ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

洋楽名盤・新譜 レビューコミュのトゥナイト/フランツ・フェルディナンド

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「Tonight/トゥナイト」2009UK
Franz Ferdinand/フランツ・フェルディナンド

1. Ulysses
2. Turn It On
3. No You Girls
4. Send Him Away
5. Twilight Omens
6. Bite Hard
7. What She Came For
8. Live Alone
9. Can't Stop Feeling
10. Lucid Dreams(New Album Version)
11. Dream Again
12. Katherine Kiss Me
13. Lucid Dreams
14. Ulysses (The Disco Bloodbath effect)
15. Feeling Kind Of Anxious (Ulysses dub mix)

アレクサンダー・カプラノス(Vo,G,Key)
ニコラス・マッカーシー(G,Key,Cho)
ロバート・ハーディ(B)
ポール・トムソン(Dr.G)

 
グランジの狂騒の後でレディオヘッドがすべてのロックを葬り去ってしまったアルバム、KID A。おそろしくロックを突き放し、覚めた目でロックを眺め、その目線の冷徹さに真摯でつらい本当のロック的な戦いや葛藤があることを世に知らしめてしまったアルバムでした。そして、それ以降のバンドは皆、何故ロックという音楽で、今その音を鳴らすのか、どんあ意味があるというのか、真にそれはロックだと言えるのか、が問われることになりました。
 
2000年に入ってからのポスト・パンク/リヴァイバルでは、過去の遺産と新しいエレクロニカやダンスミュージックを組み合わせながら、どれだけ音を客体視できたか、自らのコンセプトのもとで音を客観的に意図的に扱えたのか、そこに必然的なコンセプトが幸せな結実を見たのか、そんなことが時代を生き残るか否かの音の境目になってゆきました。
 
ホワイトストライプスが魅力的なのは、みんなが好きなクラシックなロックやブルースのパーツをどう料理してくるのか、何をしてくるのか、不敵で大胆なところ、つまり完全に音のパーツを、しかも深い深い歴史の重みと厚みをもった音のパーツを、自らの武器として完全にコントロール下においてしまっている(かのような)ところでしょう。
そこに凡百のリヴァイバルバンドとの天地の差があるのです。
 
で、フランツ・フェルディナンドです。
 
これは私的には完全にホワイトストライプス側だと思います。
しかもUKですからボウイからロキシーミュージックからトーキングヘッズ、ダンスからニューウェーブからエレクトロクラッシュ、ミニマルミュージックまで取り込んだ音になっています。
 
そして何よりも、彼らが音を自在に使いこなしている感が小憎らしい位とても鮮やかです。
 
1stアルバムは最高でした。
何も言うことはありません。
しかし2ndの方向性、あれで世間はすこし彼らを悪い方に誤解した人もいるかもしれません。買いかぶりすぎたか、と。
 
ポップで楽しくて最高なロックだというならあれでいいでしょう。
何も小難しいことを言わなくても。
 
でも彼らにもっと多くのことを望んだ人たちは、思ったはずです。
ちょっと彼らの評価を保留、と。
 
で、この3rd。
正解です。
期待の答えを出してくれました。
私的には圧倒的に支持します。
 
このアルバムを聴くと、2ndすら確信的だったんじゃないかとおもえてきます。
いつでも違うアルバムを作れるから、もう一枚こういうのつくらせてよ、と。
  
3rdでは向き合うべき音と格闘してくれました。
さらに新しい音とまで格闘しています。
期待以上でしょう。
 
これで彼らは、さらに多くの期待を担う、大きな存在になったといえるんじゃないでしょうか。
 
一気に時代を駆け上がった彼らですが、人気に踊らされず、しっかりと自己をみつめ、3rdにして早くも大きな分岐点を作り出した傑作です。さすが下積みが長いだけあります。

コメント(2)

僕もこのアルバム、絶対支持ですね。

2ndはとっちらかった印象が否めずあまり好きではありませんでしたが。。

まさに正解ですよね。
根本的なところはぶれずに進化していると思います。

特にベースとドラムが素晴らしいです。
ですよね、そうなんですうまい!
 
すばらしい。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

洋楽名盤・新譜 レビュー 更新情報

洋楽名盤・新譜 レビューのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング