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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのリッチー・ブラックモアズ・レインボー「銀嶺の覇者」 

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Ritchie Blackmore's Rainbow「Ritchie Blackmore's Rainbow」1975年UK
リッチー・ブラックモアズ・レインボー「銀嶺の覇者」 

1. Man On The Silver Mountain 
2. Self Portrait 
3. Black Sheep Of The Family
4. Catch The Rainbow
5. Snake Charmer 
6. The Temple Of The King
7. If You Don`t Like Rock`n Roll 
8. Sixteen Century Gleensleeves 
9. Still I`m Sad  
 
RITCHIE BLACKMORE (Guitar)
RONNIE JAMES DIO (Vocal)
GARY DRISCOLL (Dr)
CRAIG GRUBER (Bass, vocal)
MICKEY LEE SOULE (Keyboads)
  
 
レインボウといえば2ndアルバム「Raising」でしょ、という声は承知の上で、この1stを振り返らせてもらいます。
 
 
リッチー・ブラックモアは、ディープパープルの2ndアルバムから実質的な舵取りになり、クラシカルな要素をハードロックに導入して大成功しました。
 
レッド・ツェッペリンと並びハードロックの創始者の一人にも上げられつつ、グループとしてバンドサウンドとしても頂点を極め、ジャンルの域を超えた爆発的な世界を築き上げたディープパープルの要でした。
 
 
日本人ロックファンなら一定年齢以上の方は、かならずディープパープルを中心とする欧州ハードロックは通過するものですが、今は多分そうではないんでしょうね。
ハードロックという言葉とディープパープルが同義語に近い、と思っているファンの数は、ひょっとすると日本人が一番多いかもしれない。。というと言い過ぎですか。
 
あの叙情的なメロディと唸り節は本来日本人の感性にビタビタくるはずなので、若い洋楽ファンも是非聴いてもらいたい、またレビューしたいと思います。 
  
 
そんなパープルが黄金期を過ぎて迷走を初め、グレン・ヒューズの加入を期にファンクにアメリカンにシフトしようとする中で、もう一度、ディープパープルでやりたかったことをやり直そう、とパープルを脱退して結成したのが、このレインボウです。
 
今のハードロックの様式の基礎を作った歴史的な人物、リッチー・ブラックモアが、その消え残る想いを遂げたのが、このレインボウであり、やがて世界を制し、ディープパープル時代に劣らぬ70年代をする名グループとなる訳です。
 
ブラックモアはパープルで築いたものの上に、さらにクラシカルな様式美を追求し、あまたのフォロワーを生み出し、HR/HM界におおいなる影響を与え続けました。
 
そしてもうひとつのレインボウというグループの、そしてこの1stアルバムの最大の功績は、メタル界最高のボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオを世に送り出したことです。
 
アメリカ出身のこの方、レインボウの前はエルフというグループにいたので、その後ブラックサバスなどを渡り歩くHM界の最大のカリスマボーカリストとなるわけですが、実質的な世界デビューはこのアルバム、ということになります。
 
  
ロニーさんのボーカルはとにかく凄まじい。
ハスキーなので、まるで中低音のようでいて超高音ラインを鉄人のように歌いこなし続けます。続けるというところでミソで、高音域を唸るように朗々と歌い上げるボーカルラインは圧巻としかいいようがありません。キンキンした高音で、サビの一部だけを突き上げるボーカルはいても、彼のように太く長くド迫力をこめてぶちかますほどの人はほとんどいない。彼の後任ではいるボーカリストは誰もロニーのレパートリーを全て歌いこなすことは不可能なほどです。そして又彼のこぶしの効いた節回しは日本人好みだといえるでしょう。
 
 
というわけで、この1stアルバムは、バンドサウンドとしては遥かに2ndアルバム「Rainbow Raising」には劣ります。バックメンバーは皆アルバム収録後にすげ替えられるほど、ブラックモアとロニーの実力とは釣り合っていない平凡で弱いものだが、それでかえってロニーのボーカルの多様性とブラックモアの曲のよさを味わえるアルバムなのです。
 
このアルバムでは、リッチー・ブラックモアっぽくない曲も何曲か見られますし、3曲目には唯一のカバー曲が入っています。これは最後にパープルのアルバムに入れようとして拒否された曲でした。
 
1曲目の「Man On The Silver Mountain(銀嶺の覇者)」で、好きな人はすぐにハートをわしづかみにされるでしょう。唸るようで哀感のこもった渋いナンバーは、ブラックモアが築いてきたブリティッシュ・ハードロックの真骨頂です。ロニーのボーカルは後年に比べてブルージーでルーズで、荒削りな感じが新鮮です。欧州でもヒットし、新グループとしての挨拶代わり、彼らの名曲のひとつです。
 
2曲目も1曲目の流れを汲んだブルージーで重いナンバーで、冒頭ちょっとクリームっぽい。後半のフランジャーがかったギターが印象的。
 
3曲目は一転、勢いのあるカバー曲も歌いこなすロニー、中間のスライドギターもかっこいい。
 
4曲目はこれぞ1stアルバム、という名曲。静かでブルーなナンバー。余韻の残る名唱です。
  
5曲目はパープル色も感じる疾走感のあるナンバー、ロニーのボーカルの力でドラマティックな曲に引き上げられている、という感じです。
 
 
6曲目は4曲目に並ぶバラードナンバーの名曲。
ミステリアスでエキゾチック、哀感溢れる雰囲気。 
 
7曲目はまたまた一転してピアノも入った明るいR&Rナンバーで、本作の多様性を象徴していて飽きさせません。
 
8曲目は重量感のあるリフで始まるギター、Smoke on the waterタイプの曲で、中間奏も歌い上げるギターが素敵。唸りあげるボーカルも最高。彼が歌えば駄曲がない、と思わせられる迫力と実力です。
 
ラストはヤードバーズのカバーです。
ブラックモアはどちらかといえばジミー・ペイジ型のプロデュース性の高いギタリストでしょうが、やはり同時代を生きたジミヘンやジェフ・ベックには影響される部分もあったでしょう。彼のテクニックも超一流ですが、ここでもブラックモアの哀感溢れる個性もしっかり畳み込んだ名演が聴かれます。 
 
 
 
この多様な曲群、3曲目に入れたカバー曲、パープルなジャケットの色、クラシカルな哀感に満ちたナンバー、とリッチー・ブラックモアがこの1stにこめたものは、やはりディープパープルに残してきた想い、だった気がします。
 
次のアルバムで、名ドラマー コージー・パウエルを迎え、本気モードでパープル時代に匹敵する傑作を作ってしまう彼にとって、まずは、パープルを抜けた後のリハビリとしてのアルバムを一枚作ることは必要だったんではないでしょうか。
 
それにしても、1/4/6/8曲目と本作には名曲が揃っています。
陰影をもったそれらは、バンドサウンドの出来の悪さを差し引いても、後に余韻を残す名作群です。
 
ひょっとしてまだレインボウを聴いたことのないロックファンの方は、是非2ndだけでなく、この1stも聴いてもらいたい。
 
ジャンルと時代を越えて胸に響く名盤です。 
 
"Man on the silver mountain(銀嶺の覇者)"
これを見るとこの曲がSmoke on the waterに似てることに気づきます。ドラムはすでにコージーです。

 
"Temple of the king"

コメント(1)

私は 3. Black Sheep Of The Family  が好きだったなあ

あと 9. Still I`m Sad
このアルバムではインストだったのがライブではちゃんと歌付きでやったのは嬉しかったなあ 好きな曲だったもんで 



でも アルバムジャケットは なんだかなあって思ってました
なんか ベタな発想のジャケなんで
セカンドのジャケットはかっこいいと思いました

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