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ロシア語マニアコミュのсемнадцатый вопрос

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Норвежский лесから質問です。

И в окутавшей меня гробовой тишине вдруг вспомнил нашу с Кидзуки поездку на мотоцикле.<<Кажется, тоже была осень, - припоминал я.

訳:そして静けさの中になんということもなくしばらく身を沈めているうちに、ふとキズキと二人でバイクに乗って遠出したときのことを思い出した。そういえばあれもたしか秋だったなあと僕は思った。

動詞вспомнитьとприпомнитьはどのようなニュアンスの違いがあるんでしょうか。
ほとんど同じだと思うんですが・・・

それから
初めの思い出すではвспомнилで完了体を使っているのに、次の思い出すではприпоминалで不完了体を使っています。
何故・・・
こちらも完了体と不完了体でどんなニュアンスの違いがでるのか謎です。
わかる方いましたら教えてください。

コメント(16)

おお!アオリスト、インペルフェクトはしっくりきますね。
ただ、古代ギリシア語かなんかをかじってないと逆に意味不明になるかもしれません。
詳しい説明ありがとうございます。
なるほど・・・納得です。
そういえば一年生のときナウカのテキストで・・・

Аня посмотрела на девушку, потом на перевод, потом опять на девушку.
Девушка стояла и серьезно смотрела на Аню.

という文章があり、完了体が順次性、不完了体が同時性を表すと教わってました。

アオリスト的、インペルフェクト的・・・初耳です。
調べてみます。
>みーしゃさん

アオリストとインペルフェクトは難しくありません。
要はロシア語動詞の完了体と不完了体の区別と殆ど同じです。
lenaさんはちょっと洒落てみただけではないでしょうか。

ただですね、訳文のприпоминалは“同時性”というよりは、“継続相”とみなすほうがいいのではないでしょうか?

原文では単に“思った”となっており、アオリスト的ですが、翻訳者はここで一考を加えたのでしょう。一つの想起に付随して浮かんできたもう一つの想念(それが接頭辞при-に込められています)がぼんやりとした記憶から次第にはっきりとした映像として脳裏に浮かんでくる様子を不完了体(インペルフェクト)で表現したのだと思います。
そうですね。教会スラブ語は、古代ギリシア語(アッティカ方言)と、その強い影響下にあった南スラブ語に基づいて作られた言語ですからその文法的特徴を踏襲していますね。

補足させていただきますと、教会スラブ語では、現代ロシア語でいうところの動詞の体の二項対立があまり発達していませんでした。そのため、過去の時制は古代ギリシア語や南スラブ語の体系を借りて、1)アオリスト;2)インペルフェクト(未完了過去);3)ペルフェクト(完了過去);4)大過去という4パターンで表現していたというわけです。つまり、現代ロシア語の側から見ると、教会スラブ語の動詞のカテゴリーは過渡的な状態であったとも言えます。

ですので、アオリストとインペルフェクトの区別が、完全に現代ロシア語の完了体と不完了体の区別と等しいわけではありません。
テンスとアスペクトを文法的なカテゴリーとして別個に扱い、アスペクトを二項対立に整理したのが、現代ロシア語動詞の体といえます。
>さかたまかしさん

おひさしぶりです。
教会スラブ語をマスターしたわけではないので(院生時代にちょっとかじったぐらいです)、豊富な例を出して詳述する能力はありませんが、“教会スラブ語でも形態的には完了体と不完了体は対立する一体として存在している”ことは間違いありません。それが文法的カテゴリーの“二項対立”としては未発達であったということです。
また、アオリスト形が完了体動詞からも、不完了体動詞からも形成され、それぞれのアスペクトが表現されていたことも間違いありません。教会スラブ語の体系の中では、アオリストは“テンス”のカテゴリーになっていたからです。
古代ギリシア語などでは“アスペクト”のカテゴリーで、“瞬時相”あるいは“非継続相”を表す語形でした。アオリストを字義通り“無限”と訳すと非常に誤解が生じます。なので、“アオリスト”という用語が広く用いられています。
ともあれ、結果的に、古代ギリシア語のアオリストが現代ロシア語の完了体と殆ど同じような用法になります。
ちなみに、他の言語では、同じアオリストという形が、テンスやアスペクトに限定されない不定形的な扱いになっていることもあるようです。
おっしゃる通り、アオリストと一言で言っても、どの言語のアオリストのことを言っているのかで異なります。
私は、古代ギリシア語のアオリストと未完了過去がトピの例文の説明としてしっくりくると思いましたが、lenaさんは古代教会スラブ語のアオリストと未完了過去のことをおっしゃっていたわけです。
非常に興味深く読ませて頂きました。横やりをさすようで申し訳ないのですが、皆さんもう少し「用語」をきちんと使った方がいいのではないかと感じます。

知識のない人に、専門用語を並べて説明するのは必ずしも適当とは思いません。
具体的例文等を出して説明する方がわかりやすいと思います。

さらにここで用いられている用語の使い方はとても曖昧で
中途半端です。専門的な話として発展させるなら
もう少し気をつけるべきかと思います。


トピックそのものへのコメントはもう少し考えてから
にしようと思います。文句ばかりでごめんなさい。
ここでは、件の“アオリストとインペルフェクト”はロシア語動詞の完了体と不完了体の区別と類似しているということでいいんではないですかね。
もっというと、アオリストとインペルフェクトをわざわざ引き合いに出すまでもなく、ロシア語動詞の体の用法の問題だと思います。

припомнил(完了体)で“動作の順次姓”(〜してから〜した)を表現してもよいところを、припоминал(不完了体)として“動作の同時性もしくは継続相”(〜したとき〜していた)を用いた翻訳者の意図が感じ取れればいいのだと思います(そのことを、lenaさんはアオリスト的・インペルフェクト的と表現されたわけです)。
原文では順次的な想起として表現されていますが、訳文では一つの想起にもう一つの想起がまとわりつくような表現になっています。どちらが文学的かというと訳文の方だと私は思います。
>動詞вспомнитьとприпомнитьはどのようなニュアンスの違いがあるんでしょうか。

この問いがトピのメインでしたね。
これは接頭辞の意味の違い以外の何ものでもないと思います。


вспомнитьのвс-は、всплытьのвс-と同じ用法ですね。浮かび上がってくるイメージです。日本語の「ふと思い出す」がこのイメージにぴったりですね。ちなみに、原文でも「ふと」という副詞がついていますね。

припомнитьのпри-は、придтиのпри-と同類だと思います。日本語で「着想」とか「思い付く」という言葉がありますが、その「付着」のイメージですよね。придти в голову(思い付く)という成句もあります。ただ、припомнитьの意味は飽くまで「思い出す」(つまり、新たな着想ではなくて、以前に記憶したことを再び想起する)です。
もしくは、我流の解釈になりますが、припомнитьのпри-は、припеватьのпри-のような感じもします。「付随」「随伴」のイメージです。原文の「そういえば〜だったなあ」というニュアンスがこのпри-に込められているような気がしています。
詳しい説明ありがとうございます!とても参考になりました。

最近
「不完了体・完了体の使い分け」
「接頭辞によるニュアンスの違い」
でわからないことがしばしばあります。難しいですね。
接頭辞の中でもподは特に面白いです。
私はподをテーマに卒論を書きました。
подсуетитьсяという動詞があります。
この動詞の場合、接頭辞のподにはどういう機能があるんでしょうか?
суетитьсяとは全く関係ない意味をもつ動詞になっていると思うのですが・・・

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