仏像彫刻コミュの仏像彫刻の基本とは？

仏像彫刻を習い始めるたとき、たいていの場合まず地紋彫りというものから入るのが一般的です。

これは幅４分前後の小刀左右のたった２本のみで、木の板に連続模様を刻むというものですが、これが見た目の予想をはるかに上回る難しさで、本職の私達ですら時々彫ってみますと以外に難しいなと毎度実感いたします。

さてこの地紋彫りですが、なぜ初心者の方には難しいこの彫りを始めに行なうのでしょうか？

それは、使用する道具（小刀左右２本）のみで彫るというところにポイントがあります。

仏像を一体彫り上げる際、この小刀を使う事がうまく出来るのと出来ないのとでは大きく差が出てくるためです。

この小刀は彫刻の経験が長いほど、その便利さと優れた万能性は実感できてくるものです。

いわば、小刀の訓練は野球でいえばキャッチボール、サッカーで言えばパス練習、そのように仏像彫刻では大事な基本となるわけです。

古い仏像をご覧になる時、木肌が見えているものは仏像の光と影の境の場所を良くご覧下さい。
彫刻刀で刻んだ跡（のみ跡）がはっきりと見えるはずです。

このノミ跡が真っ直ぐ並んでいるようになっていれば（専門用語でノミを通す）、その作者は仕上げの名人であると分かりますし、またその拘り繊細さが時を越えて伝わってきます。

この仕上げにもっとも多く小刀を使用します。

ゆえにこの小刀とは、仏像を制作する際にもっとも使用する中心的な道具であり、その使い方を最初に学ぶ地紋彫りとは、見た目の地味さからは想像も出来ないほど大きな役割りがあるという事です。

コメント(4)

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[1] mixiユーザー 07月04日 04:45

初めまして～～。私は最近、中学校以来ぶりに彫刻刀を手にして、手に平に乗るサイズの角材にダイレクトに仏像を彫り始めた者です。
（公民館みたいな所で５回コースの講習に参加しました。）
只今３回出席で、　先ずは余分な処を面取りみたいに削りとって、体のラインからアタマに向かって彫っていき、顔面に突入している所です。　もし宜しければ、刀の選び方とか磨きについてとか知りたいのですが、。

って言うのも、100円均一の彫刻刀は、磨くものが売っていなかったので磨けなかったのも有るけれど、角度とか刃の面とか、どう言えば良いか判りませんが、・・・何しか刀じゃぁ、無い感じ・・・

　　削れないんです

[3] mixiユーザー 07月05日 09:45

彫刻刀はやはり、そこそこの物を使われた方が良いと思います。安い物は、おそらく使い捨ての物が多く、私達が研いでも切れるようにはなりません。まず、切れないノミで彫っていますと、力が入ってしまい、ケガをする危険性が大きくなりますのでお気をつけください。
価格的に言いますと、やはり１本２千円から３千円位のものをお使いになった方が良いと思います。
おそらく、初めてお使いになった時は、あまりの切れ味に驚かれるのではないでしょうか。
その方が余分な力がいらず、思うようにノミが走るものです。
やはり切れる彫刻刀で彫られた方が上達する早さも何十倍早いと確信しております。
彫刻刀は１度買い揃えれば何十年と使えますので、よいものを少しずつ揃えていかれるのも楽しみの一つではないでしょうか
私の近所の彫刻刀専門店です、とても親切な旦那さんですのでまた宜しければご覧になられてはいかがでしょうか。http://www.shoundo.com/

[4] mixiユーザー 07月05日 18:33

ゆうさん、ご指南有難うございました。サイトの方拝見させて頂きます