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洋楽名盤・新譜 レビューコミュのエブリシング・バット・ザ・ガール「ランゲージ・オブ・ライフ」1990UK

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Everything But The Girl「The Language of life」1990UK
エブリシング・バット・ザ・ガール「ランゲージ・オブ・ライフ」

 
1.Driving
2.Get back together
3.Meet me in the morning
4.Me and Bobby D
5.The Language of life
6.Take me
7.Imagining America
8.Letting love go
9.My baby don't love me
10.The Road


Tracey Thorn(Vocal)、Ben Watt(Guitar,Piano,Vocal)


もう知らない世代も結構いるのでしょうが、ネオアコって、80年代後半から90年頃にかけてはやったおしゃれっぽいアコースティックなニュアンスの、ちょっとアーティスティックなポップス系サウンドがはやりました。
 
ネオアコの定義はあいまいな気もしますが、僕なんかのイメージとしては、昼下がりの営業車のFMラジオの番組で流れてたり、とかトレンディドラマとかを連想してしまいます。別に悪い意味でなく。
 
ネオアコは、アズテックカメラとか、このエブリシング・バット・ザ・ガールとかペイル・ファウンテンズなんかが中心選手でした。とくにアズテック・カメラのロディ・フレイムとかはルックスも良く、いかにも中性的で、一種のカリスマで、日本でも結構人気はあったと思います。
 
 
ネオ・アコっていうジャンル自体のニーズは、日本においては時代的に、まあおもいっきりバブルな気分を反映したところもあると思いますが、洗練された洋楽ポップスを、軽いアコースティックのノリで爽やかに聴かせる音楽って、それまでありそうでなかったし、実は大変能力のいる話だと思われます。二番煎じになれば、いくらでも再生産可能だとは思いますが、それはどのジャンルでも同じ話で。
 
精神的に言えば、ポストパンク、80年代の初頭から中盤にかけて、ピストルズらのパンクによって破壊されたそれ以前の音楽的価値感の後を受けて、焼け野原のようになった音楽界に新しく初々しい感性で、自由に、かつ手触り感のある、身近な感じのする、”ネオ”なになに、というジャンルがいくつも生まれましたが、ネオ・アコースティックもそのひとつなわけです。つまりただお洒落なポップス、AOR的なものではない、と。
社会的なこういう世相と音楽の関係って、本当に面白いもんです。
 
 
音楽性としても、JazzやフュージョンやボサノバやソウルやAORやフォーク的だったり、ジャンルをこえていったところも特徴でしょうか。
彼らエブリシング・バット・ザ・ガールの1stアルバムがスタイルカウンシルの名作「カフェ・ブリュ」に影響を与えたことは知られてます。  
 
 
で、本作は6枚目のアルバムで、彼らの作品としては、ちょっと異色な面もありますが、私の中ではこの作品が一番聴いた思い出のあるアルバムです。
 
プロデューサーに以前紹介したニック・デカロのアルバムなどにも関わったトミー・リピューマ。録音もLA。最近亡くなったジャズの大物、マイケル・ブレッカー、スタン・ゲッツ、ジョー・サンプルなどを迎えた豪華な布陣、メンツはJazz的で、音はプロデューサの影響でAOR、フュージョンです。初期とくらべるとアコースティック感は弱まってはいます。
  
 
曲は全て、捨て曲なしの名作です。
さすが、トミー・リピューマというべきか、今聴いても全然ふるくないです。
ひとつひとつの音が、あるべき場所に配置されているような、まあ完璧さに酔うことができます。よき時代の上質のAORの職人芸を見せられます。
 
大学1回生だったか、彼女もいなかったクリスマスの夜に、徹夜の工事現場の警備員をしながら、こっそりこのアルバムをカセットウォークマンで聴いていたら午前2時頃に雪が降ってきて、京都の冬はとても寒かったことを思い出します。山科のあたりだったかな。そんな警備員いやですねー。
 
 
略してEBTGはその後、Missingという曲のテリー・トッドによるmixがヒットしてから後のアルバムではエレクトリック色、ハウス的打ち込み系に傾き、ベン・ワットもそっちにいってしまったので、今となってはもうこの頃の感じは、この頃のアルバムを聴くしかないわけですが。トレイシー・ソーンのボーカルはマッシヴ・アタックの2ndなどでも聴くことが出来ます。ともかく古びない音、いつまでも爽やかなすがすがしさを感じさせてくれる作品です。


 

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