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整体的子育て&生活術コミュのブログから『整体的な人間観』

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整体的な人間観というのは、いわゆる一般的な人間観とはちょっと違う。
その違いはいろいろあるけれども、一番大事なことは「ダイナミック(動的)なものとして観る」ということであろう。

人間、あるいは人間の営為のようなあるダイナミックな現象があった時に、一般的にそれを考えようとするさいには、時間を止めてある瞬間の姿形を取り出し、要素に分解して、スタティック(静的)なものとしてじっくり考える、というのが現代的な考察の基本姿勢である。

なぜなら動き続けるモノは、二度と同じことが起こらない「一回性」の世界にいるわけだけれども、科学において一番重要なポイントは「再現性」ということであって、そのままでは研究対象になりえないからである。

整体では、その「一回性」のダイナミズムを重視し、対象をもっと流れのままに、ダイナミズムの中に置かれたままで捉えようとする。

そこから見えてくる事象と、そこから出てくるアプローチと、そこから出てくる語り口は、スタティックな発想の上にどれだけ積み重ねても、つながるものでない。

だから今までの発想の上にどれだけ整体的知識を乗っけていっても、決してその本質的なところはつかみきれないのであって、発想の仕方そのものから違うんですよ、というアッピールから始めなくては、講座が始まらないのである。

「そんなこと初めて聞いた」という人もいるかもしれないけど、そういうことなんですよ。はい。


子どもにかぎらず、人間とは、きわめてダイナミックなものとして、要求があり、発散があり、活動があり、絶えず変化し続けているものであるが、それを一瞬止めてじっくり考えてみようという一般的な発想による捉え方では、精密な論文は書けても、その場で対処するには確実に「一歩遅れる」であろう、ということは誰でもすぐ分かることである。

じっくり止めて考えてみる発想から生まれた対処は、その止めた瞬間にとっては限りなく適したことであったとしても、一瞬ズレればまったく間の外れたことになりかねない。

今まさにいのちと向き合う現場に置いては、ある限定された状況において100%適したことであるよりも、今この瞬間に70%適したことであることの方がはるかに重要であることが多い。

「機に応じて敏である」ということが整体的な処し方の要であって、だから私はクーヨンの記事でも、あのわずかな文章の中で申し上げたかったことは、何かあった時に理由や原因や対処を考えるよりも、まず手が出て、手を当てることが大事なんですよ、ということだったのである。

(中略)

そういう意味では、講座に来てくださっているママさんたちは、稽古も何も、今まさに一回こっきりぶっつけ本番の現実を生きているのであって、だからこそ私は本当にすごいと思っているし、尊敬しているし、その笑顔にホッとさせられるのだ。

私は、そんなママさんたちが、ときにあまりに強大に吹き荒れる現実の風に吹き飛ばされることなく、がっちり大地に足を踏みしめて歩こうというその姿勢に心打たれるものであって、微力ながらでもその助けになることができればと、心から思っているのである。


『クーヨン講座 2007年11月06日』山上亮先生ブログより
----------文章およびイラスト『ブログ:雑念する「からだ」』より-------
 ⇒http://zatsunen-karada.seesaa.net/

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