シンプルに「Joy Division」と名付けられたこの作品は、レディオヘッドのツアー・ドキュメンタリーDVD「Meeting People Is Easy」を手掛けたグラント・ジーの手によるもの。この映画には、ジョイ・ディヴィジョンが所属していた〈Factory Records〉のオーナーであり、昨年他界したトニー・ウィルソンへのインタビューを始め、未公開のライブ映像や写真、新たに発掘された音源などが使用されているとのこと。元ジョイ・ディヴィジョンのベーシストであるピーター・フックは、この作品を「CONTROL」へのパーフェクトなアンサーとして絶賛しており、その仕上がりはメンバー本人によるお墨付きだ。「Joy Division」はイギリスで5月2日から公開予定。
これは、音楽ライターのバイロン・コリーとサーストン・ムーアが共同執筆したノーウェイヴ本「No Wave: Post-Punk. Underground. New York. 1976-1980」の出版記念ライヴとして、6月13日にNYのニッティング・ファクトリーで2公演が予定されているもの。今回の再結成に参加するのはリディア・ランチと、現在はニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのドラマーとして活躍するジム・スクラヴノス、そして名前は伏せられているが元TJ&TJに在籍していたベーシストの3人で、これは1979年の解散以来はじめてのライヴになる。
TJ&TJは、当時16歳だったリディア・ランチを中心に1976年に結成され、ジェイムス・チャンスやフリクションのレックらがメンバーとして参加。1978年には、ブライアン・イーノの企画によるコンピ盤『No New York』に、コントーションズやアート・リンゼイのDNAらと共に楽曲が収録されて、異様な緊迫感を湛えたアヴァンギャルドなパンク・サウンドが、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えた。
4/28(火)【対談】
中原昌也(ミュージシャン)× ジム・オルーク(ミュージシャン)
NO WAVEは誰を殺し、誰に殺されたのか。当時と現在を結ぶ脆弱な紐。その最先端に佇みながらも、明確な着地点を定めることなく独自の活動を展開する中原昌也とジム・オルークの両音楽家によるNO WAVE放談。
4/30(木)【解説】
鈴木章浩(映画作家)
「Cinema of Transgression」の提唱者ニック・ゼッドと親交を持ち、かつてリチャード・カーンの映画の配給を担当した鈴木章浩氏による解説付きの資料映像上映会。 破戒映画(Cinema of Transgression)とは一体何だったのか、たった一晩で丸ごと知ってしまおうという欲張りな試み。
5/1(金)【対談】
今野裕一(「夜想 yaso」主宰)× 浅井隆(UPLINK主宰)
メーデー、メーデー。NO WAVE トークイベントの最終日は、『NO NEW YORK 1984-91』の時代から現在まで、インディペンデントな姿勢を守りつつ配給・ 出版・スペースの運営といった独自のメディアを展開し続ける「夜想」主宰の 今野裕一氏とUPLINK主宰の浅井隆が登場。インディペンデントなメディアだか らこそ“今、出来ること”とは何か。
場所:アップリンク・ファクトリー
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2階
webDICE - 映画『NO NEW YORK 1984-91』オフィシャルサイト
http://www.webdice.jp/nony1984-91/