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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのフリートウッドマック「英吉利の薔薇」1969年UK

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Fleetwood Mac「English Rose」1969年UK
フリートウッドマック「英吉利の薔薇」
   

[A]
1 Stop Messin' Round モタモタするな P.A.Green/C.G.Adams
2 Jigsaw Puzzle Blues ジグソウ・パズル・ブルース D. Kirwan
3 Doctor Brown ドクター・ブラウン B.Brown
4 Something Inside Of Me 恋のモヤモヤ D. Kirwan
5 Evenin' Boogie 夕暮れブギー J. Spencer
6 Love That Burns 燃える恋 P.A.Green/C.G.Adams

[B]
7 Black Magic Woman ブラック・マジック・ウーマン P.A.Green
8 I've Lost My Baby 君をなくして J. Spencer
9 One Sunny Day ワン・サニー・デイ D. Kirwan
10 Without You ウィズアウト・ユー D. Kirwan
11 Coming Home カミング・ホーム E. James
12 Albatross アルバトロス P.A.Green


Peter Green- - -vocal,guitar
Jeremy Spencer- - -vocal,guitar
Danny Kirwan- - -vocal,guitar
John McVie- - -bass
Mick Fleetwood- - -drums


いわずとしれた名盤中の名盤、ピーター・グリーン時代の初期フリートウッドマックのブリティッシュ・ブルースロックの名作です。サンタナのカバーで有名になった「Black Magic Woman」、全英No.1になったインスト曲「Albatross」を納め、主にアルバム「ミスター・ワンダフル」と「聖なる鳥」から選曲された米国編集盤。ワン・サニー・デイ」、「恋のモヤモヤ」、「ウィズアウト・ユー」はこのアルバムのみの収録。11.Coming homeはエルモア・ジェイムス。
 
 
強烈なジャケットはミック氏。
ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズを離れたミックとマクヴィーの2人を核にして、後の「噂」などの大ヒット時代まで、多くのメンバーチェンジと音楽性の変遷を経てゆくわけですが、本作はピーター・グリーン在籍時代のブルースロックグループとして世に出た頃の彼らの代表作の一つです。

 
何度聞いても思うのは、曲ごとのメリハリというか、粒の揃った楽曲群。
1曲ごとにアップな曲とダウンな曲、インストな曲が交互に配置されているのだが、ことごとく名曲といっていい出来映え。
 
同じジョン・メイオールのブルースブレイカーズから分かれたクラプトンが取った方向性よりも、ど真ん中のブルースロック路線をとっているように感じる。
 
どちらかというと、独自色を出すためにブルースから離れよう、ギタリストとしての側面をのばしてゆこう、という他のグループやミュージシャンとは違って、ブルースの中にどっぷりと入り込みながら、じわじわと白人である自分たちの中からにじみ出してくるものは何なのか、を求めるという方向性を取ったバンドだったんじゃないか、と思ったりします。
 
それゆえに、明るくアップなブルースナンバーは、文句なしに楽しめます。
アメリカのブルースロック・グループと比べるとやや非力な感じのボーカルが英国っぽいですが、それも彼らの味の内。
 
エルモア・ジェイムス的スライド・ギターを聴かせるジェレミー・スペンサー、BBキング的なスロー・ブルースで味を出しつつそれにとまらない多彩な才能を見せつけるピーター・グリーン、この静と動の2枚看板に加え、18歳でグループに参加したポップでアコースティックなダニー・カーワンと異なる個性を持つ3人が揃っていたことも、この時期の彼らの曲のバリエーションの多彩さを支えていた理由でしょう。
 
 
後の「Fleetwood Mac」や「噂」と、この初期とは全く違うグループだ、という言われ方をよくすると思う。しかし特に75年の「ファンタスティック・マック(Fleetwood Mac)」アルバムと本作を続けて聴いてみると、共通点というかテイストの非常に似通った曲がいくつもある気がしてくる。
 
特に本作のスローなナンバー、Albatrossに代表されるまったりとしたピーター・グリーンによるナンバーは、彼なき後ブレイクしたグループで、スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガム、クリスティン・パーフェクトのヴァーカルの後ろで流れる音は、初期の彼らの音と繋がっている気がして仕方がない。「噂」まで行くと、わかりにくくなるが、まだファンタスティック・マックまでは、過去と繋がっている気がします。
 
そう思うと、ずっとグループを支えてきたミックとジョンの2人のタイトなリズム隊は、変わっていったグループをどういう思いで続けさせていたのでしょう。
 
本作の後で米国に渡り、ブルースジャイアンツとの競演を果たした根っからのブルースマンだった先の3人のギタリストは、3人とも破滅的な人生をたどりました。
 
クリントンの大統領選挙でPOPになった彼らの曲がキャンペーンテーマソングとして使われていました。メジャーなPOPSグループになった彼らの歴史に刻まれたブルースロックという不滅の過去の記録、ブリティッシュ・ブルース・ロックの金字塔、名盤です。
 
 
アルバトロス

 
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