ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

洋楽名盤・新譜 レビューコミュのBeastie Boys 「Check Your Head」1992年US

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Beastie Boys 「Check Your Head」1992年US
ビースティ・ボーイズ「チェック・ユア・ヘッド」

1.Jimmy James
2.Funky Boss
3.Pass The Mic
4.Gratitude
5.Lighten Up
6.Finger Lickin' Good
7.So What'cha Want
8.Biz Vs. The Nuge, The
9.Time For Livin'
10.Something's Got To Give
11.Blue Nun, The
12.Stand Together
13.P.O.W.
14.Maestro, The
15.Groove Holmes
16.Live At P.J.'s
17.Mark On The Bus
18.Professor Booty
19.In 3's
20.Namaste
 
マイクD(マイク・ダイアモンド)
MCA(アダム・ヤウク)
アドロック(アダム・ホロヴィッツ)
 
 
ビースティ・ボーイズといえば、私的にはこのアルバムです。
一般的には1st「ライセンス・トゥ・イル」か4th「イル・コミュニケーション」かもしれないけど。
 
 
このアルバムからは、野外とかフェスティバルでやっているような開放感を感じます。
1stは今聴くとちょっと時代を感じるし、4th以降はちょっとスピーディで、この3rdの中間の感じが凄く好きです。
 
 
ロックとHIPHOPの混ざり具合の配分度合いも、生楽器に回帰し、その後の彼らの路線の基盤になったサウンドも、ちょっとラフでルースな感じも、基本ロックファンの自分にはこれが丁度心地良い。
 
 
86年と言えばRUN DMCがエアロスミスとWalk This Wayを演った年ですが、あたらしい時代にはいりつつあったHIPHOPの先端レーベルとしてリック・ルービンとラッセル・シモンズによって設立されたデフ・ジャムがパブリック・エネミー、LLクールJなどを世に送り出していたような時代でした。
 
世の中的にはマドンナやシンディ・ローパーやプリンスなどMTV的サウンド、LAメタル、ニューウェーブ、みたいな時代でした。
 
 
そんなデフ・ジャムから出たはじめの彼らは、あくまでも自然体で、日常生活の感覚で、白人がHIPHOPをやったらこうなりました、みたいな感じでした。
 
パンクもハードロックもHIPHOPも聴いてる世代が、そのまんま自然なストリート感覚で鳴らした音でした。
 
80年代中盤という多様性の時代に、格好いいなら何でもあり、好きな音をならそうぜ、というビースティ・ボーイズの姿勢は、本来的にはHIPHOPにもハードロックにもパンクにすら共通する大切な、原始的衝動のはずでした。
 
型にはまりかけて面白みの欠けていたそれぞれのジャンルの痛いところを。ビースティ・ボーイズは見事につきました。にもかかわらず、白人の坊ちゃんの遊びじゃねえ、みたいな非難や見方がかなりありました。
 
  
しかし、ロックのリスナー、HIPHOPのリスナーの聴きたい音、はまさしく、同じ感覚をもつビースティーズの音そのものでした。彼らは僕たちがまさに聴きたかった音を作ってしまった。だからこそ彼らのアルバムはバカ売れしました。
 
大きな支持を得た彼らのスタイルは、やがて3rdの本作にいたる頃には、80年代を代表するカウンターカルチャーとなってきました。
 
 
つまり先に挙げたメインストリームをいくポップスや産業ロックに対して、大人の商業的な思惑にははまらない、自由に生きる、新世代の若者の生き方そのもの、を代弁する文化的リーダー、カリスマ的な存在にまで成ってきました。
 
 
そしてビースティーズ彼ら自身も、そうした存在になっていくことを辞さず、自ら選んで行きました。
 
 
ファッションやライフスタイルなど、80年代後半以降の若者ストリート文化に与えた彼らの影響は計り知れないものがあります。 
  
   
この3rdのタイミングでは、自身のレーベル、グランドロイヤルを設立し、型にはまらないアーティストを世に送り出しました。
 
政治的な発言も増えたことは、自分達のような存在が声をあげて世の中を良い方に動かしてゆくべきだ、という自覚に基づいたものでした。
 
チベタン・フリーダム・コンサートを初めとした各種イベント、チャリティ・コンサートなどを主催し、反テロ、反イラク戦争などの活動では、ビースティーズの旗印の下に名だたる現代のアーティストが集うようになりました。
 
 
しかしどんなに大きな存在になっても、彼らがすばらしいのは、いつだって自然体、彼ら自身であろうとするところでしょう。
 
とっても肩の力が抜けていて、彼ら自身の好きなこと、心の向くままに、活動しているみたいです。
 
でも、彼らが偉大なのは、彼ら自身であり続けよう、という意志であり、行動です。
そこに妥協はないし、ある意味ではワーカホリックです。
それは並の凡人には出来る事じゃない。 
  
 
頭が良くって才能があって社会的政治的な意識も活動もできるのに、自由人でいられる、なんて理想的な大人ですね。
 
そんな彼らのルースでタイトな永遠の青春サウンド、チェック・ユア・ヘッド、名盤です。
 

"Pass the Mic"


"Gratitude"


"So What'cha Want"


コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

洋楽名盤・新譜 レビュー 更新情報

洋楽名盤・新譜 レビューのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング