80s初頭、Talking Heads / Remain In Lights の後を受けるかのように (実際は前後しているが) NY からファンク風味の new wave rock バンドがどっと出てきたのだが、Liquid Liquid もそんなバンドの一つだ。TalkingHeads のような主流 pop 風味がないので、音作りもより実験でリズムもぐっと重く、今聴き比べると Liquid Liquid の方がよく聴こえるかもしれない。UK からも Y レーベル界隈から Shriekback や Pigbag のような post-punk 期ならではの硬質な funk のリズムを持った new wave rock バンドが出てきていたが、そういう音とも共通するものがある。
ファーストアルバムリリース後にシンプソンが脱退し、アンドリュー・バーカーとダレン・パーティングトンが加入し、セカンドアルバムをリリースする。セカンドアルバム「Quadrastate」からは、後にエレクトロニカと呼ばれる、いわゆるテクノサウンドに曲調を大きく変える。その後1989年に「90」1990年にアメリカデビュー盤の「Utd. State 90」、1991年に「Ex:El」をリリース。これらのリリースとともに音楽シーンで有名になっていき、ニュー・オーダー、ビョークらをゲストに迎えた曲をリリースする。
Tracks(All Dub Re-Mix)
1. Music And Lights
2. Flashback
3. Just An Illusion
4. So Good So Right
5. Burning Up
6. Heart 'n' Soul
7. Changes
8. Burning Up
9. Body Talk
Just An Illusion
http://www.youtube.com/watch?v=i9nXEXWlQ5Q&feature=related
Love on the beat
http://www.youtube.com/watch?v=Je4D2Rr3uWE
gainsbourg remix
http://www.youtube.com/watch?v=r6W1ek2UBBA&feature=related
セルジュ・ゲンスブール - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%AB
その後、イギリスに渡った方が正当な評価を得られるだろう、と移住を試み、折りしもグラム・ロックのブームに乗り、トップ・オブ・ザ・ポップスに出演、チャートのNo.1を獲得する。このテレビ放映は大きな話題を呼び、ジョン・レノンは息子ショーンにとにかくスパークスを聴けと薦め、ポール・マッカトニーは「カミング・アップ」のプロモ・ビデオでロン・メイルのコスプレをし、映画監督のジャック・タチは遺作「コンフュージョン」の主演にスパークスを迎えた。イギリスでの三部作はどれも歴史的名盤に数えられているが、パンク黎明期にアメリカに戻り、ニューヨーク・パンクの傑作や、豪華ミュージシャンを配しての正当的アメリカン・ポップスのアルバムを制作、今度はドイツに渡り、ジョルジオ・モロダーと組んでテクノのオリジンとしての評価が高い「No.1 In Heaven」を発表する。今でこそ、ポップス、ロック、テクノの境界など誰も意識しないが、このようなジャンルの横断は、20世紀中は全く理解されなかった。