。

コメント(70)

いや、ネットに限らずごく一般的ですよ。ミソもクソも一緒というか。マヤ考古学やっています、といったら10人中9人が「南米ですね!」って言います。みんな引っくるめてスペインにやられたところ、って思われているのかw

時代も一緒くたにされていて、インカと(古典期)マヤなんて距離的にも時間的にも大きな隔たりがあって、まさに時空を越えたアソシエーションです(笑)


ただ、メソアメリカの各文明(オルメカから始まって、サポテカ、マヤ、テオティワカン、ミシュテカ、トルテカ、メシカ/アステカ)というのは、時代も地域も違いますが、間違いなく共通性を多く持っており、どれ1つとして独立した文明というのは無かったと言えますね。そもそも「メソアメリカ」というのは、そういう「さまざまな共通性を共有し合う文明/文化が存在していた地域」を指して呼ばれるようになった、言ってみれば「文化圏」を意味する言葉ですし。地中海みたいなもんです、ある意味。いろんな文明文化が昔からひしめき合っていて、お互いに影響を与え合い、時には群雄割拠の時代を迎え、時には帝国が築かれ、というように。

>>空さん

ラマ/アルパカのことをご存じなかったとは全く思っていませんが、上の方の書き込みは、家畜化できる動物がそもそも新世界にはいなかった、とも読めそうだったので付け加えさせてもらいました。

〉空 様
> RawheaD 様

詳しい解説を有難うございます。

確かに、頭の中で一緒くたでした。
マヤとインカの違いとか全然説明できません。


でも此処はすごいですね。
専門家が沢山いらっしゃるので勉強になります。

説明も解り易くて為になります。

これからも宜しくお願い致します。

顔(願)
『みんな引っくるめてスペインにやられたところ、って思われているのかw』



どっきーん!
バ、バレてるー!
実は私もえらそうなことは言えないんですよあせあせ

チチェン・イツァーやマヤパンのことは知っていても、これが後古典期のものと知らずに、マヤ文明は古典期のみだと思い込んでいて、中南米の文化を一緒くたに考えちゃっている人に、「スペインが侵略したころはマヤ文明はなくなっちゃってますよ」なんて、えらそうに解説しちゃったことありますからねあせあせ(飛び散る汗)

今までの説明は、とりあえず青山先生やコウの概説書を読んでざっとまとめただけで、また他の地域に関心が移ればトコロテンのように抜けていく可能性大です。そのときにこのトピ読んで自分が「へ〜」と思うほうに1000億ジンバブエ・ドル賭けます(笑)
マヤというか、メソアメリカとアンデスの文明が一緒にされてしまうのは、やっぱコルテスやピサロのコンキスタドールに「あっさり」征服されたようなイメージがあるところが関係しているのかもしれませんね。

自分でもよく分からないんですが、どうしても昔から、アステカを突っ込んで調べてみようという気が起こらなくて、間違っているのかもしれませんが、どちらもまずトップを押さえて一旦帝国を機能麻痺に追い込んだやり口とか。インカにおけるピサロのやり口は特に悪辣だとは思いましたけど。

実は「インカ帝国」というのは非常に短いんですが、トピずれになりますので、そこは詳しくは説明しません。興味のある方は、実質的に「インカ帝国」の元を築いた第9代皇帝のパチャクティの没年とピサロの到着の年を調べてみてください。

ただ、面白いのは、旧大陸でも新大陸でも「帝国」と呼ばれた古代国家は、やっぱり道路網、交通網の整備で、情報伝達、もしくは軍隊移動に有利な体制を作っていることじゃないかと。エキゾチックで我々とはまったく違う世界に住んでいた人のように見えて、別にそうでもないんですよね。マヤも都市国家間の覇権争いという、旧大陸と似たような展開を生み出しましたし。
インカとアステカは本当に似たような歴史をたどったんですよ。帝国としてはかなり性質が異なるんですが。

類似点
●どちらも「帝国」が築かれたのが、スペイン人がやってくるほんの100年足らず前、いずれも1400年代に入ってからの出来事
●どちらも、比較的少数のスペイン兵によって征服されてしまった(やり口は空さんが述べたように、トップを抑えて、上から崩していくというもの)
●どちらも、元々存在していた抗争(アステカの場合は周辺国家間との抗争、インカの場合は内部抗争)をスペイン人が上手く利用して崩壊に導いたこと

これらに対して、帝国としての性質はかなり異なるもので、インカは皇帝の下全土を天下統一し、民を徹底管理する領土拡大型の帝国だったのに対し、アステカは基本的に複数の小国家を次々と属国化し貢物を集めるタイプの帝国だったってのが一番、違うところでしょうね。
お邪魔します、
マヤと聞いても・・・・疎くてサッパリ???
なので中南米〜南米の遺跡って聞いても文明の名称も年代も
ゴッチャになっちゃいますだ。(無知のなせる業?!)

ただ、遺跡の所在地が南米やアフリカとか
ジャングルの奥地とか山奥と聞いただけで
即、未開の土地=古代文明
と早合点しちゃうのは・・・・・やっぱ偏見っすね(深く反省)
>38:MAIGOさん

>即、未開の土地=古代文明
と早合点しちゃうのは・・・・・やっぱ偏見っすね(深く反省)

「古代」というものの定義によりますね。古代というのはあくまでも現在からの時代区分によるものですし、単純に古いから古代、古くないから古代じゃない、とも言いがたいんですよ。マヤなんかのメソアメリカの時代区分は古代・中世という区分ではありませんが、スペイン人の侵入までを「古典期」としていますから。

それまで何もないと思っていた土地に文明の跡を見つければ「古代遺跡?」と思うのはまあ、普通の反応じゃないかな?と思います。偏見というのは、未開の土地で見つかった遺跡を、その土地、その時代の人間がこんなものを作れるはずがないと決め付けてしまって、安易に他の文明の住人によるものだ、超古代文明の遺産だ、宇宙人の技術だ、という風に考えてしまうことだと思っています。
アフリカのグレートジンバブエ遺跡も、「黒人に作れるはずがない」という人種差別思想で、本格的な研究が阻害されましたしね。

もっとも、一番困るのが、きちんと調査されている遺跡・文明に対してまでも、それを調べたり確認もせずにそう決め付けてしまうこと、それを安易に受け入れてしまうことなんですけどね。
空さん

 お約束ですので、突っ込んで起きます。
 マヤ文明の時代区分は、大きく分けて、「先古典期」「古典期」「後古典期」と呼ばれています。 900年頃〜スペイン人の侵入までは「後古典期」になります。

 中南米の文明は、ゴッチャになっちゃいますよね。
 一番最初の宿題は、「マヤ文明」「アステカ文明」「インカ文明」の相違点と共通点についてレポートせよ でした。
空さま、立方体さま、どーもです。

なるほど・・・・・・・・
単に時代区分で古代遺跡とも呼べる場合も呼べない場合もあるとは
勉強になりましただ。
素人だから、○○遺跡の年代は○○時代頃と聞くと
単純にわが国や他所の国の同じ年代のモノと比べてしまう・・・・・。
(これも安易な偏見の元になりがちっすね)
古代史と聞いただけで、
その地域への偏見とは別にオカルトめいた想像も呼び込んじゃうし
注意しないといけないっすね。
>40:立方体さん

突っ込みどうもありがとうございます。
スペイン人進入以前の時代を「古典」という言葉で区分しているという意味のつもりだったんですが、確かに誤解を招く表現でしたね。訂正しておきます。
大変楽しそうな映画が公開されますね。
という訳で上げておきます。

私、観にいく予定。
一応、私の日記

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1333965619&owner_id=25284

で、軽くその映画のネタ元について話しました。なんで2012年なんだ?ってあたりをご存じない方はどうぞw
「終末論ビジネス」には乗りたくないですねえ。ナショナルジオグラフィックでも2012年終末話を取り上げていました。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=71449606&expand

>「もうすぐ世界は終焉を迎える」。古代マヤ文明の“予言”に便乗した2012年終末説ビジネスが大盛況だ。

恐怖心をあおる2012年終末説ブーム

 サバイバルキットやドキュメンタリー映像はもちろんのこと、2012年の“真実”を語るという本も200冊近く出版されている。インターネットでも2012年終末説に関連するWebサイトや商品がいくらでも見つかる。アルマゲドンの到来はいまのところ「2012 年12月21日」の予定ということなので、それまではこの状況が続くのだろう。

 今月公開される大災害パニック映画『2012』(日本での公開は11月21日)も、バイラルマーケティングといわれるネット上の口コミを活用した宣伝活動を積極的に展開している。このような誇大宣伝にあおられて、“世界の終末”を真剣にとらえるあまり不安に悩む人が現れ始めており、専門家は懸念を表明している。

 例えば、NASAのWebサイト「Ask an Astrobiologist(宇宙生物学者に質問しよう)」では、2012年終末説に関する質問が何千通も届いているという。「憂慮すべき相談も含まれている。本当に恐怖を感じている人がたくさんいるのだ」と、NASA宇宙生物学研究所(NAI)の上級研究員デイビッド・モリソン氏は話す。

「“世界が終わる瞬間を経験したくないので自殺を考えている”という十代の若者のケースが2例あった。ここ2週間で2人の女性が、“混乱と苦痛を耐え抜く自信がないから、子どもを殺して自分も死のうと思う”と訴えてきている」。

 モリソン氏によると、恐怖心をあおっているのは今回の件でひともうけをもくろむ人たちであり、映画『2012』を配給するソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのWebサイトの作りにも問題があったという。映画紹介サイト内のリンクをクリックすると、科学団体のコメントや各種機関のプレスリリースなどが掲載されたサイトが現れ、一見すると来るべき災厄の“真実”を語るものとして掲載されていた。

「今でこそ映画『2012』のWebサイトの一部であることを示すただし書きが付いているが、当初はそのような表記がなく、2012年終末説に多少なりとも真実の部分があるような印象が伝わってしまった」とモリソン氏は話す。

ソニー・ピクチャーズの広報担当スティーブ・エルザー氏は次のように反論している。「Webサイトが広告用の素材であり、映画のプロモーションの一環であることは明らかだ。予告編やリンク先のWebサイトを見る映画ファンは、『2012』が娯楽作品であることを理解している。『トランスフォーマー』の宣伝サイトを見ても、実際にはロボットエイリアンなど地球に来ていないということはわかるし、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』にしたってバンパイアが私たちの中に紛れ込んでいるとは思わない」。
<(続く)
(続き)
>アメリカにあるウィスコンシン大学の歴史学者ポール・ボイヤー氏は、「一般的に言って、2012年終末説に対する恐怖心は何世紀にもわたって繰り返されてきたものと変わらない」と話す。

 例えば19世紀前半、バプテスト教会の宣教師ウィリアム・ミラーは1843年にイエス・キリストが再臨すると予言し、10万人ものアメリカ人がそれを信じた。しかし、そのようなことは起こらず、ミラー説の信奉者は大いに落胆した。

 1970年代にはハル・リンゼイが『今は亡き大いなる地球(The Late, Great Planet Earth)』を著し、アメリカでベストセラーとなった。この本には1980年代に世界の終わりが来ると予言されていたが、私たちもリンゼイ氏もいまだに生きている。同氏はそれ以来、自説の改訂を続けているようだ。

「Xデーを10年後あたりに設定するのがこういった予言のパターンだ。すぐにもその日が来そうな切迫した印象を与える」とボイヤー氏は話す。

 そして、“陰謀説”がこういった予言の勢いに油を注ぐ。政府は災厄を事前に知っているが国民には何も知らせないといった話が多い。現在ではインターネットのおかげで陰謀説は急速に勢いを増し、かつてないほどの広がりを見せることがある。

 ボイヤー氏は次のように話す。「ほとんどの人はこの手の話をある種の“知的ゲーム”として楽しんでいるが、中には深刻にとらえる人もいる。予言に夢中になる人の示す特徴として、歴史認識がまったく欠如している点が共通しているようだ」。歴史を少しでも眺めてみれば、“世界の終わり”を伝える予言がいつの時代にも登場し、常に間違っていたことはすぐにわかる。「にもかかわらず、いつの時代にも終末説がカネを生む市場が存在している」。

 アメリカのニューヨーク州ハミルトンにあるコルゲート大学の天文考古学者で古代マヤ文明を専門とするアンソニー・アベニ氏も、このヒステリー状況を実感しているという。「電子メールで話した高校生は、世界が終わりに向かっていると真剣に考えており、誰もが死ぬことになると信じていた。この件がきっかけとなり、正確な情報を伝える本を書こうと思い立った」。

 アベニ氏の『The End of Time: The Maya Mystery of 2012(歴史の終焉:2012年マヤ予言の謎)』をはじめとして、専門家たちはそれぞれの著作の中で、古代マヤ予言に大災害が示されていたという神話のウソを暴き、古代文化の事実に焦点を当てるよう試みている。「ある意味で、いまは良い機会だとも考えられる。人々が2012年終末説に脅えたままでは、古代マヤの驚くべき文化を学ぶ大きなチャンスを逃してしまう。古代マヤに注目が集まっているいまこそ、正確な事実を伝えるのが専門家の務めだ」。 <

無知を責めることは出来ませんが、無知と恐怖に乗じて一儲けしようとする行為には嫌悪感しか感じないですね。
ナショナルジオグラフィックで、へぇ〜って記事がありました。
一応人類滅亡的な話はしていたのですね。
まぁ滅亡話って大体いろんな文化圏でありますよね。
これはもうデザートと捉えるべきだと思います。
もしくは、締めのラーメン的な。
御使いのラッパは『お客様お帰りで〜す』みたいな。



☆☆☆☆☆☆☆☆



2012年終末説の真実:マヤの絵文書
National Geographic News
November 9, 2009


「2012年人類滅亡はマヤ文明で明確に予言されていた」説

 古代マヤ人が2012年に起こると予言したことが人類滅亡ではないとしたら、彼らは何を伝えたかったのだろう。マヤ遺跡に関する断片的な資料を研究した多くの学者によると、2012年に何かが起こると予言した明確な記録は残されていないという。

 古代マヤ人は西暦1100年ごろに作成したドレスデン絵文書(写真)の最後のページで、確かに人類滅亡のシナリオを伝えているが、その日付は記されていない。洪水が世界を襲い人類が滅亡するという、多くの文化圏で伝承されている話である。古代の人々は世界が終わるほどではないが、大規模な洪水を経験していたとみられる。

「ドレスデン絵文書の終末シナリオは、そのままの意味ではなく、“人間はどう行動すべきか”を示唆する教訓ととらえるべきだ」と、天文考古学者のアンソニー・アベニ氏は話す。

 同氏は絵文書に記された終末を現代の年末にたとえる。一年の終わりは周囲が慌ただしくなり、ストレスも感じるが、新たな年を迎える再生の時期でもある。これまでの行動を振り返り、次の年をよりよいものとする決意を固めようという意味だ。「実際に洪水が起きると予言したわけではない」と、同氏は結論付けている。

Mayan Dresden Codex scan courtesy Library of Congress
2012年問題は「米国911事件」のようにマスメディアが世論を作っている。
有名なマヤの予言に合わせて恐怖を煽り、「米国911事件」のように人為的な自作自演の大事件で人々の思考を一つの方向に向けさせようとしているのではないか。

アメリカ人の乗り込んだ「UFO」に骨まで溶かす新兵器を積んで人々を殺戮し、
その人達は「アセンション」されて別の次元に行きました。

なんて事やったら怖いな。
>>ヤマギシさん
>>洪水が世界を襲い人類が滅亡するという、多くの文化圏で伝承されている話である。


まぁ、そうですね。メソアメリカ文化圏全体に共通しているのが、世界の循環性という思想です。世界は何度も作られ破壊されてはまた作られる、その繰り返しという。インド思想とかに近いですね。アステカ(メシカ)の思想からすると、現在はそうして繰り返されてきた5つめの世界ということで、この世界もいずれは地震によって破壊されることになっています。マヤも似たような思想があったのでしょう。

ポイントは、その滅亡の時が2012年に訪れる(つまり、滅亡と再生のサイクルが、ロングカウント・カレンダーと密接な関わりを持っている)ということは古代マヤ人は言ってないってことですね。別に、そういう予言がされていたとして、それで信憑性が高まるわけじゃあ全然ないですがw そもそもマヤ人自身が言ってすらいなかったことを、まるで古代マヤ人が予言していた地球滅亡の日!みたいに騒ぐのはダブルで腹立たしいし、マヤ考古学者としてはうざったいことこの上ないというかw
2012年で特にうざったいのが、これにフォトンベルトだのアセンションだのがくっついていることですね。こんなもん、マヤとも何ら関係ないのに。

そもそも、長期歴が一巡する2012年に騒ぐなら、長期歴の最初であるBC3114年に何かあったのかと。2012年の13.0.0.0.0の日付ばかりに拘っていて、最初の日も13.0.0.0.0なのも知らない人のほうが多いでしょうね。そもそも長期暦というものを知っているのかどうか・・・。

とにかく、マヤに関して何も知識がないか、アセンションだののオカルトな知識で煽ることによって儲けている輩に踊らされないようにしてほしいと思います。ナショナルジオグラフィックのように、「何も根拠がない話」だということをマスメディアでも流して欲しいもんですけど、無理でしょうねえ。日本のバラエティやオカルト番組が何も取り上げてないだけまだマシと思うことにします。
RawheaDさんがお見えになっているので、私ごときが発言するのはおこがましいのですが…

うちの先生も同じ事を仰っています。
・古代マヤ人は、2012年にカレンダーラウンドが一回りする事は知っていた。
・カレンダーが一回りしたら、また次の一回りにはいるだけ。
・古代マヤ人が2012年に人類の滅亡を信じていた証拠は、考古学的見地から何一つ見つかっていない。

先生のところにも、TVや出版社の人がコメントを求めて来るのだそうですが、なんとか人類滅亡に関する一言を欲しがっているのが見え見えなのだそうで、うんざりしているそうです。



もう一度はっきり申しますと、

古代マヤ人が2012年に人類の滅亡を信じていた証拠は、考古学的見地から何一つ見つかっておりません。
面白そうなニュースが出ていたので紹介しておきます。


[グアテマラ市 25日 ロイター] 考古学者のチームが、グアテマラのペテン県にあるChilonche遺跡で巨大な頭の彫刻を発見したと発表した。これにより、ほとんど知られていないジャングルに覆われた同地にかつて大規模な都市が存在した可能性が出てきた。

 見つかった彫刻は幅約3メートル、高さ約3.5メートルのしっくい製で、西暦300―600年ごろのものと考えられている。

 ベリーズとの国境近くに位置するChilonche遺跡は、有名なティカルやエルミラドールの遺跡と異なり、ほとんど発掘作業が行われていない。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1089999&media_id=52


記事のみで写真がないのが残念です。
ナショナルジオグラフィックですよ。

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マヤ遺跡カラコル:先進的な農業

 マヤの古代都市カラコルを4種類の異なる方法で示した画像。衛星写真(a)、レーザーによる測距技術LiDARで遺跡を覆う樹木を測定して作成した画像(b)、考古学地図(c)、段々畑と土手道のLiDAR画像(d)。

 カラコルでは段々畑と貯水池を組み合わせた水の供給システムが広範に整備されていた。このことから、最近流行の“持続可能”な都市デザインが、マヤでは1000年以上も先駆けてすでに行われていたことがわかる。

 LiDARを使用した今回の調査が行われるまでは、こうした段々畑は数カ所しか確認されておらず、マヤの古代都市での生活にとってこの農業形態が極めて重要なものだったことがわかっていなかった。

Image courtesy University of Central Florida Caracol Archaeological Project


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マヤ、恐ろしい子…!
ナショナルジオグラフィックです。
なかなか興味深いです。
なかなか長いので2つに。



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マヤ文明、やせた土地で繁栄した理由
Ker Than
for National Geographic News
April 15, 2011

 古代マヤでは火山から遠く離れた都市でもしばしば火山灰の降下を受けていたことが、最新の研究で明らかになった。この発見によって、マヤの古代都市がやせた土壌でも存続し繁栄できた理由を説明できる可能性がある。

 グアテマラ、ティカル遺跡の運河跡で最近、特徴的な灰褐色の粘土鉱物が発見された。スメクタイトの一種で、火山灰の分解によってのみ形成される。ティカルはかつてマヤ南部の低地で最大の都市であった。

 このティカルのスメクタイトは、アフリカから気流に乗って運ばれてきた塵に由来するというのが一般的な見方だったが、化学的分析によって、現在のグアテマラやエルサルバドル、ホンジュラス、メキシコにある複数の火山から来たものであることが明らかになった。研究を率いたシンシナティ大学の人類学者ケン・タンカースリー氏は、この鉱物から判断すると、「何度も火山活動があったと考えられる」と話す。

 今回の発見以前から、火山に近い高地マヤの都市では噴火の影響を大きく受けていただろうことが知られていた。例えばエルサルバドルのチャルチュアパという村は、近くにあるイロパンゴ火山の噴火によって6世紀に完全に地中に埋没した。

 だが、火山から数百キロも離れた低地マヤの都市で噴火の影響がどの程度あったのかはこれまで分かっていなかった。しかし今回の研究によって、低地マヤには遠く高地マヤの山々からの火山灰が気流に乗って絶えず運ばれていたようだと分かった。

 タンカースリー氏らのチームは、今回ティカルで発見された粘土鉱物は、紀元前340〜紀元990年ごろまでの2000年近い期間をかけて堆積したものと考えている。噴火の回数と頻度、火山灰がどの火山に由来するものかなどについては、今のところ確認する方法がないとタンカースリー氏は話す。「ある時期のマヤに暮らしていれば、おそらく一生のうちに1度かそれ以上、(火山)活動を経験しただろう」。

 ティカルでは最近の1960年代にも、火山灰の効果が報告されているとコロラド大学の人類学者ペイスン・シーツ氏は話す。シーツ氏は今回の研究には関係していない。

 マヤ文化への火山の影響を専門にするシーツ氏によれば、今回の発見は低地マヤの都市の最大の謎を解く鍵になる可能性があり、「きわめて重要だ」という。「文献によく書かれているのは、この地域の土壌が風化した石灰岩に由来するために、非常にもろくて、やせているということだ」。

 それでもティカルなどの都市では1平方キロ当たり400〜600人を養えていたことを示す考古学的証拠が残されている。「比較的やせた土壌の熱帯の土地で可能だと考えられる人口密度に比べてずっと高い」とシーツ氏は話す。

 もし低地マヤの土壌が数年から数十年おきに火山灰の降下を受けていたのなら、これらの土壌は定期的に肥沃化されていたと言える。火山灰のために土壌の浸透性と間隙率が大きくなって保水力が高まり、土地が豊かになる。また火山灰には、鉄やマグネシウムなど、植物に良いミネラルが多く含まれている。

「これらの土壌が定期的に肥沃化されていたのであれば、あれほどの人口密度を支えられた理由がいくつか明らかになる」とシーツ氏は言う。


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ナショジオ、その2です。



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 シーツ氏の試算では、火山灰がほんの数ミリ堆積しただけでも、土壌の肥沃な状態が「少なくとも10〜20年」は保たれる。数センチ堆積すれば、より長い期間にわたって、土壌の生産性が大幅に向上しただろう。

 しかし、謎が完全に解けたわけではない。火山灰の小さな粒子によって、植物の花粉を媒介する昆虫は多数死滅しただろうし、火山灰によって酸性雨が降れば穀物に被害が出た可能性もあるとシーツ氏は話す。

 全体的に見れば、火山活動は古代マヤの生活の重要な部分を占めていたとシーツ氏は言う。例えば高地マヤの都市の寺院のいくつかは、聖地である火山を模倣している。「寺院建築には上部に複数の扉があって、マヤの人々はそこに香を詰めた。立ち上る煙が先祖の魂や神々へのさまざまなメッセージを伝えると考えられていた」。

 しかし、ティカルなどの低地マヤの都市の寺院にも同じような発想が見られるかどうかは明らかではない。なお、ティカルからは火山は1つも見えない。

 火山の噴火はマヤの世界観にも溶け込んでいるとシーツ氏は言う。マヤでは、人生はピンチにもチャンスにもなりうる出来事に満ちており、人間のふるまい次第でそのバランスを取れると考えられていた。火山が噴煙を上げても、それは必ずしも滅亡の先触れではない。火山灰によって土地を肥沃にしたり、土器を強化するのに利用したりといった恩恵も受けられる。

 また、マヤの人々は噴火を抑制できると考えていた。彼らは火山活動を鎮めようとして、「流血を伴う儀式を行い、神々を敬い、先祖の魂に供物を捧げるなどした」とシーツ氏は言う。「マヤの宗教は人間に多大な力を与えていた。その中枢をなすのは人々だった」。

 今回の研究を率いたタンカースリー氏は、予測できない火山活動もまた、マヤの文化の中枢を成していたと力説する。「彼らは寺院を火山の形に作った。儀式も火山活動を模倣するものだった。マヤの人々にとって、火山は人生の一部、それも欠かすことのできない一部だった」。

 この研究は3月30日〜4月3日にカリフォルニア州サクラメントで開催されたアメリカ考古学協会の年次総会で報告された。

Photograph by Simon Norfolk, National Geographic


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キタこれ!ナショジオ!

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密林の下に眠るマヤ文明の都市
Ker Than
for National Geographic News
April 27, 2011

 長い間密林の下に隠されてきた古代マヤ文明の都市オルトゥンの概容がついに判明した。今月発表された研究によれば、3次元マッピングを使って数世紀分の森林の成長を“消去”したところ、100棟近い建造物の大まかな輪郭が浮かび上がったという。
 グアテマラの熱帯雨林の一角に何か巨大なものが埋まっているという話が、古くから地元に伝わっていた。今回ようやく考古学者の手により、オルトゥンの様子について詳細な調査に着手できるようになる。

 GPSと電子測距技術を使った昨年の調査で、7階建てのピラミッド、天文台、儀式に用いた球技場、そして複数の住居といった構造物の位置と高さが明らかになった。

 研究を率いた米テキサス州ダラスにある南メソジスト大学の考古学者ブリジット・コバセビッチ氏によると、石造りの家屋の一部は、初期にオルトゥンを治めた王の墓を兼ねていた可能性があるという。「考古学者は大きなピラミッドや寺院で王墓を見つけようとしがちだが、先古典期の中期後半(紀元前600年頃〜前300年頃)、王の存在はまだ宇宙の中心ではなかった。そのため、おそらく当時は居所の中に埋葬されていた」。

 壮大な寺院で王墓が見つかると思っていた考古学者たちが、「先古典期の王をこれほど多く見逃していたのは、これが理由かもしれない」という。

 カナダ、カルガリー大学の先古典期マヤ文明の専門家キャスリン・リーズテイラー氏は、“石の頭像”という意味を持つオルトゥンで行われる調査から、マヤ文明の二次的な都市の成り立ちや、35キロほど北西にあるティカルのような大都市圏の外で営まれた日常生活を知ることができるかもしれないと語った。

 紀元前600年頃から紀元900年頃まで、縦横およそ1キロ×0.5キロの範囲に約2000人の定住人口を擁したオルトゥンは活気ある中堅都市だった。

 しかし現在は、数メートルもの土砂や植物に埋もれ、素人目にはまったく見えないに等しい。かつてはオルトゥンでかつては最も印象的な建物の1つだった三角ピラミッドでさえ、「森に包まれた山のようにしか見えない」とコバセビッチ氏は語る。

 長らくオルトゥンを知るものは少なく、考古学者が存在に気付いたのは1990年代初頭のことだ。そのときも、以前に遺跡を見つけた盗掘者の足跡を辿った結果に過ぎなかった。コバセビッチ氏は、おそらく農民が開拓しようとして見つけたのだろうという。

 盗掘者が主に狙ったのは、最大で高さ3メートルにもなる巨大な漆喰(しっくい)仕上げのマスクだった。盗掘者が掘り進むにつれ、巨大なマスクは重要な建物を飾っていたことがわかった。

 コバセビッチ氏によるとオルトゥンの寺院は、人間の姿やうなり声を上げるジャガーなどを表わす階段の側面を、精巧に彩られたマスクが守っていたのだろうという。

 先古典期の間、オルトゥンの重要な公共建造物は、主に血のような濃い赤色、輝く白、そして辛子のような黄色で彩色されていただろうとリーズテイラー氏は述べる。また一部の建物は、幾何学模様や神話の情景、あるいは日常生活を描いた壁画で飾られていたのではないかという。

 王の即位や後継者指名など特別な儀式の間は、オルトゥンに住む2000人だけでなく、周辺地域からも多数の人が集まり、人口は数千人規模に膨らんだだろうとリーズテイラー氏は説明する。

 また冬至や夏至、あるいは春分や秋分の時期には、人々が都市の南に位置する高い場所へ移動し、天文台の周囲に集ったのだろう。「冬至や夏至の時期、東側の建造物から太陽が昇る。そして人々は、王が天に命じているのだと考える」とコバセビッチ氏は語る。

 コバセビッチ氏らは今夏から住居跡や天文台を発掘し、最も大きな寺院の下生えを取り除きたいと考えている。

 さらに地中探知レーダーを用いて、オルトゥンの様相をさらに詳しく解明する意向だ。木々や茂みを“透かし見た”今回のマップ作成プロジェクトに続き、レーダーで土壌を透かし見て観測すれば、都市のおぼろげな形だけではなく、建造物そのものの輪郭を描き出せるだろう。

 今回の研究は、カリフォルニア州サクラメントで開催されたアメリカ考古学協会の総会で発表された。

Photograph courtesy Michael G. Callaghan

☆☆☆☆☆☆☆☆
日本人院生も頑張っているみたいですね。

すみません、直リンで失礼します。

http://newswatch.nationalgeographic.com/2011/04/25/the-meaning-of-words-new-evidence-of-ancient-maya-history/
超古代文明コミュで紹介されている、エル・パルマール遺跡とパレンケの墓室壁画のニュースをリンクしておきます。

エル・パルマール
http://mainichi.jp/select/science/news/20110701k0000e040028000c.html

パレンケ
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011063001&tdl=0000
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011063003

こうして最近のニュースだけでも色々ありますねえ。これらが更に研究され、研究結果が発表されて、さらに整理されて、マヤ文明の新しい知見として我々一般の読者に分かりやすく伝わるまでには更に何年もかかるでしょうが、それが楽しみでもあります。
はじめまして!
この前青山先生はマヤ文明の起源はシェ前期(紀元前1000年)にさかのぼると言っていました。どんどん変わっていくようですね。
ナショナルジオグラフィックで、こんなニュース。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

人類滅亡説を否定、最古のマヤ暦
National Geographic News
May 11, 2012

 長らく放置された住居跡は、古代マヤ都市シュルトゥンの書記官が使用したと推測されている。約31平方キロの広大なシュルトゥン遺跡が最初に発見されてから100年近く経つが、いまだに何千もの建造物が未発掘である。サトゥルノ氏のチームはこの住居の調査を2010年に開始した。 

 研究の詳細は「Science」誌オンライン版に5月10日付けで掲載されている。調査はナショナル ジオグラフィック協会の研究・探検委員会(CRE)と探査協議会が支援しており、米ナショナル ジオグラフィック本誌6月号で特集される予定。 

Photograph by Tyrone Turner, National Geographic

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ん?
なんか上の段落が抜けてる…
まぁいいか!

同じくナショナルジオグラフィック。
こっちが本命です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

未来の日付、最古のマヤ暦
National Geographic News
May 11, 2012

 中央アメリカのグアテマラで、1200年前の遺跡からマヤ文明最古の暦が発見された。住居跡を調査したところ、北側の壁に4つの数字が縦に記されていた。マヤ文明の“長期暦”を示しており、およそ7000年後の未来も存在した。発掘チームによると、それぞれの日付は月食や惑星の動きなど、天文的周期を記録しているという。

 アメリカ、ボストン大学の考古学者ウィリアム・サトゥルノ氏は、「古代マヤ人は、今から7000年後も世界は変わらずに続くと予言していた」と述べる。マヤ暦を根拠とする2012年12月の人類滅亡説は誤っていたようだ。 

 住居内には小さな数字で埋め尽くされた壁もある。260日周期のマヤの儀式暦「ツォルキン」、365日周期の太陽暦、火星と金星の周期など、重要な暦の周期計算に使用されたと考えられている。 

Illustration by William Saturno and David Stuart, National Geographic
7000年後の日付って、どういう風に表記してたんでしょうね。バクトゥンの単位に13より上の数字を使ってたとか、もっと上の単位があるとか。数字が4つだと長期暦を表記するには足りないと思うんですが。

けどこの記事で今度は短絡的にGMT対照法での「13.0.0.0.0=2012年12月21日」の計算まで否定し始める人が出てきそうな・・・。
サトゥルノ先生に聞きたい。そもそもカレンダーを作る事が、どうして“予言”になるのですか? 皮肉で言ってるなら良いのですけどね。
マヤ文明の起源に迫る祭祀跡を発見

 あまたの文明は栄枯盛衰の理をあらわすものだが、それぞれの起源は曖昧で、ほとんど未解明の場合も多い。最近、マヤ文明に関して新たな論文が発表され、謎に包まれた初期時代に驚くべき光が当たっている。

メソアメリカのマヤ低地の古典期(西暦300〜950年)は考古学でよく扱われるテーマだが、先古典期前半(紀元前1000年以前)についてはほとんど知られていない。考古学者の立場は、「マヤ文明はより古い“母なる文化”であるオルメカ文明から直接発展した」という説と、「マヤ文明は独自に登場した」という説に二分されている。

 アリゾナ大学の人類学者、猪俣健教授はどちらの説にも異議を唱える。ナショナルジオグラフィックの研究助成金を受ける同氏は、グアテマラのセイバル遺跡の調査で、より複雑な起源を示す証拠を発掘した。

◆初期の宗教施設を発見

 マヤ文明は堂々とした建築物でおなじみだ。巨大なピラミッドや広場は、複雑で魅力的な文化が存在した証である。「マヤ」という言葉を聞くと、着飾った王や聖職者が、ティカル遺跡のようなピラミッドの長い急な階段を昇っていく姿を想像する人も多いだろう。

 しかし、ピラミッドも複雑な文化も一朝一夕には生まれない。猪俣氏のチームは、成立過程を調べるためセイバルの巨大建築の地下を発掘した。

 同氏は「現在残っている象徴的な古代建築は、同様の目的をもったそれ以前の施設の上に立っている」と推測していたが、その仮説は正しかった。石のピラミッドの下に土造りのやや小さな基礎部分が見つかり、セイバルの宗教施設が紀元前1000年頃にさかのぼることがわかったのだ。

 マヤ発展の初期に宗教施設が存在したとすれば、定住型の生活様式で、高度な農業や宗教、階層社会があったことが示唆される。それらの要素がまとまって一つの文化となり、より大きな文明の起源になるという。

以下直リンで失礼します。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130426002

猪俣先生、1月のシンポジウムでこの話をされてました。
今、随分前に録画した“世界最強武術を体験”的な番組を観てるんです。
マヤの戦士の回です。

ナイフつきの棍棒や石斧、槍投げ器(アトラトル)等が紹介されてました。
なかなか面白い内容です。

下手すると命がかかった球技があったようですが、なんというか、超ムズい印象です。
これも面白いですね。

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