いかに本作が巨大なアルバムであるか、は例えば歴史的なロック・イベント「ウッドストック」のドキュメント映画のテーマ曲が5曲目のWoodstockであったり、やはりその時代の気分を象徴するような名画「小さな恋のメロディ」のほぼ主題歌が2曲目Teach your childrenだったり。 ちなみにこの映画は、当時の「大人を信じるな」というフラワームーブメント、反戦運動、ヒッピーカルチャーの気分を象徴するような内容になっており、かつ全編CSN&Yのサントラみたいになっているので、先の「ウッドストック」「小さな恋のメロディ」と本アルバムは、3つ合わせて体験してもらいたい。少しでも、当時の世界が追体験できると、本作の聞こえ方も変わると思います。
グラハム・ナッシュ作品は2のTeach your childrenとOur House。 Teach your childrenはこのアルバムのハイライトの一つだと個人的には思っています。グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアが参加しています。 本作がスティルスとヤングの緊張関係に収まらないバラエティを得た大きな要因が、ナッシュの存在であり、カントリーテイストとブリティッシュポップをブレンドし、彼の日だまりのような優しいパーソナリティを混ぜ込んだ永遠の名曲です。