ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ロシア語マニアコミュのなぜここが与格なのか?

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
はじめまして。 どうぞよろしくお願いします。
Петрушевскаяという人の短編を読んでいたらちょっと文法的にわからない部分にぶつかりました。 どなたかご存知でしたらお教え願います。

「тётка явно не знала нынешнего счёта деньгам」という文章なんですが、どうして「деньгам」が与格なのでしょうか? これが「счёт」でなく「памятник」だったらденьгиが与格でよく分かるのですが...

コメント(6)

和久利先生のロシア語便覧を見ると、定語的意味の与格ではないでしょうか。

例として、Мужик сам знает цену хлебу. (百姓は自分でパンの価値を知っている。)

поиски корма лощадям (馬糧の探索)

 потерять меру своим силам (自分の力の程度を見失う)

と説明されてます。
確かに何で与格なんでしょう。ちょっと調べてみました。

名詞が与格補語をとるケースとしてпомощьがあるが、これは名詞が派生することになったそもそもの動詞помогать/помочьが与格を要求したからである。
それ以外にも日本人の感覚からすれば理解しにくい例として、
?価値を表す名詞が与格補語をとることがある。
знать счет деньгам
お金の価値を心得ている

знать цену кому-чему
〜の価値を知っている

Вот когда мы узнаем настоящую-то цену человеку, когда его нет.
人間の価値なんてものは、その人がいなくなって初めてわかるのね。

?「際限」「きり」をあわらす名詞は与格補語をとりやすい。
Песни нужны нам, никто не видит конца войне.
その歌はわれわれに必要だ。戦争が終わるのかわかっている者は、誰もいないのだから。

Чичиков с беспокойством ожидал конца необыкновенному смеху.
チチコフはこの異様な笑いが終わってくれないかと気をもんで待った。

?原因、理由をあわらす名詞も与格補語をとることがある。
...где тому причина?
その理由はなんなんだい。

Они смеялись и радовались вовсе не оттого, что была причина их смеху.
彼らが喜んで笑っていたのは、笑う理由があったからではまったくなかった。

なお、上記のようなケースで生格を使ってはいけないというわけではなく、与格ではなく生格が使われる例もある。
<ロシア文法の要点(水声社)>

「〜に対する価値」「〜の(が向かっていく)終わり」「〜に対する原因」の場合は、与格が使われる稀な例として暗記したほうがいいかもしれません。
与格と生格の場合でニュアンスがどう違うのかはわかりません。両者が併用される場合もあるとこの本には記述されてます。

Они смеялись и радовались вовсе не оттого, что была причина их смеху;но им на дуще было радостно и весело, потому все, что ни случалось, было для них причиной радости и смеха.(Л.Толстой:Война и мир)
<後半の訳>
彼らは心底うれしくて、だからなにがおころうと、すべてよろこんだり笑ったりする理由になったのだ。

ただ、знать счет деньгамはこの形で決まってる気がします。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ロシア語マニア 更新情報

ロシア語マニアのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。