moving （movies and musicals）コミュの記憶探偵と鍵のかかった少女

MINDSCAPE

ホルヘ・ドラド

マーク・ストロング/ ジョン・ワシントン
タイッサ・ファーミガ/ アナ・グリーン
サスキア・リーヴス/ ミシェル・グリーン
リチャード・ディレイン/ ロバート・グリーン
インディラ・ヴァルマ/ ジュディス
ノア・テイラー/ ピーター・ラグレン
アルベルト・アンマン/ トム・オルテガ
ブライアン・コックス/ セバスチャン
ジェシカ・バーデン
アントニア・クラーク
クレア・カルブレイス
ロッド・ハレット
サニー・ファン・ヘーテレン
フリオ・ペリリャン

　「エスター」「アンノウン」のジャウマ・コレット＝セラがプロデュースし、
ペドロ・アルモドバル作品の助監督などを務めてきたホルヘ・ドラドが
長編監督デビューを飾ったサイコ・サスペンス・ミステリー。（by allcinema）

ネタバレです

邦題は『記憶探偵と美少女』でいいような気がする。
長いと覚えきれないし（おいおい）。

ミステリー部分の評判がいまいちだったので、
そこは期待しないで鑑賞。

面白かった。

やっぱり、おじさんは美少女に弱いよね。
って、こんなこと言ったらネタバレになるよね。

これは、マーク様演じるちょっと弱ってるセンシティブな
記憶探偵ジョンを利用して、凶悪なかつ超頭脳を持つ美少女が
自身の自由を得る話。

彼女の犯罪歴はどうやら本物らしいよね。
ただ、それまでの犯罪の動機が『あんたが気に入らない』
だったとしたら、これからも犠牲者はいくらでも出てくるよね。
こわい、こわい。

で、ジョンは彼女に利用されただけで、しかも気に入ってもらった
らしく「ごめん」やら「どうも」やら言ってもらえるサービス付き。
でも、しっかり殺人容疑も押し付けてきましたが。

ノア・テイラーが出てくるのは知ってたけど、
そーいう使われ方とは思わなかったので、
正体が分かった時、怪しさ満載で可笑しかった。

彼が記憶映像に影のように存在するのは、
記憶を観察中ってことだったのね。
･･･にしては、ちょっと無理があった気がするけど。

薔薇と血が全体のモチーフになっていて、ゴシック風味。
ヒロインは、そんな映像の雰囲気に相応しい謎の美少女。
クールだったり、素直だったり、拗ねてみたり、
すがってみたりで、おじさまの心を思いのままに操ってました。

操られる方のおじさまのいい人ぷりとか、
やつれっぷりとかも、とても魅力的でした。

基本的には人を翻弄する側の役が多いマーク様が
一見、繊細そうな美少女に翻弄されるのですから。

彼女からの最後のプレゼントが、棘のない薔薇と自分の写真って
凄く皮肉が効いてたなぁ。
薔薇の毒牙にかかって人生をふいにしたような感じですものね、
おじさまは。でも、んー。

なんだかラストは仕事好きの女性と仲良くやってけそうな雰囲気
だったけど、彼女も犯人はアナだって分かっているということなのか。

どちらにしろ、彼女だったら、施設に強制入院させられても、
楽々と脱出できそうな気がしてならないんだけどな。

ところで、失踪後の生活費用は遺産でどうにでもなるのか？
ちょっとそこが謎かも。

でもまぁ、楽しかったっす。

渋いおじさまと美少女は鉄板の組み合わせっすねｖ

余談だけど。

おじさまの名前「ジョン・ワシントン」ってジョン・ワトソンをもじってる
のかなぁ。