moving （movies and musicals）コミュのマイ・ブラザー　哀しみの銃弾

BLOOD TIES

ギョーム・カネ

ミシェル・パペ

クライヴ・オーウェン/ クリス
ビリー・クラダップ/ フランク
マリオン・コティヤール/ モニカ
ミラ・クニス/ ナタリー
ゾーイ・サルダナ/ ヴァネッサ
ジェームズ・カーン/ レオン
マティアス・スーナールツ
ノア・エメリッヒ
リリ・テイラー
ドメニク・ランバルドッツィ
ジョン・ヴェンティミリア
グリフィン・ダン
ジェイミー・ヘクター
ユル・ヴァスケス

ギョーム・カネが2008年に主演したフレンチ・クライム・アクション「Les liens du sang」を
カネ自らメガフォンを取り英語リメイク。出所したばかりの兄とその社会復帰を支える警察官の弟、
そんな対照的な人生を歩む兄弟を待ち受ける過酷な運命をスリリングに描く。（by allcinema）

なんとも古めかしい邦題。
でも、作品の時代設定が70年代だから、
邦題も古めかしくても良いのかもしれない。

キャストがとっても豪華。
宣伝はとっても地味だったけど･･･。
豊洲で予告編を観た･･･かもしれない？くらい。

で、良かった。

クライヴ・オーウェンが前科者の兄という設定がとても新鮮。
「シャドー・ダンサー」でのＭＩ５の捜査官役が似合ってたからなぁ。
でも、今回はちゃんと犯罪者に見えるから大したものだ。

肩の力を抜いた感じの緩い歩き方とか、
もみあげのもじゃもじゃっぷりが決め手かな。
タトゥーは本物･･･ではないよね？
迫力がありました。

で、警察官の弟役がビリー・クラダップ。
こっちも弟オーラがじわじわと良い感じ。

当たり前だけど、10代でも40代でも、
２人は兄弟なんだわ。

弟は警官でなかなか優秀。
だけど、前科者の兄貴は、目の上のたんこぶ状態。

そんなこんなで、兄を避けて疎まれて喧嘩して、
まー、顔を付き合わせはぐしゃぐしゃやってる。

２人のやり取りをボクシングに例えると、
空振りだったり、反則だったりと、
なかなかパンチが決まらないんだけど、
相手へのダメージがじわじわと効いてきたところで、
ラストにカウンターパンチが華麗にキマるような感じ。

この２人、立ち位置は全然違っていても、
似てるんだわ、思考回路が。

だからこそ、お互いを受け入れられないと思うその奥では、
誰よりも理解していたんだな･･･、と。